ブルース・スプリングスティーン、観客席に乱入してビールをイッキ

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名盤『レッキング・ボール』をひっさげ全米ツアー中のブルース・スプリングスティーンが、3月28日フィラデルフィアでのライブで、観客のビールをイッキするというご機嫌な事件が起きた。そしてその様子が奇跡的なロケーションで撮影されており、YouTubeにアップされている。

◆ブルース・スプリングスティーン、観客席に乱入してビールをイッキ映像

ブルースは「レイズ・ユア・ハンド」を熱唱しながら客席のベンチの上を練り歩き、観客も超興奮の大合唱状態だ。ボスは、そのヒートアップぶりに放心状態となり「俺はもう寝る…」といって観客座席に座り込む。そこに差し出されたのが、見知らぬ客から渡された呑みかけのビールだ。一瞬戸惑いつつも、くいっと一気飲み。そのままコップを勢いよく投げ捨て、完全復活でステージに戻ると、会場は爆発するかのような盛り上がりに達するという、マンガのような一部始終が捉えられている。

62歳になった今もなお、ブルースは会場によっては観客席へのダイブやクラウド・サーフを行っているが、その猛々しいパワーは最新作『レッキング・ボール』にもこめられており、全米・全英含む16カ国で初登場No.1を獲得した。4月3日は地元ニュージャージ―でライヴを行い、そのオープニングで感動的なMCを披露している。

「今夜、我々は古き仲間と新しい仲間と共にこのステージに立ち、昔からのファン、新しいファンの皆様に、Eストリート・バンドという豪傑は不変であることを伝えよう。我々は喜びの力となり、あなたの心を真っすぐ撃ち抜こう。そして心を揺り起し、共に高みを目指そう。ビートで、ビートで、このビートで、皆に新しい何かを届けるために、我々はここにいる。当然のことだが、今日も皆に伝えたいストーリーがあるんだ。そのストーリーとは「昨日」、「今日」、そして願わくば「明日」について。そして「こんにちは」や「さようなら」、さらに「変わりゆくもの」と「変わらないもの」について。つまり随分沢山なことを伝えにきたんだ。そろそろ始めなきゃな。」

『レッキング・ボール』には、渦巻く怒り、戸惑いに増して、輝く未来と明日にかける強靭なエネルギーが存在する。我々が引き込まれるのは、その熱いパワーだ。


<4月3日ニュージャージー公演初日(@IZOD CENTER)>
全25曲、2時間50分
1.We Take of Our Own
2.Wrecking Ball
3.Badlands
4.Death to My Hometown
5.My City of Ruins
6.SO YOUNG AND IN LOVE
7.E Street Shuffle
8.Jack of All Trades
9.Seeds
10.Prove it All Night
11.Easy Money
12.Waiting on a Sunny Day
13.Promised Land
14.Apollo Medley (The Way You Do The Things You Do / 634-5789)
15.American Skin (21 Shots)
16.Because the Night
17.The Rising
18.We Are Alive
19.Thunder Road
20.Rocky Ground with Michelle Moore
21.Out in The Street
22.Born to Run
23.Dancing in the Dark
24.Land of Hope and Dreams
25.Tenth Avenue Freeze Out
End Time 11:15 p.m.

『レッキング・ボール』
初回生産限定スペシャル・エディション:豪華デジブック仕様 ¥2800(税込) SICP3460
通常盤:紙ジャケット仕様 ¥2520(税込) SICP3461
アルバムを紐解く全40ページ日本盤ブックレット付
・ブルース・スプリングスティーンのクラレンス・クレモンズへの弔辞訳
・『レッキング・ボール』に寄せての想い。―湯川れい子
・歌が、ロックが、時代とどうかかわるべきか改めて考えずにはいられない。―天辰保文
・「ロッキー・グラウンド」を越えて「希望と夢の地」まで。ギターを抱えた羊飼いは僕らを暗闇から新しい日の始まりへ導く。―五十嵐正
・訳者からみた『レッキング・ボール』―三浦久

※一気飲みは急性アルコール中毒を招く恐れがあります。真似をしないように。

iTunes
http://itunes.apple.com/jp/album/wrecking-ball/id507691647?uo=4
mora
http://mora.jp/artist/80307744/12191606/

◆ブルース・スプリングスティーン・オフィシャルサイト
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