長渕剛、紅白の中継は宮城県石巻市から「被災した方々のさまざまな思いを背中に感じながら優しく歌ってみたい」

ツイート
12月31日に放送される「第62回NHK紅白歌合戦」で、全出演者のなかで唯一、東北地方からの中継で歌唱することが発表されていた長渕剛。その中継地が、宮城県石巻市であることが分かった。

◆長渕剛 画像

当日、長渕が歌唱するのは、祈りや鎮魂の思いを込めて書き下ろした楽曲「ひとつ」。

「被災した方々の無念さや悔しさやさまざまな思いを背中に感じながら、優しく歌ってみたいという思いです。番組を見る方々が、『いろいろあったけれども、また来年からも頑張ろう。』という気持になっていただけるような、そんな優しい、美しいシーンを表現できたらいいなと思っています」と、歌唱の意気込みを語る。

また、石巻市で歌うことについては、「ご縁があって何度か足を運ばせていただいて、そして快く迎え入れてくださって、なにかもう僕のなかではふるさとに匹敵するような感情が芽生えているんです。今でもとても気になりますし」と胸の内を明かしている。

長渕は、4月16日(土)に宮城県石巻市を訪れ、避難所(石巻高校)の慰問、また救難拠点であった石巻総合運動公園で自衛隊員の激励を行ない、さらに航空自衛隊松島基地にて、約1500人の自衛隊員が集結した格納庫で隊員激励ライヴを実施。

その後、“人間の声の力”だけから成るゴスペル曲「TRY AGAIN for JAPAN」を完成させ、6月26日(日)には石巻市日和山公園にて、石巻小学校児童約100名や地元市民たち、そして東京や仙台から駆け付けたゴスペル・クワイヤーと学生たち、総勢約1000名と共にこの曲を歌い、鎮魂と希望の歌として捧げるなどして、石巻市と縁深い支援活動を行なってきた。

石巻市の亀山紘市長は、「長渕剛さんには、まず4月16日に来ていただいて、被災地にて力づけていただきました。本当に、歌の力というのは大きいものがあるんだとこの時感じました。6月26日には、雨が降るなか、日和山まで石巻小学校の子供たちと一緒に駆け足で登って、そうして「TRY AGAIN for JAPAN」を一緒に歌っていただきました。未来を担う子供たちに大変勇気を与えていただきました。本当に、歌の力は凄いなと思っております」と感謝を表わした。

また、歌唱曲である「ひとつ」を聴いて、「本当に大切な人を亡くしてしまった方々に、勇気を与えていただける歌だと思いました。ひとつになって、そしていつまでも忘れないで、共に生きようというメッセージを大晦日に送っていただくというのは、被災地としても、これは石巻だけではないと思います、被災地域みんなに呼び掛けていただくものだと感じました。この歌を聴いて涙を流すことによって自分のその感情を少しでも外に出すことが、本当にこれから生きていくうえでの勇気や希望を与えていただける…そういう意味で、この歌の大きな力を感じました」と語っている。

なお、番組側は「安全上の理由などにより、この中継放送は完全非公開となるため、撮影地への立ち入りは一切できない。」として注意を呼びかけている。

「ひとつ」はシングルCDとして、2012年2月1日にリリースされる。

「ひとつ」
2012年2月1日発売
UPCH-80260 ¥1,300(tax in)
1. ひとつ
2. STAY DREAM 2012
3. ひとつ(Instrumental)

◆長渕剛オフィシャルサイト
◆東北地方太平洋沖地震にまつわる音楽・アーティスト関連情報ページ
この記事をツイート

この記事の関連情報

*

TREND BOX

編集部おすすめ

ARTIST RANKING

アーティストランキング

FEATURE / SERVICE

特集・サービス