「城南海」のよみかたVol.10「城南海、アニメ作品と初タッグ 『オズマ』プロデューサーに直撃インタビュー」

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3月14日に配信限定リリースされる、城南海の2012年第一弾シングル「ウタゴエ」。こちらはWOWOW開局20周年記念番組「松本零士『オズマ』」(3月16日金 深夜0時スタート)のエンディングテーマ曲としてオンエアされることになりました。SF界の巨匠・松本零士氏が1980年代に執筆、未公開だったシナリオを基に制作された『オズマ』。初めてアニメーション作品に携わるということで、城さんも制作現場について興味津々のようです。今回は城さんが作品プロデューサーでいらっしゃるイクイティピクチャーズ・ジャパン合同会社社長 兼 最高経営責任者の鈴木慎二さんにインタビュー。『オズマ』の魅力、さらになぜ「ウタゴエ」が起用されたのか?といったお話を伺いました。

◆城南海 画像

30年経って時代が追いついた作品『オズマ』が描く世界とは?

城南海:「ウタゴエ」は、私の曲の中で初めてアニメのエンディングテーマ曲として起用していただくことになった曲なんです。とてもうれしいです。

鈴木慎二:「ウタゴエ」は本当にすばらしい楽曲なので、スタッフ一同、すごく喜んでいるんです。本当にお願いして良かったと思っていますので、楽曲を大事に使わせていただきます。

城南海:ありがとうございます!『オズマ』は、松本零士さんの幻のシナリオを基に制作された作品だそうですね。

鈴木慎二:松本零士さんが、約30年前に設定や世界観を考えてシナリオを書かれていらしたのですが、蘇ったというより、時代が追いついたと表現した方がふさわしい内容なんです。すでに30年前に現代の自然破壊や地球上の砂漠化について描いていて、人口に関しても、高齢社会になって若い人が減少する、という状況とリンクしている。そのなかで「生きるとは、どういうことなんだろう?」という問いを投げかけていて、作品のテーマがとても現代に合ってきたんです。

――松本零士さんのファンの方に加え、『オズマ』で初めて松本零士さんの作品に触れる、という若い世代もいらっしゃいますが。どんな点が注目ポイントでしょうか?

鈴木慎二:制作に関しては、今回「総監督」と「監督」として、2人の方にお願いをしました。まず、総監督は手塚治虫さんや石ノ森章太郎さんといった巨匠の作品に携わってきたベテラン高橋良輔さん。そして監督は、『鋼の錬金術師』など最近のスピード感あふれるアニメーションの監督や演出をしている池添隆博さん。このお二方にタッグを組んでいただきました。松本零士さんの作品が持っている魅力を表現することと、若い人に大人気の手法が一緒になったときに、なにが起きるかということをやってみたかったんです。

城南海:すごい! そうやって、新しいことを取り入れているのですね。全6話だと、もったいないくらいの内容では?

鈴木慎二:よく言われます(笑)。アクションシーンも迫力がありますので、若い人には「かっこいい」とか「おもしろい」ということを感じていただいて、新しいファンの方が増えていただければいいな、と思っています。でも、松本零士さんの作品テーマは、今までと変わりません。松本零士さんの根底にあるテーマは「愛」なんですよ。今の時代は簡単に「愛」と言えますけれど、30年前は「愛」という言葉を使う日本人があまりいない時代でした。松本零士さんは、それを最初に一般化された方だと思うんですね。そういったテーマについて『オズマ』ではしっかりと描いていますから、今までのファンの方にも満足していただける内容になっていると思います。

城南海:永遠のテーマというか、いつでも観ることができる作品ですね。

鈴木慎二:そうですね。どんな時代の方にも観ていただきたい、という思いで作っています。

城南海:ところで、ずっと気になっていることがありまして…。タイトルの『オズマ』とは、一体何なのでしょうか? 謎の巨大移動物体だそうですが。

鈴木慎二:それは、物語の核心ですね(笑)。

城南海:核心ですか! こちらのメインビジュアルの左下に映っているものですか?

鈴木慎二:これは船ですね。

城南海:船ですか。このビジュアルには、いないんですね。

鈴木慎二:いいえ。ここ(ビジュアル)にはいます。

城南海:ええっ(驚)!? それはアニメの中で分かりますか?

鈴木慎二:最終話まで観ていただければ、分かりますよ。

城南海:わあ、楽しみにしています。私は今、22歳なんですけれど、世代的に子どものころに観ていたアニメは『美少女戦士セーラームーン』や『ちびまる子ちゃん』で。松本零士さんの作品名やキャラクターは知っているのですが、リアルタイムで拝見するのは『オズマ』が初めてなんです。ちなみに、『オズマ』は深夜0時に放送されるということですが、松本零士さんのお名前(零士)とかけていらっしゃるのでしょうか?

