由紀さおり、「坂本九さんが力を貸してくれたのかもしれませんね」

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2011年12月6日(火)、東京渋谷区のJZ Bratにて<ジャズと言葉vol.2>と銘打たれた由紀さおりのジャズライブが開催となった。

◆「ブルー・ライト・ヨコハマ」試聴

このライブは、2011年6月に同タイトルのライブを同会場で行ったところ大好評を博し、再演を望む声が多かったことからさらにグレードアップして2回目を行うことになったもの。本番前の公開リハーサルに大勢のマスコミ陣が詰めかけ、由紀さおりは現状のアルバム『1969』の世界的ヒットに対し、今の思いを口にした。

「こういうことになると思ってこの日を予定していたわけではありません。デビュー40年の区切りから自分の新しい歌い手の道を探したいと思って進んできたひとつにこのジャズライブがあったんですけれど、そのことと、トーマスさん(ピンク・マルティーニのリーダーでピアニスト)が中古レコード店で私のレコード『夜明けのスキャット』を買って聴いてくださったのがきっかけでこのコラボアルバムを作ることになり、海外公演もさせていただくというタイミングが合いすぎちゃって、うれしいですけれど、ちょっと怖い気もします」──由紀さおり

「夜明けのスキャット」が大ヒットし、その後姉・安田祥子との童謡&唱歌コンサートが2度ブレイクを呼び、今回が3度目のブレイクとなるが、「43年歌ってきて、こういうチャンス、出来事に出合えて腰が抜けそうです。動画サイトやダウンロードなどで、世界は近くなったなと思います。音楽に国境はないんだなと実感しています。姉もとても喜んでくれています」と話し、かつて世界的に大ヒットした故坂本九の「SUKIYAKI」以来の快挙に「坂本九さんが力を貸してくれたのかもしれませんね」と目を細めた。

ライブでは、アルバム『1969』から「ブルー・ライト・ヨコハマ」「夕月」「マシュケナダ」、スタンダードナンバーから「スターダスト」「Take The A Train」、それにオリジナルヒット曲「手紙」など全17曲を熱唱した。

2011年10月17日に英国ロイヤル・アルバート・ホールで7,000人の観客の前で歌い、大反響を呼んだんばかりの由紀さおりだが、12月12日から20日にかけてワシントン、ニューヨーク、ボストン、ポートランドの全米4カ所(全6公演)でピンク・マルティーニとの海外ツアーが開催となる。今、由紀さおりの舞台は、完全に世界へ開かれている。

由紀さおり & ピンク・マルティーニ『1969』
2011年10月12日 日本発売
TOCT-27098 ¥3,000(tax in)
( )内:オリジナル歌唱アーティスト
1.ブルー・ライト・ヨコハマ(いしだあゆみ)
2.真夜中のボサ・ノバ(ヒデとロザンナ)
3.さらば夏の日 [Du soleil plein les yeux](フランシス・レイ)
4.パフ [Puff, The Magin Dragon](ピーター・ポール&マリー)
5.いいじゃないの幸せならば(佐良直美)
6.夕月(黛ジュン)
7.夜明けのスキャット(由紀さおり)
8.マシュケナダ [Mas Que Nada](日本語版:アストラッド・ジルベルト)
9.イズ・ザット・オール・ゼア・イズ? [Is That All There Is?](ペギー・リー)
10.私もあなたと泣いていい? (兼田みえ子)
11.わすれたいのに / 原曲[I Love How You Love Me](モコ・ビーバー・オリーブ)
12.季節の足音 [bonus track]


◆由紀さおりオフィシャルサイト
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