「WORLD SONIC NEWS VOL.29」ジェイソン・ムラーズ「新作は出発というより、進化!」

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今回フィーチャーするジェイソン・ムラーズは2002年にメジャー・デビュー。2008年に発表したサード・アルバムからシングル「アイム・ユアーズ」が世界的に大ヒット!全米シングル・チャートで76週連続チャートインという記録を打ち立てました。アコースティック・ギターをメインにしたサウンドと上質なポップ・ソングはサーフ・ミュージック・ファンからも支持されているんです。そんなジェイソンがおよそ4年ぶりに待望のニュー・アルバム『LOVE IS A FOUR LETTER WORD』をリリースしました。

◆ジェイソン・ムラーズ

それではジェイソンのインタビュー、お届けしましょう。まず、今回の新作は彼にとってどんなアルバムなんでしょうか?その質問にこんな風に答えています。

「このアルバムは本当に誇りに思える作品だよ。音楽的に圧倒されてしまうくらいさ。アルバムには、自分で自分の曲を聴き返しても、こういう風な解釈をされたんだって感心する部分があるんだ。プロデュースの方法は何パターンもあるよ。ほとんどの曲はアコースティック・ギターで作って、いちばんベーシックな形でデモを作ったよ。それだけでも良いものが伝わってくるのに、素晴らしいミュージシャンの手が加わったミックスを聴くと、自分自身が聴き手として楽しめるアルバムということに圧倒されるよ。音楽的には、このアルバムは、出発というより進化だと思うし、それを誇りに思っている」

ジェイソンはニュー・アルバムに取りかかる前、ブラジルやガーナ、メキシコなどを旅し、現地で起こっている環境や社会の問題を肌で感じ、改めてアーティストとしての役割に気付いたそうです。

「今、僕には4つの光があたっている。僕はこうやってスポットライトをあててもらっているからこそ、その光を反射させて、シェアして、僕にインスピレーションをくれる他の人たちにも、光を照らしてあげる義務があると思っているよ。広めなければいけない問題に光をあてたりしてね。僕は昔からソングライターっていうのは何かを発信するためにいると思ってきた。世界の魔法使い、賢者、ストーリーテラーであるべきだと。彼らはニュースを歌で伝えているのさ。それは自分の心にあるニュースかもしれないし、世界のニュースかもしれない。それを歌で伝えることで、情報を取り込みやすくするんだ。僕はその伝統を受け継ぎたい。歌という天から授かったギフトを、そういうことに使いたいと思っている。世界には声を持たないものがたくさんあるから、注目してもらっている僕の声を使って伝えたい。そして皆とシェアしたいのさ」

『LOVE IS A FOUR LETTER WORD』の仕上がりは素晴らしく、ジェイソンらしいピュアな楽曲が満載。すでに名盤という声も聴こえています。ぜひチェックしてください。

text by kenji kurihara:UNITED PROJECTS

ジェイソン・ムラーズ『ラヴ・イズ・ア・フォー・レター・ワード』
WPCR 14456 2,580円

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