DEAD END、20年ぶりの全国ツアー開幕

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先頃リリースされた約2年半ぶりとなるニュー・アルバム『Dream Demon Analyzer』が各方面から絶賛の声を集めているDEAD END。3月10日には同作発表に伴う、実に約20年ぶりとなる全国ツアーも開幕。こちらも好調どころではない素晴らしい滑り出しをみせている。

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筆者は3月11日、同ツアーの2本目にあたる千葉でのライヴを目撃したが、超満員のライヴハウスに炸裂する濃厚かつストレートなサウンドの殺傷力には、すさまじいものがあった。このツアー自体、5月2日まで続くだけに具体的なセットリストなどについては掲載を控えておくが、とにかく重要なのは、彼らが完全に最新作を中心軸に据えたライヴを繰り広げている事実だ。アルバム発売から間もないツアー序盤ともなれば、新曲披露は4~5曲程度にとどめられるのが平均的なところではないかと思うが、彼らは誕生から間もない楽曲たちを惜しみなく連発し、オーディエンスも見事なくらいそれに呼応する。もちろん演奏曲目には同作からの楽曲ばかりではなく、前作にあたる『METAMORPHOSIS』、そして80年代生まれの曲たちも含まれているが、往年の代表曲などに過剰に頼ることのないその姿は、このバンドの現在がノスタルジックな回顧モードとはまったく無縁なものであることを無言のうちに訴えていたように思う。

とはいえ古くからのコア・ファンのみならず、初めてこのバンドのライヴに接することになった世代のファンにもまた、往年のキラー・チューンやレア曲を求めている部分は確実にあるはずだが、そうした要求にも絶妙のさじ加減で応えてくれるのが彼ら。実際、すでに終了した2公演では、異なった過去楽曲が演奏されているし、今後の公演でもいくつかの楽曲の封印が解かれることになるのかもしれない。しかし当然ながら、それ以上に興味をそそられるのは、『Dream Demon Analyzer』の楽曲たちが、これからのライヴ・ステージを通じていかなる変容の過程を見せてくれるか、ということ。それを存分に味わうためにも、是非この最新アルバムを熟聴したうえで各公演に臨んで欲しいところだ。

こうしてライヴ・バンドとしても過去とは異なった次元へと足を踏み入れつつある現在のDEAD ENDだが、この9月には、メジャー・デビュー25周年を記念しての大阪、東京でのアニヴァーサリー・ライヴも決定した。大阪公演が行なわれる9月8日は、まさに25年前、『GHOST OF ROMANCE』がリリースされた日である。細かいことを言えば、この四半世紀の間、DEAD ENDには具体的な活動期間よりも沈黙期間のほうがずっと長かった。しかし現在の彼らの姿に触れれば、少なくともしばらくの間はこのバンドが沈黙とは無縁の状態であり続けることを、誰もが確信することになるだろう。そんな彼らの“今”には、今しか触れることができない。その機会を、絶対に逸して欲しくない。

文/撮影:増田勇一

<DEAD END tour 2012“Dream Demon Analoyzer~夢鬼解析装置~”>
3月10日(土)さいたま新都心・HEAVEN'S ROCK〈終了〉
3月11日(日)千葉LOOK〈終了〉
3月18日(日)仙台CLUB JUNK BOX
3月23日(金)札幌COLONY
3月31日(土)新潟CLUB RIVERST
4月7日(土)横浜7th AVENUE
4月13日(金)名古屋Electric Lady Land
4月20日(金)神戸チキンジョージ
4月21日(土)梅田am HALL
4月23日(月)京都VOX hall
4月28日(土)広島ナミキジャンクション
4月30日(月)福岡DRUM Be-1
5月2日(水)東京赤坂BLITZ

<メジャー・デビュー25周年記念ライヴ>
9月8日(土)大阪・御堂会館
9月16日(日)東京・渋谷公会堂

◆DEAD ENDオフィシャルサイト
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