9nine、輝く汗と涙、青春の<青年館の9nine>

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5月6日(日)、9nineが日本青年館にて2回の公演を行い、約2600人のファンを熱狂させた。

◆9nine画像

オープニングVTRには、この日の<青年館の9nine>までの道のりとともに、青年館に挑む9nineへのメッセージが記されたファンの思いが込められた9nineフラッグの映像が映し出された。

この日の熱い想いを表現したような全身鮮やかな赤い衣装でステージに登場したメンバーは、大興奮のファンの声援を受けながら「Cross Over」でスタートの幕を上げた。続いて「Cute」をパフォーマンス、佐武は「来たぞー!青年館ー!」川島は「広いぞー!青年館~!」と叫ぶ。

川島「すごく広くて音が響くのが新鮮な感じ!こんなにたくさんの方が見に来てくれて楽しむしかないです」
村田「今このステージに立っているのがワクワクドキドキ」
吉井「人多いわ~。みなさんのパワーに負けないくらい私もパワー出していきます」
佐武「9nineファミリー多いな~。みんなの毛穴まで見えるからしっかり隠しといてね(笑)。9nineの歴史に残るライブにしたいと思います」
西脇「9nineが青年館でライブができるなんて、ここにいるみなさん、応援してくれるみんながいるから。いつも通り笑顔で頑張ります」

「今日は、皆さんと一緒に<青年館の9nine>という伝説を作りたいと思います!宜しくお願いします」という西脇のかけ声と共に勢いよく次の曲へ。「少女トラベラー」では、リニューアルして1年半、日々成長している9nineらしく一転して魅せるパフォーマンスへ。バックスクリーンの映像も駆使し、「#girls」「チクタク☆2NITE」へと続き、学校のチャイムが鳴り響くと「ダーリン、ダーリン」へ。学校帰りに彼と待ち合わせて一緒に下校するようなイメージだ。「ダーリン、ダーリン」ではヘッドセットではなくスタンドマイクを持ちしっかりと歌い上げる。

その後バックスクリーンにキャナリー吉井のインタビュー映像が流れ、スペシャルゲスト・キャナリー吉井がオドオドしながらステージへ登場。キャナリー吉井は、吉井香奈恵が扮する千葉県館山市出身、父親の転勤でアメリカのオレゴン州に移り住み、今は柏在住というシンガーソングライターだ。吉井本人が得意とするギターで、本人作詞作曲による「エレベーター」を披露。9nineのメインボーカルを務める吉井のクリスタルボイスが会場に響き渡った。さらに、もう一人のスペシャルゲスト、こちらもファンの方にはお馴染みのヒロケル・ジャクソンが登場。ヒロケル・ジャクソンは、村田寛奈が扮する、NYから来日した日本大好きダンス大好きなパフォーマーだ。ピンスポットを浴びながら、村田が得意とするダンスを、日本では有名な楽曲に合わせて即興で披露。小さな身体でダイナミックなダンスを踊る村田に、客席からも盛大な拍手が送られた。

マリンルックで再びステージに現れた9nineは、アルバム『9nine』のボーナストラックに収録されている「9nine o'clock」を披露。パフォーマンス初披露となるこの曲は、メンバーの紹介曲であり、ひとりのメンバーを他の4人が歌で紹介していくものだ。それぞれのメンバー紹介ごとに歓声があがり、ファンのテンションもおおいにあがる。続いて「夏 wanna say love U」。西脇から「みなさん、楽しんでますか~?さぁ、いよいよここから後半戦に行きたいのですが、その前に!私たち9nineは6/20にニューシングル「流星のくちづけ」をリリースすることになりました。TBSテレビ『放課後はミステリーとともに』の主題歌としてすでにオンエアが始まっているので聴いた人も多いと思いますが、先月レコーディングしたばかりのできたてホヤホヤの新曲を今から皆さんの前で初披露したいと思います」と発表。

川島「とにかくキラキラしていて、流星とともに歌詞が降ってくる感じ?素敵な曲で大好きです」
村田「夏が始まるワクワクする感じ。歌詞を聴いて、こういうのって青春!って思いました。私もJK(女子高生)になったし、青春していきたいです」
吉井「キュンキュンして、自分で歌っていてもテレるんです。ピュアな恋の歌なので」とそれぞれに新曲をアピール。

佐武は「キラキラしてて、夏ってワードが出て、これが青春って感じ」とみんなが言った事をなぞるだけのコメントに、川島に「マネばっかりしないでよ!」と激しく突っ込まれながらメンバーは準備へ。西脇が「この曲はいつものヘッドセットではなく、ハンドマイクで歌ってみようと思います!青春キラッキラな曲」と紹介し、初夏の季節に合うキラキラした恋愛を描いた青春ド直球なナンバーを披露した。

そのまま「koizora」でしっとりと聴かせたあとは、メンバー自らが考案したというコール&レスポンスで会場の温度をさらに上げ、そのままの勢いで「困惑コンフューズ」に続き、フラッグを振りながら会場は熱気と一体感に包まれた。たたみかけるように「Love me?」「SHINING☆STAR」とアップテンポな曲が続き、メンバーもオーディエンスも全力で突き進む。

「ありがとう!」と笑顔で元気に手を振ってステージを去るも、鳴り止まないアンコールに答えるように、メンバーはフラッグを手にして再登場。このフラッグは、「少女トラベラー」リリースイベントで東京、名古屋、大阪、福岡、埼玉を訪れた際に、ファンの皆さんに青年館に挑む9nineへのメッセージをしたためてもらったものだ。メンバーはこのフラッグに支えられ、励まされ、今日までの道程を乗り越えてきたのだという。あたたかいメッセージに埋め尽くされたフラッグを掲げ、毎日リハーサルを繰り返し、その想いの詰まったメッセージにメンバーが応えるのが、今日この日なのだ。

