MiChi、聴いていると自然と元気がみなぎる2ndアルバム『THERAPY』インタビュー

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10万枚の大ヒットを記録した1stアルバム『UP TO YOU』から2年半ぶりにMiChiのアルバムが完成した。『THERAPY』と題された今作は、一枚目のアルバムですべてを出し切って、そこから、これまでに経験した様々な出来事を経験して感じた想いがありのままに詰め込まれた、MiChiの生き方や愛情溢れる人柄、茶目っ気タップリな一面などを等身大で感じながら、聴いていると自然と元気がみなぎる、まさにタイトル通り、心のセラピーを受けているような作品だ。この作品についてMiChiに話を聞いた。そのインタビューをどうぞ。

◆MiChi『THERAPY』インタビュー~拡大画像~

──1枚目のアルバムから2年半も空いたぶん、やりたいことがたくさんあったんじゃないですか?

MiChi:実は1stアルバムで出し尽くしてしまって、その後、言いたいことや、何を書いたらいいのか分からなくなってしまった時期があって。それで迷子になってたんですね。その中でもいろんなことに挑戦したり、作り続けたりはしていたんですけど。でもなかなか納得するものができなかった。でも、そこを乗り越えて出来上がったアルバムなので、色んな思いが入っているし、その分、感じた想いがたくさん詰まって、すごくバラエティに富んだものになりましたよね。

──「THERAPY」という曲もありますが、このアルバムタイトルにはどんな思いを込めたんですか?

MiChi:もともと、『THERAPY』というタイトルにしようと決めてからこの曲を作り始めたんです。自分もこの2年半、いろんなセラピーを受けたと思うんです。例えば音楽から受けるセラピーだったり、友達と話すこと……人と気持ちをシェアすることによって救われたこととか。そういう色んなセラピーを自分自身が受けて。このアルバムを通して、みんなも、気持ちが楽になったり、元気が出たとか、そういうちょっとした何かを感じてくれたらと思って『THERAPY』というタイトルにしたんですよ。

──なるほど。

MiChi:“THERAPY”って聞くと重い言葉というイメージもあると思うんです。、例えば“MiChiがセラピーをしてあげる!”って聞こえるかもとか…。、でも全然そういう重いものではないんですよ。ふざけて笑いあうこともセラピーだし、このアルバムを通して感じながら歩み続けるというか。共感しあって、気持ちをシェアして楽になっていこうっていう、そういう気持ちですね。私もこの作品を探り探り作りながら、わからなかったこともあるし、そういう時期に作った曲も入ってるんだけど、最終的には次につながるヒントを得ることができたので。自分にとっても作ること自体がセラピーでした。

──MiChiさんの人生観も現れていますよね。「もっと。」の“人を騙すより騙されたほうがいい”とか。

MiChi:この曲は自分がゼロから作り上げた曲なんです。部屋で適当にギターを弾いてるときに自然と出てきた言葉。歌詞の部分も、“MiChiはすぐに人を信じやすいから”って、すごくネガティヴな意味で言われたんですよ。それで落ち込みかけたんだけど、でもMiChiはどうであろうと人を信じて生きたいし、自分はダメだって思いつつも、これが自分だって……そんな想いから出来上がった曲なんですよ。

──自分の言葉で、自分のことを正直に歌っているというのが伝わりますよね。

MiChi:作った環境にもよると思いますね。他の曲は、曲があって、それに合わせて歌詞を乗せるとか、制約みたいなものもあったりするんですよね。メロディに乗らないからこの言葉はちょっとやめようとか。でも、「もっと。」は、自分で曲も作った分、自由に言いたいことを詰め込めたという、すごく良い生まれ方をしましたね。

──女性シンガーの曲は、ラブソングが多かったりしますが、MiChiさんの楽曲は人生観を唄った曲が多いですね。

MiChi:そうですね。昔からそうなんです。ラブソングはいいと思いますけど、私の曲は昔から人生観が出るようなものが多いんですよね。ラブソングを書いたとしてもあまりハッピーじゃない(笑)。いずれ書くこともあるかもしれないですけど。このアルバムの中では「Special Someone」が唯一の恋愛ソングですね。でもこの曲の一番のキーワードは“出会い”で、出会うことって絶対に意味があると思っているから。その出会いが良いか悪いかは置いといて、自分が何か学ぶために出会わせてもらっているから、それと向き合うことって大切。「嫌い、ダメ」じゃなくて、「なんで出会ったんだろう?」って考えたり、うまくいかなかったとして、「なんでうまくいかなかったんだろう?」って考えることで、そこから学ぶことってあるじゃないですか。恋愛の曲っていうだけじゃなく、出会うことの意味というのがテーマですね。

──女性に響く曲が多いと思いますが、MiChiさんの曲って応援歌とも違いますよね。

MiChi:そうそう(笑)。そこもひとつのこだわりというか。絶対に上からは唄いたくない。自分が感じたことをシェアしたいんです。

──歌詞の共作をしている曲もありますよね。

MiChi:そう。今回初めて。いしわたり淳治さんとSHIKATAさんとお仕事させてもらいました。最初は人の言葉で唄ったり、共作をすることに抵抗もあったんです。でも最初に話したように、書けない時期があって、プレッシャーもあったりして、それがきっかけでチャレンジしたんです。そこで分かったのは、最終的に人に伝わればいいし、伝えたいメッセージが自分の言いたいことであれば、誰かに書いてもらってもいいんだって。もちろん自分が書くことが一番だし、こだわっていきたいところではあるんですけど。

──人と一緒に作業をすることで学びもありました?