鈴木慎二:ええっ! それは気がつかなかったです。「松本零士作品が、深夜の0時にスタート」ですね(笑)。初めて指摘されました。

城南海:うふふ。そうなのかな~なんて思ってしまいました(笑)。

90秒ではもったいないと思った「ウタゴエ」のインパクト

城南海:お話を伺って、『オズマ』は現代にぴったりの内容だと分かりました。それを松本零士さんは30年前に考えていらっしゃったなんて、すばらしいですね。作品のテーマと「ウタゴエ」のテーマはつながっていることも理解できて、うれしいです。

鈴木慎二:最初に「ウタゴエ」を聴かせていただいたときのインパクトがすごかったんです。私の気持ちで言うと、止まったんですよ。

城南海:止まった、と言いますと?

鈴木慎二:最後まで聴きたい、と思ったんです。サビの部分など「これはアニメの曲じゃない」と感じて。今回はオープニングもエンディングもアニメの曲を意識せず、あえてアーティスト性と楽曲性といったところを見ていたんです。その中で、城さんの曲は頭いくつも出ているか分からないくらい、いいな、と思いました。それは私だけでなく、現場のスタッフもなんですよ。エンディングの時間は90秒なんですけれど、「90秒ではもったいない。全曲聴きたい」というスタッフが多いんです。

城南海:そんなうれしいお言葉をいただいて、感激です。

鈴木慎二:ポニーキャニオンさんのご厚意で、前奏があるバージョンとないバージョンを作っていただいたんですけれど、いろいろ使わせていただいて。エンディングが流れる前のシーンに合わせて入れているので、本編にも「ウタゴエ」の楽曲が入っているんです。きれいにマッチしていますよ。

城南海:エンディングテーマ曲を歌わせていただいて、こんな光栄なことはないです。ありがとうございます。

――松本零士さんの作品は、登場する女性キャラクターがとても魅力的ですが、城さんの女性的な癒しの声と、とてもつながっているように感じました。

鈴木慎二:声質もすごく合っていますし、松本零士さんのキャラクターの声にも合っている。雰囲気も似ていらっしゃいますよね。

城南海:ええ!? どのキャラクターに似ていますか?

鈴木慎二:初対面での印象でお話しますと、「マヤ」ですね。話の中心にいるヒロインで、謎めいた女の子ですが。

城南海:とても魅力的なキャラクターですね。私も奄美大島で生まれ育ったのですが、自然が豊かだから環境破壊の問題も身近ですし、奄美大島は大学がないので、若い人は結構島を出ていくんです。だから高齢化社会になっていて。そういうところも、テーマとつながっているな、と思いました。

鈴木慎二:そうやって共感していただくと、われわれもうれしいですね。時代性でいうと、今回はチャレンジであるんですけれど。昔のファンの方には確実に喜んでいただけると思いますし、城さんのような年齢の方にも観ていただいて、『オズマ』が松本零士さんの世界をさらに広めるきっかけになってくれればいいな、と思います。

世界に届けていきたい『オズマ』と「ウタゴエ」

城南海:私はアニメのアフレコ現場に興味があります。皆さん、どうやっていらっしゃるのでしょうか?

鈴木慎二:狭い部屋でマイクが3本くらい立っているなかで、20人近くの声優さんが集まって収録します。その人の順番になると、絵を見てしゃべるのですが、ノイズが入るとNGになってしまうので、音を立てないように細心の注意をはらいますね。

城南海:20人もの人が! すごいですね。私はレコーディングをするときはいつも1人だから、まったく状況が違いますね。

鈴木慎二:1人が失敗すると、みんなに迷惑がかってしまうんですよ。

城南海:でも、臨場感が出るんですね。

鈴木慎二:出ますね。その方が、掛け合いなどもしやすくなりますので。

城南海:できれば、実際に皆さんがアフレコをやっていらっしゃる場面を拝見したいのですが……。

鈴木慎二:よろしければ、ぜひ。

城南海:わあ、よろしくお願いします! ぜひお伺いさせていただきます。アニメーション作品は初めてなので、勉強させていただきたいです。

鈴木慎二:声優さんの演技は、とても迫力がありますから。

城南海:声だけで表現されるんですよね。すごく楽しみです。

――ちなみに、鈴木さんは『オズマ』のプロデューサーでいらっしゃいますが、アニメのプロデューサーは、どういった立場のお仕事なのでしょうか?

