VAMPS主催ハロウィン・パーティ、2012年の再会を誓う

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HYDE(L’Arc~en~Ciel)とK.A.Z(OBLIVION DUST)によるロック・ユニット、VAMPS主催のハロウィン・ライヴ<HALLOWEEN PARTY 2011>。その神戸公演が10月29日(土)、30日(日)の2日間にわたって神戸ワールド記念ホールで開催され、ハロウィンならではの仮装やジャンルを超えた出演者たちの共演で、両日ともに盛大な盛り上がりとなった。そのオフィシャル・レポートが到着した。

◆<HALLOWEEN PARTY 2011>画像

◆10月29日(土) 神戸ワールド記念ホール

L’Arc~en~Cielの「虹」が鳴り響く中、ステージを隠していたお城のセットが左右に開くと、そこに立っていたのはHYDE……ではなくMCの狩野英孝だった、というドッキリからスタートした神戸の初日。

トップバッターは、AKB48から飛び出したスピンアウト・ユニット(グループ内ユニット)「渡り廊下走り隊7」で、中世の貴族の王妃に扮した“まゆゆ”こと渡辺麻友をはじめ7人のメンバーが不思議の国のアリスやセクシーな黒猫のコスプレで普段の制服姿とは違うかわいらしさを振りまく。続いて登場した中川翔子は、念願だったこのイベントに出演できた喜びを「嬉しさのあまりバッカルコーン!!」と爆発させながら、レベッカのカヴァー「フレンズ」や「ハロウィン・スペシャル・アニソン・メドレー」をパワフルに歌いこなし、ソロ・シンガーとしての実力を存分に見せつけていた。

モンスターの仮装にした理由を「今日は楽屋に生娘がいっぱいいたんでね(笑)」と説明して客席の笑いを誘ったyasuのAcid Black Cherryには、フランケンシュタインや狼男といったモンスターが大集合。10月19日にリリースされたばかりのニュー・シングル「シャングリラ」で一気に会場の空気を明るくしたかと思えば、ジャズ・テイスト溢れる「Black Cherry」をシットリとプレイしたり、「チェリーチェリー」でオーディエンスを気持ち良く跳ねさせた直後には「ピストル」でヘドバンの嵐を巻き起こすなど、アップダウンの激しいセットリストでパーティーを盛り上げた。

トリのVAMPSは、「今夜は一緒にコスチューム・プレイしようぜ!!」「隣の部屋のことは気にしなくていいから、すごい声を出してくれ!!」とセクシーなMCを連発。HYDEは、映画『シザーハンズ』のエドワード、ギターのK.A.Zは『もののけ姫』のサンの仮装で、ホラー映画の中に迷い込んでしまったかのような錯覚を覚えた「MIDNIGHT CELEBRATION」や「SECRET IN MY HEART」、会場全体が巨大ディスコと化した「REVOLUTION」や「TROUBLE」など、バリエーション豊かなヘヴィロックでオーディンスに襲いかかって行く。

そしてラスト、HYDEが「やっちまえ~っ!!」と叫んで始まった「SEX BLOOD ROCK N’ROLL」では、ステージと客席との間で、タイトル通りSEXさながらの熱く激しいコール&レスポンスが繰り広げられたのだった。

さらにアンコールでは、HYDEがyasuとAcid Black Cherryのサポート・ドラムの淳士ともに、Acid Black Cherryの「眠り姫」をハモるひと幕も。ジャンルの枠を超え、何が飛び出すかわからないビックリ箱のような一夜だった。

◆10月30日(日) 神戸ワールド記念ホール

10月21日の幕張メッセから4公演に渡って繰り広げられた2011年のHALLOWEEN PARTYも今日がいよいよ最終日。

まずは、ものまねアーティスト青木隆治が、HYDEや福山雅治といった男性シンガーから美空ひばりや中島美嘉といった女性歌手までを変幻自在に歌い分ける7色ボイスで客席に感嘆の声を上げさせると、早くもステージにはメンバー全員でモンスター・バンドに扮したAcid Black Cherryが登場した。

「今日、俺らとVAMPSさんと2マンだと思ってるやろ? 俺らは前座やから(笑)」とHYDEへのリスペクトの意を表しながらしっかりと笑いも取るyasu。しかしそのすぐ後には「今日はいっぱい時間があるんで、いっぱい暴れてもらうぞ!!」と叫んで自らステージを走り回り、スリリングなロックンロールを次々に畳みかけてはオーディエンスを気持ち良さそうに暴れさせていた。

魔女や狼男など、いろんなモンスターの要素を少しずつ取り入れた独自の仮装をしたHYDEと、ピエロの仮装をしたK.A.ZのVAMPSも、やはり最終日だからなのか、出て来た瞬間から超ハイテンションだった。中でも「首洗って来たか~っ!!」、「血が足りな~い!!」と激しいアジを繰り返しながら、「EUPHORIA」ではセクシーなヴォーカルでファンを魅了したHYDEの弾けっぷりには目を見張るものがあった。

それでもまだ足りないのか「ちょっと腹減って来たんスよね。食っちゃっていいかな? 服着たまま食っちゃっていいかな?」と最後まで誘惑を止めないHYDEに、ファンはメロメロになりながら拳を突き上げ、頭を振り、ありったけの声で叫び続けていた。

ラストはHYDEがこのイベントのために書き下ろした「HALLOWEEN PARTY」を全員で合唱して、HALLOWEEN PARTY 2011が終了。HYDEの「また会いましょう」という言葉に8000人が「イエ~イ!!」と応え、2012年の再会を誓い合ったのだった。

取材・文●加藤祐介
写真●今元秀明、田中和子

◆VAMPS オフィシャル・サイト
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