フィッシュマンズ×サカナクション、“伝説”と“新鋭”の競演

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TOKYO FMをはじめとするJFN38局による“震災後の地球環境復興支援ライブ”<TOKYO FM&JFN present EARTH×HEART(アース・バイ・ハート)LIVE 2012>が、2012年4月15日(日)、さいたまスーパーアリーナにて開催された。

◆<TOKYO FM&JFN present EARTH×HEART(アース・バイ・ハート)LIVE 2012>画像

このライブは、TOKYO FMをはじめとするJFN38局が、1990年より毎年開催している「アースコンシャス~地球を愛し、感じる心~」と「ヒューマンコンシャス~生命を愛し、つながる心~」の理念に基づいたイベントで、2012年は「EARTH×HEART(アース・バイ・ハート)」をスローガンに掲げ、“震災後の地球環境の復興”をテーマに実施された。

出演アーティストは、フィッシュマンズとサカナクションという、サカナ2組。約1万人の観客を前に、「東日本大震災で壊れてしまった沿岸地域の生態系の回復と、海と共に生きる人々の暮らしの復興」につながる、音楽史に残る“伝説”と“新鋭”の競演を果たした。

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今回のライブに登場する2つのバンドが“サカナ繋がり”ということで、ステージに設置された3つのビジョンにはサカナが泳ぐ“水中”をイメージした映像が流れ、会場全体も青いライティングにより、まるで大きな水槽の中にいるような雰囲気となっていた。

16時をまわり、最初にステージに登場したのはフィッシュマンズ。1曲目の「SEASON」のイントロが流れ、茂木欣一が歌い始めると観客は立ち上がり、その歌と音楽に身を委ねるように踊り始めた。今回のステージではゲスト・ボーカルとしてクラムボンの原田郁子と神聖かまってちゃんのの子を迎え、3人が持ち回りでボーカルをつとめる構成で、フィッシュマンズのお馴染みの楽曲が個性的なボーカリストによって違う一面を感じることができる内容になった。

の子はギターを床に叩き付けて壊したり、ステージから客席に降りていくなど、いつもどおり“自由奔放”。茂木がの子と一緒にステージ立つ気持ちを“スリリング”と表現していたが、まさにそのとおりとなった。一方、原田郁子は「頼りない天使」などを歌ったが、透明感のある歌声が浮遊感漂うフィッシュマンズサウンドにすごく合っていて、とても心地いい空間を作り出してくれた。ラストの「100ミリちょっとの」では、3人がボーカルをとり、貴重なコラボレーションが実現した。

サカナ繋がりということで、アナログフィッシュのメンバーやさかなクンからのメッセージなどがビジョンで紹介された後、サカナクションがステージに登場。オープニング曲の「RL」とそれに続く「モノクロトウキョー」で、一気にオーディエンスを盛り上げていく。メンバー全員がフィッシュマンズを聴いて育ってきたというだけに、今回の共演は「気合いが入っています」と山口一郎が言っていたが、序盤から熱いパフォーマンスを見せてくれた。

ゆったりとした楽曲も織り交ぜつつも、「『バッハの旋律を夜に聴いたせいです。』」「DocumentaRy」「アルクアラウンド」などで後半はさらにテンションを上げていく。アンコールでは山口が“音楽でできること”について話した後、「ナイトフィッシィングイズグッド」でイベントを締めくくった。

2組のバンドがステージで示してくれた“音楽の力”。会場に来た人だけじゃなく、放送を通じて聴く人たちも彼らの想いをしっかりと受け止めてもらえることを願う。

文:田中隆信

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この日、ライブ会場に設置された募金箱には、来場客から多くの寄付が寄せられた。これらの募金はJFNアース&ヒューマンコンシャス募金を通じ、被災した沿岸部の自然の回復と暮らしの復興を目指すWWFジャパン『暮らしと自然の復興プロジェクト』へ寄付される。

なおこの模様は、4月22日(日)19:00~21:00に、TOKYO FMをはじめとする全国38FM局にて、『EARTH×HEART LIVE 2012特別番組』として放送、WOWOWライブチャンネルでも、6月17日(日)22:30~『ミュージックスタイルJAPAN フィッシュマンズ×サカナクション』として、放映となる予定となっている。
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