鈴木慎二:いろいろなプロデューサーがいますが、今回のことに限定して私の役柄を言いますと、「全部」ですね。サウンドトラックといった音楽関係についても、全部「こうした方が良い」ということで、作曲家と相談して、一緒にスタジオに入って作っていただいたりしますし。もちろん城さんの曲を決めるときも同席しました。現場での指示も出すなど、今回はそういう立場になっていますね。部分的に担当する方が、やりやすいのは確かですが(笑)。

城南海:「全部」やっていらっしゃるんですね。

鈴木慎二:私は結構、無理を言ってしまうんですけれどね。今回、オープニングについてもエンディングについても、起用するアーティストさんは「海外に通用する人」とお願いして、いろいろな方のテープを聴かせていただきました。わざとお名前を最初見ないで聴いていて、曲が終わるたびに「この曲はこの方です」とご説明をしていただいて。それで全曲聴いたなかでも、城さんの「ウタゴエ」は満場一致でしたね。この曲の生声を、ぜひ聴いてみたいです。

城南海:3月21日(水)に東京タワー大展望台のステージでお客さまの前で初めて「ウタゴエ」を歌わせていただくので、よろしければ、ぜひいらしてください。歌と一緒に、『オズマ』という作品の想いも歌っていきたいと思います。

鈴木慎二:ぜひお願いいたします。

城南海:初めてアニメーション作品に携わったのですが、こんなすごい作品のエンディングテーマを歌わせていただいて、本当に光栄です。自分のブログでも私の曲が『オズマ』のエンディングテーマが決定したことを書いたら、40代くらいのファンの方からすごい反応があって。皆さん楽しみにしていらっしゃいます。

鈴木慎二:今回、音楽をすごく大事に思っていて。良い楽曲であることはもちろんですが、「世界中に聴いてもらいたい」と思えるアーティストの方から楽曲提供していただく、というのが、希望だったんですよ。『オズマ』は今後、動画配信や世界の放送局に出ていくと思うんですけれども、そのときには、「ウタゴエ」がエンディングでそのまま流れますから。多くの方に届けたいですね。

城南海:お仕事で海外に行く機会もありますが、アニメ好きな人が多くて。私自身もっといろいろな国に行きたい、という気持ちもありますし、アニメーション作品とつながることができたので、さらに自分の世界を広げていきたいです。今日、お話を聞かせていただき、自分のルーツと『オズマ』がつながるところをたくさんみつけたので、これからこの曲を歌っていくときに、そういったことを大きな糧にして大切に歌っていきたいです。『オズマ』は、私にとってすごく大事な作品になると思うので、放送をとても楽しみにしています。そして、私もいろいろな国で歌えることを目指して、アニメとともに頑張らせてください!

インタビューを終えて…2つの作品の想いを歌っていこうと思います

――鈴木慎二さんのお話を伺って、いかがでしたか?

城南海:「ウタゴエ」は、生きる意味や愛とか、大きなテーマを持っている楽曲なんですけれど、『オズマ』のテーマと一緒だと分かりました。私のルーツともつながっているし、すごく親近感がわきましたね。

――「ウタゴエ」が満場一致で決まったというのも、びっくりしました。

城南海:私も、現場の皆さんがそんなに気に入ってくださったことは、初めて聞きました。こんなにうれしいことはないですね。「ウタゴエ」は、JUJUさんの「やさしさで溢れるように」を手がけた小倉しんこうさんが作詞作曲してくださった作品なんです。壮大な曲ではあるのですが、冒頭がお手紙のような始まりで、語りかけるような感じもあって。まだお客様の前で歌ったことがなく、3月21日の東京タワーでのライブが初めてになるんです。これから『オズマ』の作品の想いとともに、いろいろなところで歌っていきたい、と思います。

――そして3月16日(金)からスタートする『オズマ』は、どんな物語が展開されるか、ドキドキしますね。

城南海:はい! 本当に期待しています。

鈴木慎二(すずき・しんじ)
イクイティピクチャーズ・ジャパン合同会社社長 兼 最高経営責任者CEO/CCO。25年前から映像コンテンツビジネス中核にプロデューサー、ディレクター、メディアコンサルタント、マーケティングプロモーション、マーチャンダイジング、商業施設開発まで目標を定め、多岐に渡る国内外“総合エンタテインメント”事業で活躍し続けている。

松本零士『オズマ』
WOWOW開局20周年記念番組
3月16日(金)深夜0:00スタート(全6話)
[第1話無料放送]WOWOWプライムにて放送
公式サイト:http://ozuma.jp

「ウタゴエ」
2012年3月14日配信限定シングルリリース
WOWOW開局20周年記念番組「松本零士『オズマ』」エンディングテーマ曲
3月14日レコチョクにて着うた(R)・着うたフル(R)配信スタート

<城南海スペシャルライブ@東京タワー CLUB333 Wednesday Live>
@東京タワー 大展望台1F特設ステージ
2012年3月21日(水)
[1]19:00~19:45
[2]20:15~21:00
※東京タワーからの夜景をバックにした、フリーライブです(展望料金のみでお楽しみ頂けます)
http://www.tokyotower.co.jp/333/04_club333/index_02.html

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