ジョン・メイヤー、新作『ボーン・アンド・レイズド』楽曲解説

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ジョン・メイヤーは過去に多くの舌禍を起こしてきたが、音楽にはなんの問題もなく、5枚のアルバムはすべてビルボード200のトップ10入りを果たしている。しかし、最新作『ボーン・アンド・レイズド』をサポートするライブは当面なさそうだ。現在肉芽腫で喉を傷めている彼は予定されていた春のコンサートをキャンセルしている。以下は彼のもっとも多様で実験的なアルバムの1枚を曲ごとに解説したものだ。

「クイーン・オブ・カリフォルニア」
ニール・ヤングやジョニ・ミッチェルなどが引用された優しいアコースティックのオープニング曲。70年代のカリフォルニアから出てきたかのよう。

「ジ・エイジ・オブ・ウォリー」
アコースティックからアンセムのようなケルト風の曲になっていく。安らぎを求める気持ちが歌われる。

「シャドウ・デイズ」
アルバムからの1STシングルは自分の過失を認め、悔恨の思いが歌われたメロウなサザン・ロック。

「スピーク・フォー・ミー」
カリフォルニアから一転してリンジー・バッキンガムっぽい鳴り渡るギターと優しくも生き生きした雰囲気の曲に。

「サムシング・ライク・オリビア」
ジム・ケルトナーのドラムがザラザラしたグルーヴを加えているものの、スムーズで緩くてソウルフル。チャック・リーヴェルのオルガンのおかげで教会のような雰囲気も。

「ボーン・アンド・レイズド」
オープニングのハーモニカでディランっぽい感じに。グレッグ・レイズのラップ・スティール、デヴィッド・クロスビーとグラハム・ナッシュのボーカルがフィーチャーされている。

「イフ・アイ・エヴァー・ゲット・アラウンド・トゥ・リヴィング」
アルバム中もっとも長い曲で、彼は17歳の頃を夢想している。

「ラヴ・イズ・ア・_ヴァーブ」
どことなくカーティス・メイフィールドの「ピープル・ゲット・レディ」のヴァイブを思わせる曲。

「ウォルト・グレイスズ・サブマリン・テスト、ジャヌアリー・1967」
マッド・サイエンティストに関する空想がテーマ。クリス・ボッティのトランペットや、リズムのパターンが聞き物。

「ウィスキー・ウィスキー・ウィスキー」
ハーモニカとピアノと繊細なギターに乗って、酔っぱらって二日酔いになりひとり目覚めることが歌われる。

「ア・フェイス・トゥ・コール・ラヴ」
歌とバイオリンにサラ・ワトキンスを迎えたアルバム中もっとも甘くてポップな曲。

「ボーン・アンド・レイズド(リプライズ)」
短くなったカリフォルニア・スタイルのカントリー&ウェスタン。


◆ニュース提供:ビルボード
◆BARKSビルボード・デイリーニュース・チャンネル
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