アデル、中指を立てて抗議、ブリット賞から謝罪される

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今年のブリット賞の主催者がアデルに対して受賞スピーチを途中でカットしたことに対し謝罪を表明した。この出来事で彼女は観客や何百万人ものテレビ視聴者に対し中指を立てて不満を表明していた。

アデルはブリティッシュ・アルバム・オブ・ザ・イヤーを受賞したときのスピーチが司会者、イギリス人コメディアンで俳優のジェームス・コーデンによって中断されたため、中指を立てた。アルバム・オブ・ザ・イヤーはブリット賞でもっとも重要な賞であるにも関わらず、アデルは感謝の言葉を2~3言しか言えず、ブラーの締めくくりのライブに場所を譲るよう言われた。

イギリス人女性ソロ・アーティスト賞も獲得していたアデルは、中指を立てる身振りはイベントを仕切っている重役やプロデューサーたちに向けられたものだとのちに語った。

「スピーチの途中でやめさせられたから中指を立てたの。だけど、あの指はブリット賞のお偉方に対してよ。私のファンに対してじゃない」とアデルはイベントのあとで取材陣に語った。

イベントの前半ではブラーのシンガー、デーモン・アルバーンが功労賞を受賞したときにだらだら2分もとりとめのないスピーチをし、それがショーの進行を狂わせた一因とも言える。

「私たちはこんなことが起こって反省しており、ライブ・ショーの遅れを取り戻すために大事な瞬間をカットされてしまったアデルに対し深く謝罪いたします」とブリット賞の主催者は声明文で述べている。「このことがこのイベントで最大の賞を獲得したという彼女の功績を汚すものであってほしくない。これは彼女にとって最高の年の仕上げをするものなのです」

イベントを生で放送していたITVのスポークスパーソンも「ブリッツは生のイベントです。残念ながらプログラムは予定より遅れており、私たちは進行を早めなくてはならなかったのです。アデルに邪魔したことをお詫びします」

司会者のコーデンもアデルをカットしたことを済まなく思うと述べており「どうしてそんなことをさせられたのか理解できない」「最高の夜だったのに、彼女をカットしろと言われたんだ。彼女は世界最大のスターであり、僕は彼女が大好きだ。何が起こったのか理解できないよ。ほんとにむかついている」と番組後のインタビューに答えている。

世界中の見出しを飾ったこの事件さえなければ、最近グラミー6冠に輝いた彼女にとっては輝かしい夜だった。2つの賞を獲得したのみならず、アデルは喉の手術後初のイギリスでのライブで「ローリング・イン・ザ・ディープ」の圧倒的なパフォーマンスを行なったのだから。

◆ニュース提供:ビルボード
◆BARKSビルボード・デイリーニュース・チャンネル
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