指揮者チェリビダッケ輸入盤限定BOXセット、異例の大ヒット

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『チェリビダッケ・エディション』が現在輸入盤として国内発売されており、好調なセールスを記録している。この作品は、ルーマニアが生んだ不世出の指揮者セルジュ・チェリビダッケ(1912-1996)の偉大な足跡を集大成した限定盤BOXセットだ。

今回発売された『チェリビダッケ・エディション』は全4タイトルで各々CD11~14枚を収録、それでいて実売価格は1タイトルあたり2,000~3,000円台という価格破壊の激得BOXセットだが、10月24日の発売以来、既に4タイトルでトータル3万セット近くを出荷、HMVやTOWER RECORDSなどの輸入盤を扱う主要店のオンライン・クラシックセールスチャートでは1位から4位を独占、アマゾンのクラシックチャートでも4タイトル全てトップ10入りを果たしている。

そして11/7付オリコン輸入盤ウイークリー・ランキングでは洋楽ロック、ポピュラーなどの強力なラインナップの中でクラシック作品としてはかなり異例の全タイトルトップ10入りを果たし、6位から9位までを独占している状況だ。

指揮者チェリビダッケは、近来の音楽界において最重要な指揮者のひとりだが、彼は「作り物の音が生みだされてしまう」と現代の録音スタジオを嫌い、コンサート会場の直接性とライヴでの聴衆との相互作用を好んだ指揮者だった。

今回発売された4つのBOXは、彼と、彼が1979年から晩年まで芸術監督を務めたミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団とのライヴ公演の興奮と雰囲気を伝える伝説的な演奏を集大成したもの。チェリビダッケは仏教に深く影響を受け、音と宇宙的な思索の完璧なバランスのとれた演奏によって、特別で、人生を左右するほどのライヴの体験を聴衆にもたらしたと言われている。

チェリビダッケ指揮『CELIBIDACHE EDITION』シリーズ全4タイトル(限定盤)
※各クラムシェル・ボックス仕様、32ページブックレット封入
※セルジュ・チェリビダッケ指揮 ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団
●『CELIBIDACHE EDITION:第1集/交響曲集』
CD14枚組 CZS-0855662
ハイドン:交響曲第103番変ホ長調「太鼓連打」、モーツァルト:交響曲第40番ト短調K550、ベートーヴェン:交響曲第2番ニ長調作品36、などの交響曲を収録
●『CELIBIDACHE EDITION:第2集/ブルックナー』
CD12枚組 CZS-0855782
交響曲第3番ニ短調(1888/89編ノーヴァク)、交響曲第4番変ホ長調「ロマンティック」(編ハース)、などブルックナーの作品を収録
●『CELIBIDACHE EDITION:第3集/フランス&ロシア音楽集』
CD11枚組 CZS-0856062
ドビュッシー:海、ミヨー:マリンバ、ヴィブラフォーンと管弦楽のための協奏曲作品278、ムソルグスキー/編ラヴェル:展覧会の絵、など、フランス、ロシアの作曲家の作品を収録
●『CELIBIDACHE EDITION:第4集/宗教音楽とオペラ』
CD11枚組 CZS-0856172
バッハ:ミサ曲ロ短調BWV232、モーツァルト:レクイエム ニ短調K626、ヴェルディ:レクイエム、など宗教音楽&オペラ作品を収録

◆EMIクラシック・サイト
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