吉井が「アンコールありがとうございます!私たちこの青年館に向けて、9nineとして何か新しいことに挑戦したいと思い、ということで、1ヶ月前からバンドにチャレンジすることを決め、ここまでやってきました」と告白。オフィシャルファンクラブで無料配信している“GO!GO!9ちゃんねる”でこれまでの青年館の舞台裏を見て、決して平坦ではなかったここまでの道のりを知っているファンは大きな歓声と拍手で答える。

「私たちにとって始まりともなったとっても大事な曲です。FLY!」のかけ声とともに9nineのバンド演奏がスタートした。

佐武は未経験だったベース、指にタコを作りながら毎日練習を積んだ。村田はドラム、小さな体でバンドの核となるドラムを基本から学んだ。吉井はギター、得意ではあるが主となるメロディーを奏でる重要な役割。川島はピアノ、小さい頃から習っていたがこれまでやってきたクラシックとの違いに苦労し練習して来た。西脇はキーボード、未経験であるため足を引っ張らないようにと自宅でも鍵盤を指で覚える自主練を欠かさなかった。

佐武の「初めてのバンド演奏、いかがでしたか~?」の問いかけに「イエー!」と割れんばかりの拍手と歓声が巻き起こった。

「今回は初めてのホールワンマンライブという事で、よりスケールアップした9nineを見ていただこう、楽しんでもらおうと、アルバムリリースからこの二ヶ月この日のために頑張ってきました。私たちが頑張れたのも、アルバムリリースのときのイベントで、みんながこのフラッグに書いてくれた、メッセージのおかげです。あと、タイミングが合わず、フラッグに書けなかった人も、想いは十分頂いています。ありがとう。いつもリハーサルのとき、ダンスのレッスンのとき、常に私たちを見守ってくれました。この二ヶ月間は、私たちとみなさんの青春だと思います!そして最後は、ステージでも一緒にいてもらおうとここに持ってきました。たくさんの愛情と勇気をくれたこと、メンバー一同、感謝します」──佐武

涙を浮かべながらもファンへの感謝を伝え、続いて「オレンジdays」を披露。熱い熱気に包まれながらパフォーマンスを終え、メンバーはステージを去った。

鳴り響くアンコールの声に応え、「Wアンコールありがとう~!」とステージに登場したメンバーからは、DVDのリリース、イベント、野音でのライブ決定の発表が報告された。

「実は、皆さんにここでお知らせがあります。『こんなのアイドルじゃナイン!?』のDVDが5/11(金)に発売になります。なんと5/27(日)タワーレコード渋谷店で、トーク&握手会が決定しました。そしてさらに、本日はもうひとつ。みなさん、ここからが重要です。次のライブが決定しました!なんと場所はあの日比谷野音です!8/19(日)日比谷野音でライブが決定しました!」──西脇

ビッグニュースに「ウォー!」という雄叫びが会場に響き渡る。「できんのか、9nine。張り切りすぎてねーか?と思っているみなさん。それは自分たちが一番よく分かっています。私たちが次のステップに行けるように、スタッフの皆さんが決めてくれました。聞いたときすごく不安でした。でも、今日ここに立っていることも、2ヶ月前には想像できなかった。今日この日を実際に迎えることができて、次も行けるんじゃないかな、挑戦してみたいな、と思ったんです。もっと9nineファミリーを作って、もっともっと盛り上がりたい!みんな応援してくれますか?」

吉井の「みんなでひとつになろう!」という煽りでラストの曲となる「Wonderful world」を披露し、ステージも客席もメンバーも観客も<青年館の9nine>という空間を心から楽しんだ。「今日は本当にありがとうございました」と深くおじきをし、大きく手をふりステージを後にした9nineメンバーの後には、いつまでも続く大きな声援と拍手が響き渡った。

毎日続くレッスンとリハーサルも「なんだか私たち青春ど真ん中だね~」と乗り越えてきた彼女たちだが、この日流した汗と涙はまさに青春の証となった。

photo by hajime kamiiisaka

9nine 3rdワンマンライブ<青年館の9nine>
1.Cross Over
2.Cute
3.少女トラベラー
4.#girls
5.チクタク☆2NITE
6.ダーリン、ダーリン
・キャナリー吉井パフォーマンス
・ヒロケルジャクソンパフォーマンス
7.9nine o'clock
8.夏 wanna say love U
9.流星のくちづけ
10.koizora
11.困惑コンフューズ
12.Love Me?
13.SHINING☆STAR
ENCORE1
14. FLY
15. オレンジdays
ENCORE2
16. Wonderful world

<こんなのアイドルじゃナイン!?>DVD発売記念トーク&握手会
2012年5月27日(日)19:00~
@タワーレコード渋谷店 B1F STAGE ONE
※トーク&握手会
出演:9nine(佐武宇綺・村田寛奈・吉井香奈恵・川島海荷・西脇彩華)

『こんなのアイドルじゃナイン!?』
DVD-BOX本編3枚+特典ディスク1枚
VPBF-14971 15540円
※本編132分+特典映像
※ブックレット封入
※初回生産分には封入特典予定
※密着メイキング映像や9nineファンミーティング「ほっとけない~ん会」で上演された「こんなのアイドルじゃナイン!?」特別編などなど特典映像満載

<日比谷野音ライブ>
2012年8月19日(日)
@日比谷野音音楽堂

◆9nineオフィシャルファンクラブ
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