パティ・スミス、8年ぶりのフルアルバム発売決定

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デビューから37年、一点の曇りなくロックンロール道を歩み続けるパティ・スミスが、実に8年ぶりとなる11作目のオリジナル・アルバム『バンガ』を6月27日にリリースする。

1975年にアリスタ・レコーズよりアルバム『ホーセス』で衝撃的なデビューを果たし、ニューヨーク・パンク界において中心的な存在として活動をスタートし、音楽家だけにとどまらず詩人、活動家、作家、画家、2児の母など様々な顔を持つパティ・スミスだが、65歳になった現在もその精力的な活動はとどまることを知らない。オリジナル・アルバムとしては2004年にリリースされたスタジオ・アルバム『トランピン』より8年ぶり、2007年にリリースされたカバー・アルバム『トゥウェルヴ』から数えると5年ぶりの待望のスタジオ・アルバム『バンガ』は、本国USで2012年6月5日に登場となる。

今作は『ゴーン・アゲイン』発表後のバンド・メンバーで前作と変わらずレニー・ケイ(G)、ジェイ・ディー・ドゥーティー(Dr)、トニー・シャナハン(B)というメンバーに加え、トム・ヴァーレイン(元テレヴィジョン)、ジャック・ペトルセリ、実の息子ジャクソン・スミスと娘ジェシー・パリスをゲストに迎え、本人とバンドのプロデュースの元レコーディングされた。

1497年のアメリゴ・ヴェスプッチの新大陸発見をイメージした楽曲「アメリゴ」や3.11の大地震より復興に向かう日本に向けて作曲されたロック・ソング「フジ・サン」、エイミー・ワインハウスを追悼するクラシック・バラード「ディス・イズ・ザ・ガール」、友人でもあるハリウッド俳優のジョニー・デップの誕生日を祝うため作曲された「ナイン」など、彼女の豊かな人生経験を持ってして表現し得る混沌と美が同居・交錯する作品になったようだ。そう、その敷きつめられたポエティックな歌詞が、この雑然とした世の中を反映しているかのように。

トム・ヴァーレイン(元テレヴィジョン)をフィーチャリングに迎えたアルバムからのシングル曲「エイプリル・フール」は、日本では2012年4月11日よりPC配信がスタートとなる。

2007年にロックの殿堂入りを果たし、彼女の盟友だった写真家、故ロバート・メイプルソープの回想記「ジャスト・キッズ」で2010年のナショナル・ブック・アワードを受賞、2011年には音楽界のノーベル賞、ポーラー音楽賞を受賞するなど、ロック界の生ける伝説として未だ存在感衰えぬパティ・スミスだけに、アルバムを引っ下げた来日ツアーを是非期待したいところだ。

パティ・スミス『バンガ』
2012年6月27日リリース予定
※価格・品番・日本盤ボーナス・トラック未定
収録予定曲
1.アメリゴ/Amerigo
2.フジ・サン/Fuji-san
3.エイプリル・フール/April Fool
4.ディス・イズ・ザ・ガール/This is the Girl
5.バンガ/Banga
6.マリア/Maria
7.タルコフスキー(ザ・セカンド・ストップ・イズ・ジュピター)/Tarkovsky (The Second Stop is Jupiter)
8.モザイク/Mosaic
9.ナイン/Nine
10.セネカ/Seneca
11.コンスタンティンズ・ドリーム/Constantine’s Dream
12.アフター・ザ・ゴールド・ラッシュ/After the Gold Rush

◆パティ・スミス・オフィシャルサイト
◆パティ・スミス・オフィシャルサイト(海外)
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