MiChi:うんうん。自分のクセっていうのもあるじゃないですか。ありがちな言葉とか表現を使っちゃったり。。でも人と一緒に作業することで、“こういうのもあるんだ!”って新しいものがインプットされていって。そういう発見もあるので、人とやることで“これがMiChiなんだ!”って自分のスタイルが見えたりもしました。

──1曲目「MadnesS Vol.3」から、いきなりMiChiさんの遊び心が伝わる曲も収録されていますね。“インドがいいねん、インド!”って何?(笑)。

MiChi:そうなの(笑)。常にふざけてる感じっていうのは取り入れたいんですよね。すごい真面目なMiChiもいるし、メッセージを伝えたいっていう気持ちも強いんだけど、その反面、すごい適当な、“いいやん、別に!”みたいな自分もいるので。そういう両方のMiChiを見せていきたいから、今後もこういう曲はやっていきたいですね。

──この曲を聴いて、“MiChiさんってどんな人なの!?”って会うのが楽しみになりました。

MiChi:ふふふ(笑)。

──前世はインド人だと信じているという、その気持ちわかります。魂の記憶ってありますよね。

MiChi:わかります? でも私、インドには行ったことないんですよ。お父さんが若いときから言ってて、話を聞かされていたというのもあると思うんですけど、なぜか惹かれるんですよ。音とか、インドのものに。みんな、“へ?”って言うんですけど、わかってもらえて嬉しいです。

──でも遊び心があってもサウンドはすごいカッコいいんですよね。

MiChi:そう。そういうかっこ良い部分も残したい。

──この曲から始まるから、つかまれたまま、アルバムが始まるという感じで。シングルの「LOVE is.」とか「WoNdeR WomaN」は“あっ、この曲は聴いたことがある!”って感じで心がつかまれますし。「Take It Easy!」はゆるい感じで聴けて。

MiChi:これまで「あきらめない!」とか、そういうメッセージが多かったけど、この曲は初めて“いいじゃん、別に!”っていうテーマで書きました。特に日本人って働くの大好きじゃない? 休むことをあまり知らなかったりするから、私の曲の中でも新しいアクセントになったと思うんですよね。

──最後は「ONE」で大きなメッセージを伝える感じで終わっていきますね。

MiChi:これは去年の震災のあとにリリースしたシングルなんだけど、実はもともとあった曲なんですよ。自分の周りでいろんなことが起きていても自分が何も動いてなくて、葛藤とか自分への怒りみたいなものがあったのね。きっと、そういう風に何かしたいって思ってる人って他にもたくさんいて、そういう人がつながった瞬間に世界は変わるんだなって考えてたんです。この曲も「もっと。」みたいな感じでパッと出きた曲で、この曲を作ったときから、不思議とこの曲は絶対にアルバムの最後の曲ってイメージがあったんですよ。アルバムは色んな遊びがあってもいいと思うんだけど、最後は必ずメッセージを残したい、希望を残したいっていうことにはこだわりがあって。だから、今回の曲順もすごいこだわって。最後は何かを考えさせたり、メッセージのあるもので終わりたかった。

──1作目を作った後に空っぽになっちゃったって言ってましたけど、今作を作ってみてどう?

MiChi:今作は逆。次にやりたいことが見えちゃってますね。

──1作目の時との違いはなんだと思いますか?

MiChi:この2年半があったからだと思いますね。十分にインプットする時間がありました 笑。1stアルバムを作るまでは出すばっかりで、その間にインプットする時間もなくて。今回で新しい事とか刺激を吸収していく大切さも学べました。旅をすること、時間を作ることも大事。震災のあとに、ボランティアで女川・石巻に行ったんです。そこでの出会いは自分の中で忘れられないものになりましたし、行かなければ感じられないことがたくさんありました。これからは思った事をすぐに行動にうつしたいと思います。私の中で今、見えているものがあるので、自分でも楽しみなんですよ。それをうまく形にできたらいいなと思いますし、形にしていきたいと思います。

取材・文●大橋美貴子

『THERAPY』
2012.3.21リリース
01.MadNesS Vol.3
02.TOKYO NIGHT
03.LOVE is.
04.Together again
05.YEAH YEAH YEAH!!!
06.Special Someone
07.WoNdeR WomaN
08.Light Up
09.Take It Easy!
10.もっと。
11.Find Your Way
12.THERAPY
13.ONE

初回生産限定盤A
CD+DVD(MUSIC VIDEO 6曲収録)+スペシャルパッケージ
AICL2345~6¥3,500(tax in)
MUSIC VIDEO:
1.Together again
2.WoNdeR WomaN
3.LOVE is.
4.ONE
5.Find Your Way
6.TOKYO NIGHT

初回生産限定盤B
CD+CD(REMIX BEST 7曲収録)+スペシャルパッケージ
AICL2347~8¥3,500(tax in)
REMIX BEST:
1.Fxxk You And Your Money (ED BANGER ALL STARS remix remixed by BUSY P & DSL at DSL LAB in Paris)
2. PROMiSE [Smart Sports ver.]
3 .HEy GirL [XB remix]
4. ChaNge the WoRLd [remix]
5.YOU (version 3.1)
6.WoNdeR WomaN (T.O.M remix)
7.YEAH YEAH YEAH!!! (REMIX)

通常盤(CD)
AICL-2349¥3,059(tax in)

<musicLINK in SHIBUYA FASHION FESTIVAL vol.01>
3月23日(金) 渋谷SOUND MUSEUM VISION
[問]グローバル・ハーツ Tel:03-6415-6231
オフィシャルHP:http://www.shibuyafashionfestival.com/
3月25日(日) 福岡アジアコレクション

◆MiChi オフィシャルサイト
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