米米CLUBフラッシュ金子、難病を告白。SAX演奏は休止しても「マルチプレーヤーとして思いっきりパフォーマンスしようと思っております」

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米米CLUBファンの皆さんへ。

いつも応援ありがとう。米米CLUBのフラッシュ金子です。先日の幕張メッセでの震災復興チャリティ・イベント「ALL THAT LOVE」にお越しいただいた皆さんもありがとうございました。楽しかったです!
いよいよ2年半ぶりとなる米米CLUBのコンサートツアーも目前ですね。皆さん相当の期待を寄せて下さっている事と思います。

ただ、再結成してから数年が立ち、何度か再結成後のステージをご覧になっている米米CLUBファンの皆さんの中には、「何故?フラッシュ金子はライブでSaxを吹かないのだろう?」と疑問に思っている方もいるのではないでしょうか?久しぶりとなる全国ツアーを前に、私、金子が告白、カミングアウトをさせていただきます。

長年SAXプレーヤーとして米米CLUBで、そしてホーンセクション、BIG HORNS BEEで活動してきた私ですが、実は今現在、SAXを吹く事が出来ません。

理由は病気です。

私が、ステージでSAXを吹く際に、原因不明のふるえ、しびれの症状が出る様になったのは、米米CLUBが再結成を決めて間もない2005年の冬でした。日常生活では支障がないのに、SAXを吹く時だけ、症状が出るのです。
長い間、病名も原因も解らず、自分としては命より大切なSAXが吹けない、という苦悩と困惑の状態を過ごしてまいりましたが、ひょんなきっかけで「職業性ジストニア」という病気の存在を知り、専門医に診察を受けた所、間違いない、という診断でした。
「職業性ジストニア」とは一定の作業姿勢(私の場合はSAXプレイの姿勢)をとると、痙攣や硬直、ふるえが生じるという病気です。長年原因不明の難病とされていましたが、最近になって「脳」の機能障害及び筋肉の反復運動による過剰な緊張によるもの、という事が明らかになってきたそうです。またこの「腦」の病気は残念ながら簡単に治る病気では無いそうです。

SAXを吹くことが出来ない、という現実を受け入れる事、そして皆さんにどう報告していいものやらと思案しているうちに数年の月日が経ってしまったことをお詫び申し上げます。

SAXが吹けない間、米米CLUBのメンバーをはじめ、音楽仲間の心暖かいサポートもあり、ライブやレコーディングではキーボードプレイに専念、少なからず自信も芽生えてまいりました。
決して回復をあきらめた訳ではありませんが、SAXプレーヤー「フラッシュ金子」は、しばらくお休みさせていただきたいと思います。

今後はこれまで以上に、作編曲家として「音楽制作」に没頭致しますし、間近に迫った米米CLUBのライブではキーボードとヴォーカルを中心に、何が飛び出すか分からないマルチプレーヤーとして思いっきりパフォーマンスしようと思っております。

そして、長年連れ添ったホーンセクションBIG HORNS BEEの仲間達とは、SAXこそ吹けなくても一緒に音を奏でることは出来るのだから、新しい形のBHBの活動を始めようではないかと話しています。

こんな私でも期待し、愛して下さる皆様には、どうぞ今までと変わらぬお付き合いをお願い致します。


LOVE!

米米CLUB:フラッシュ金子(金子隆博)
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