「WORLD SONIC NEWS VOL.30」マナフェスト「スッゲー尊敬しているのはワイフです!」

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今回は4月にジャパン・ツアーを行なったミクスチャー・ロックの一匹狼、マナフェストをフィーチャーします!マナフェストとは、カナダ・オンタリオ生まれのクリス・グリーンウッドのプロジェクト名。プロのスケートボーダーを目指していた彼は18歳のとき、練習中に大けがを負い、スケートボーダーになる夢を断念。絶望のなか、ヒップホップ好きな友人の影響もあって、長い療養生活の間に曲を書き始め、退院後はクラブやストリートで腕を磨き、2005年にマナフェストとしてデビュー。日本では、カナダのグラミー賞といわれる「ジュノー賞」にノミネートされた2007年のアルバム『グローリー』で注目され、ラウド・ロックとヒップホップが融合したサウンドから、「カナダのエミネミ」または「ひとりリンキン・パーク」と呼ばれ、話題となります。

◆マナフェスト画像

そんなマナフェストが5作目のアルバム『ファイター』をひっさげ、4月に来日しました。今回はツアーの合間に行なったインタビューの模様をお届けします。アルバムの1曲目に日本盤のボーナストラックとして収録されている「キミはファイター」という曲は日本への思い入れも強いマナフェストが、東日本大震災に見舞われた日本のファンに届けたいという思いから、歌詞の一部を日本語にして歌っています。その歌に込めたメッセージについて、彼はこんな風に語っています。

「はっきりとしたメッセージは、くじけそうなときや、あきらめてしまいそうなとき、もうダメだと思っても「タチアガレ!」ってこと。僕らはファイターなんだからまた立ち上がるんだ、ってコンセプトなんだよ。みんなそれぞれ内側で闘っている。みんな生まれながらに闘いながら進んでいくんだと思うんだよ。曲には僕自身の辛かった経験もシェアしている、もうヤメたいと思っていた過去のこともね。過去と向かい合うことで、未来のことを考えられるんだ」

続いて、ニュー・アルバム『ファイター』はどんなコンセプトで作られたのか、聞いてみました。

「このアルバムのメイン・メッセージは、夢と希望を持ち続けることなんだ。そして人々からインスパイアされたり、楽しむための音楽でもいいんだよ。大騒ぎして気分転換をするためでもいい。とにかく暗いところからトンネルを抜けて明るいところへ出てこれる手助けができたらって思っている。いちばん思い入れのあるのは“ヒューマン"って曲。人はミスを犯す。完璧じゃないし、失敗することもある。僕らは人に傷つけられたり、人を傷つけたりすることもある。そういう時は許すんだ。許すということは僕らができるいちばんパワフルなことなんだよ。そうすることで、人と折り合いをつけながら進んで行けるんだ。楽しく、幸せに調和をもって過ごしながら、一緒に成長していこうってことなんだよ」

「キミはファイター」のビデオは日本で撮影、今回の旅の記録やスケートボードのシーンなどを撮ったそうです。マナフェストの来日は4度目で、今回3回目のツアー。今回の滞在でお気に入りの食べ物は「カニ・チャーハン」だったとか。ちなみに尊敬している人はだれ?という質問に「奥さん。長く僕を支えてくれているから、凄く尊敬している」と答えています。

では最後にマナフェストからみなさんにメッセージです。

「日本のみんな元気?マナフェストだよ。サポートしてくれてどうもありがとう。キープ・オン・ロック!ずっと音楽を愛し続けてね。そして人生を歩み続けて!きみはファイター!」

ミクスチャー・ロックの一匹狼、マナフェストのニュー・アルバム『ファイター』はバラエティに富んだ力作です。ぜひ聴いてください。




text by kenji kurihara:UNITED PROJECTS

マナフェスト『ファイター』
TOCP 71277 1,980円(税込)

J-WAVEの土曜午後のワイド番組「SATURDAY SONIC」(15:00~17 :00)内の洋楽コーナー「WORLD SONIC」(16:30~16:50)と 連動中!

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