村治佳織、坂本龍一との出会いのきっかけは吉永小百合

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10月5日(水)にリリースとなった村治佳織のニュー・アルバム『プレリュード』には、坂本龍一が村治佳織のために書きおろした新曲2曲が収録されている。坂本龍一と村治佳織を結びつけたのは、意外にも吉永小百合だった。

◆村治佳織画像

村治佳織と吉永小百合の交流は、当時高校生だった村治佳織の音楽を聴いて感動した吉永小百合が「原爆詩の朗読のBGMに使わせて欲しい」という手紙を村治佳織に送ったことから始まっている。吉永小百合から送られた手書きの手紙に心を動かされ、女優としてではなく一個人としての活動に共感した村治佳織は、吉永小百合のボランティア活動に参加、ラジオ番組にもゲスト出演し、今では2人でプライベート旅行をするなど、親交が深まっている。

そして今回、坂本龍一が村治佳織のために新曲を書き下ろすきっかけとなったのが、2010年7月に東京で行われた<吉永小百合 平和への絆コンサート>だった。村治佳織のアルバム『ポートレイツ』(2009年)に収録されている「戦場のメリークリスマス」のカバーを聴いた吉永小百合が、坂本龍一に村治佳織とのコラボレーションを依頼したのだ。結果、同コンサートにおいて坂本龍一と村治佳織の共演が実現、ピアノとギターによるデュエット・バージョンの「戦場のメリークリスマス」が演奏されることとなった。コンサートの打ち上げで村治佳織は、坂本龍一にオリジナル曲の作曲を依頼、坂本龍一も快諾したというのが、そのいきさつだ。書き下ろされたのはアルバム・タイトル曲の「プレリュード」と10月15日公開の映画『一命』の挿入曲となっている「スモール・ハピネス」である。

村治佳織の新作『プレリュード』には坂本龍一の書き下ろしのほか、ギターのオリジナル作品やクラシックのオーケストラ作品のギター・ソロ・アレンジ作品などが収録され、心休まる内容となっている。吉永小百合は、ロケの後の癒しの時間に村治佳織のCDを聴いているのだとか。

※吉永小百合と村治佳織の写真は9月4日(日)にTBSラジオ「今晩は 吉永小百合です」放送300回記念公開録音にて撮影されたもの

『プレリュード』
2011年10月5日発売
初回限定盤 SHM-CD+DVD+ミニ写真集付:UCCD-9806 3,500(税込)
通常盤 CD:UCCD-1305 3,000(税込)
1.愛はきらめきの中に(ビー・ジーズ)
2.プレリュード(坂本龍一)
3.コンポステラ組曲 前奏曲(モンポウ)
4.コンポステラ組曲 コラール(モンポウ)
5.コンポステラ組曲 ゆりかご(モンポウ)
6.コンポステラ組曲 レチタティーヴォ(モンポウ)
7.コンポステラ組曲 歌(モンポウ)
8.コンポステラ組曲 ムニェイラ(モンポウ)
9.アダー・ジェット(交響曲第5番嬰ハ短調 第4楽章)(マーラー)
10.雨に微笑を(ニール・セダカ)
11.ギターのための《くるみ割り人形》組曲~こんぺい糖の踊り(チャイコフスキー)
12.ギターのための《くるみ割り人形》組曲~花のワルツ(チャイコフスキー)
13.スモール・ハピネス(坂本龍一) <映画『一命』挿入曲>
14.フール・オン・ザ・ヒル(レノン&マッカートニー)
15.コユンババ PART 1(ドメニコーニ)
16.コユンババ PART 2(ドメニコーニ)
17.コユンババ PART 3(ドメニコーニ)
18.コユンババ PART 4(ドメニコーニ)
19.スターダスト (カーマイケル)
限定盤:Bonus DVD
アダージェット(マーラー)ビデオ・クリップ

◆村治佳織オフィシャルサイト
◆村治佳織レーベルサイト
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