長渕剛、第62回紅白歌合戦では東北地方から「ひとつ」をパフォーマンス

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長渕剛が、大晦日の第62回紅白歌合戦に被災地である東北地方からの生中継で参加することが発表された。

◆長渕剛画像

NHKの原田チーフプロデューサーは「今年の長渕さんの活動をご覧になった方には明らかなことだと思いますが、震災以後何度も被災地に足を運ばれ、いろいろな形で激励し、ご自身の音楽活動をひとまず置いて支援活動をされてこられました。そういった意味でも、番組では東北の地からの中継という形で長渕さんにご出演いただきたく考えています。紅白の中でも特に印象的な、象徴的なシーンを、長渕さんの歌とパフォーマンスで、全国の皆さんに勇気を届けていただけたらと思っております。」と語った。

「NHKさんから非常に意味のある指名を授かったと思っています。震災で何も無くなってしまった大地から人間が立ち上がり、そしてその精神力を背中で受けながら希望へ向かっていくという、そしてまた来年も今年以上に大きな絆を日本人同士が結び合いながら、何かしら暖かいそして希望に包まれるような、そんな思いになりたいと思っています。」──長渕剛

長渕剛は、この時代に正面から向き合う楽曲として、祈りと鎮魂の思いを込めた「ひとつ」を新たに制作、東北の地で歌うための曲として、紅白歌合戦でもこの曲を披露する予定だ。「震災で亡くなった方々の無念さとか、残された者たちの悲しみとか不安とか、それらを紡いだ祈りの歌が欲しいと思いました。その歌たちをどういう言葉で紡ごうかなと思って難儀しましたが、何となく今回は自分が書いたのではなく、誰かによって書かされたかのような、しかもそんなに時間がかからず、不思議な思いでした。悲しみも、幸せも、それから喜びも、怒りも、いろんな感情を全て包み込んで、荒野となってしまったこの大地を鎮魂して、鎮めていくような、そしてまたさらに天へ浄化していくような、そういう歌を書きたかった。そして、もっともっと僕ら日本が、あるいは世界がひとつになってという思いを、この東北の地が今、悲痛な叫びから希望へ向かっていく人間力っていうものを我々に叩き付けてくれると。その思いを絶対に無駄にしないで次へ繋いでいかなければと、そんな僕自身の根底にある思いが、『ひとつ』という歌になりました。」と長渕は語っている。

震災以後、復興支援ラジオ番組「RUN FOR TOMORROW ~明日へ向かって~」を立ち上げ、宮城県石巻市を訪れて避難所慰問や航空自衛隊松島基地での自衛隊員激励ライブを行なってきた長渕剛だが、6月には再度石巻を訪れ、人間の声の力だけからなる曲「TRY AGAIN for JAPAN」を日和山公園にて、地元児童約100名や地元市民の皆、東京や仙台から駆け付けたゴスペル・クワイヤーとその学生、総勢約1000名と共に歌っている。さらに8月上旬には、福島第一原発の事故によって避難を余儀なくされた福島県浪江町の子供たち20人を鹿児島県霧島市に招待、豊かな自然と夏を満喫してもらおうという企画「長渕剛 TRY AGAIN for JAPAN 福島っ子 鹿児島サマーキャンプ in 霧島」を実施するなど、さまざまな形の復興支援活動を続けている。

◆長渕剛オフィシャルサイト
◆東北地方太平洋沖地震にまつわる音楽・アーティスト関連情報ページ
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