モーニング娘。9期・10期メンバーが語る、大先輩・ドリームモーニング娘。の凄さ

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3月10日、日本武道館にて開催された<ドリーム モーニング娘。スペシャルLIVE 2012 日本武道館 ~ 第一章 終幕 「勇者タチ、集合セヨ」 ~>。この公演をもって、ドリーム モーニング娘。は第一章の幕を下ろした。公演には、活動休止中の後藤真希をはじめ、ドリーム モーニング娘。のメンバーたちと“モーニング娘。”として同じ時を過ごしてきた仲間たち、勇者たちが集合。もう2度と観ることができないと思われていたファンの夢をステージ上で見事に叶えてくれた。

◆ドリームモーニング娘。画像@2012.03.10 日本武道館公演

そんな中、ドリームモーニング娘。のメンバーたちの誰とも“モーニング娘。”としての活動期間が重なっていない仲間たちも武道館のステージに華を添えた。現・モーニング娘。の9期と10期メンバー8人だ。彼女たちにとって、大先輩・ドリーム モーニング娘。との共演はどんな意味を持ったのか。ステージに上がる前の心境から、共演をはたした今、思うこと。現役モーニング娘。だからこそ知ることができるドリーム モーニング娘。の姿などなど話をうかがった。

  ◆  ◆  ◆

石田亜佑美:
先輩が近くにいるということだけで、本番じゃないのにずっと緊張していました。「自分がこんなに近くにいていいのかな。」って思ったこともあったんですよ。すごい憧れの先輩なので、なんだろ、一緒にいる事自体が信じられないくらい感動的なことでした。なのに、一緒に曲もやらせてもらえるとか、ホントに嬉しかったです。

鞘師里保:
先輩たちと一度共演させていただいたことはあるんですけど、今回はシャッフルされてて、みんな混ざってダンスしてたんですよ。だからリハーサルの時とかみんなドキドキしてたんです。先輩が隣りにいて、ぶつかっちゃうと危ないし、やっぱり気を使っちゃうじゃないですか。緊張しちゃってたんですけど、あのー、ドリームモーニング娘。さんの先輩たちも私たちがなじめるようにいっぱい話しかけてくださって、おかげで私たちも安心したというか落ち着いて一緒に練習できました。

話を訊くと、9期・10期の誰もが大先輩・ドリーム モーニング娘。の日本武道館公演に出演が決定した時、初めて一緒に練習を行なった時の緊張と憧れをまず口にした。特に「自分がこんなに近くにいていいのかな。」という10期・石田の言葉は、初期メンバーはもちろん、今、自分が所属しているモーニング娘。でさえ、半年前にはテレビで観ている側だった気持ちをストレートに現している(10期メンバーは、2011年9月に加入)。

一方で大先輩たちとの共演は、彼女たち次世代を担うメンバーにとって勉強の場になったという。レッスン中、リハーサル中の様子を9期・10期は振り返る。

工藤遥:
ドリームモーニング娘。の先輩たちは、みんながみんなのことをちゃんと見ていて、「こうしよう。」ってみんなで提案して、みんなで作り上げてるんです。そういうところがかっこいいんです。

石田亜佑美:
(リハーサルで)先輩たちはいつも全力なんです。先輩だからコンサートにも慣れているはずなんですけど、慣れているからこそ、「軽くでもいいじゃん?」って思わないで、本気。あと、ちょっとでもズレているところがあったら、すぐに先生に確認して、しかも自分から「ここがズレていたんで、もう一回やってもらっていいですか。」って。自分のミスって、やっぱりなかなか言えないじゃないですか。でもそうやって自分で申告して、その場でちゃんと直していく。リハーサルやレッスンのやり方をあらためて気付かされました。

ドリーム モーニング娘。のパフォーマンスにかける真摯な姿勢。そして彼女たちは、本番でも一秒たりとも気を抜くことはなかった。同じステージで共演したからこそ知ることができたそんなドリーム モーニング娘。の凄さは、生田衣梨奈が証言している。

生田衣梨奈:
階段のところで先輩たちが後ろを向いて、私が前を向いているっていう状況だったんですけど、先輩の顔をぱーっとみたら、ステージ上で表情をON / OFFするんじゃなくて、常にONなんですよ。後ろ向いたらOFFじゃなくて、後ろ向いても(後ろ姿が)見られているから常にONで、っていうのはすごい勉強になりましたね。あとやっぱり表現力。1曲目が明るくて、2曲目がクールな曲だったりしても、切り替えが早くて。私とかやっぱりちょっと前の曲の気持ちが残っちゃうわけですよ。明るい曲からカッコいい曲って続く場合、気持ちが残っちゃうと、カッコいい曲の笑顔は、明るい曲の時の笑顔になるんですよ。カッコいい曲と明るい曲の笑顔って違うんです。そこを綺麗に切り替えていたのは、すごい。

モーニング娘。の1期から10期まで、ほぼすべてのメンバーが顔をそろえた「ザ☆ピ~ス!」。日本武道館という大きな舞台で、さらに自分たちのライヴではないドリーム モーニング娘。のライヴとあって、9期と10期メンバーの緊張は計り知れないものがあった。ステージではどんなことを考えていたのかを訊ねたところ、意外にも(?) 一番多かった答えは「あまりよく覚えていない」とのこと。時間の経過とともに記憶が薄れることはあるが、誤解のないようにお伝えすると、このインタビュー、実は日本武道館公演の翌日に行なっている。

鈴木香音:
振り付けは体に入っているから踊れるんですけど、楽しすぎて、緊張しすぎて真っ白。でも、絶対に言えることは、「楽しい」ってこと。嬉しいとかそういう感情を全部集めて、「楽しかったな」。って思いますね。

佐藤優樹:
終わっちゃったー。って(笑)。ノーミスだと思うんですけど、終わるのが早かったんですよねー。終わったあとに涙ぐんだっちゃ……涙ぐん……じゃって(笑)。もう一回やりたいなって。

飯窪春菜:
ステージ上にいた風景はあんまり思い出せないんですけど、楽しかったって感覚だけが頭の中にはっきりと残っていて。今回、ドリムス。さんとコンサートができたことで、モーニング娘。も、ドリーム モーニング娘。も、これまで以上に好きになりましたね。

「モーニング娘。が頑張り続けてくれる限り、私たちも頑張らなければならないと思います。」── ライヴでは、数多くの名言が飛び出した。中でも、モーニング娘。初代リーダー・中澤裕子のこの決意を後輩たちはどんな気持ちで受け止めたのか。生田衣梨奈が再び語ってくれた。

生田衣梨奈:
新垣さんが5月で卒業しちゃうんですけど、そしたら先輩が上に3人しかいないんですよ。で、その9期と光井さんとの間も4年間くらい空いていて、その差を縮めるようにいきたいな、ってのはあります。あと、今のモーニング娘。があるからこそ、私たちもモーニング娘。に入れたわけですけど、今後、モーニング娘。を支えていかないといけないようになると思うんですよ。15年って長い期間やってるアイドルグループってないと思いますし、だから30年、40年って続けられるように。そんなモーニング娘。を引き継いで次につなげていく。あの会場で中澤さんの言葉を聴きながら思いましたね。
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