妖しい明かりに焦らされて。THE“Sexy”ポッシボー、ライヴにて覚醒

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3月には2ndアルバム『(2)幸せの証』のリリースが決定し、アーティストイメージを先日解禁したばかりのTHE ポッシボーが、2月25日、芝浦Studio Cube 326にてワンマンライヴを行なった。

◆THE ポッシボー 画像@2012.2.25 Studio Cube 326

ライヴが熱い! ── これが、昨今のTHE ポッシボーを最も端的に表す際に使われるフレーズだろう。熱いライヴを繰り広げるアイドルグループといえば、2010年に解散したメロン記念日など、過去にもいくつかあった。今のTHE ポッシボーは、そんな先輩グループにも匹敵するほどの気合いの入ったメンバーのパフォーマンスと、ライヴに対するメンバーの想いを具現化せんとする制作サイドのこだわり、そしてライヴを盛り上げるオーディエンスの3つが上手く噛み合った状態だ。

彼女たちは、2011年10月より月1ペースでワンマンライヴを開催し、その都度、新曲を発表。さらにその新曲は、ライヴ中に録音され、次のライヴの時には「ライブ音源シングル」として商品化されるという企画を続けてきた。ライヴでの熱唱やオーディエンスの歓声もそのままパッケージングした「ライブ音源シングル」は、今のTHE ポッシボーがダイレクトに伝わる作品。それは、白熱したステージの模様だけでなく、現場での熱量、ともすれば激しいパフォーマンスで弾ける彼女たちの汗のきらめきすらも感じさせる。ライヴ会場とTNX ONLINE SHOP限定で販売されるアイテムなので、気軽にCDショップで購入……といったことはできないが、機会があれば一度耳にしてみることをおすすめする。

冒頭から話が逸れてしまったが、彼女たちがワンマンライヴを行なった2月25日は、そんなライブ音源シングルの第3弾「桜色のロマンチック」の発売日。会場では、早速、同シングルを手にするファンの姿も見られた。

そしてこの日のライヴは、そんな「桜色のロマンチック」から幕開け。ボルテージMAXの会場に、ロビン(岡田ロビン翔子)は「もっと!!」とさらに歓声を煽る。この段階で、本公演が、THE ポッシボーにとって未知の領域へのチャレンジになることを予想していたファンは皆無だったことだろう。

2曲目には「希望と青春のヒカリ」。メンバーが赤青緑に煌めくボールを振り回し、会場もそれに応えて点滅するLEDライトを掲げる。様々に交差する光は、暗転した会場を極彩色に染め上げていく。さらに挨拶程度のMCを挟んで、ロビンの独壇場となる「やべ~なべ~な 圧力ベ~ナ~」や、ごとぅー(後藤夕貴)のソロヴォーカル with 4人のバックダンサーという形で披露された「金魚すくいと花火大会」(オリジナルはロビンとごとぅーの2人で歌唱)、アイドルのライヴであることを瞬間的に忘れてしまうようなギターサウンドに、魂を鼓舞するような熱い歌詞と太い声が特徴のロックナンバー「幸せ花火ゴッゴッGOーッ!」など11曲を次々に披露していった。

そして中盤、今回のライヴで最大の見せ場を迎える。

実はこの日、前方には数列の座席がなぜか置かれていた。また、ライヴ前の影アナや、ライヴ中にも「ライブ中、座って見て頂きたいコーナーがあります。」と思わせぶりなMCがあった。思い返せば、冒頭にもろりん(諸塚香奈実)から「夜のテンションでいくよッ」という不思議なMCもあった。実はそのMCこそが、THE ポッシボーのライヴにおける“未知の領域”を示していたのだ。

ライヴ開始から60分。ワンマンライヴにしては短すぎるタイミングで、5人はステージを去っていく。そしてステージ両サイドには「座ってご覧下さい」の案内が。やがて、ステージには白幕が張られ、SEが流れだす。白幕にピンクの照明が当てられる。そこにはメンバーのシルエットが写し出される。

次の瞬間。そのシルエットがおもむろに衣装を艶かしく脱ぎ始めたのだ。
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