デーモン・アルバーンの最新プロジェクト『ドクター・ディー』、日本発売

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デーモン・アルバーンの最新アルバム『ドクター・ディー』が日本でも発売となった。ブラーやGorillaz以外にも別ユニットでの活動、映画音楽、オペラ音楽と多彩な活動を繰り広げているデーモンだが、この『ドクター・ディー』が現在の最新プロジェクトとなるものだ。

◆『ドクター・ディー』画像

“英国”をテーマにした舞台を創りたいというデーモン・アルバーンは、その長年の夢を実現すべく、ウェスト・エンドやブロードウェイで活躍する気鋭の演出家ルーファス・ノリスと組んで、16世紀にエリザベス1世の顧問として活躍した学者で魔術師ジョン・ディー博士の生涯にフォーカスしたオペラの構想を練り始める。そして2011年1月ゴリラズのワールド・ツアー終了後、ディーについてリサーチしながら曲作りを開始。曲作りの過程で、自分自身で歌わないとディーを理解できないと感じた彼は、多くの曲を自分で歌うことを決めたのだという。

そして誕生した舞台『Dr.Dee:An English Opera』は2011年にイギリス/マンチェスターで初演、“ロック・ソングライターがエリザベス朝時代の錬金術師のオペラを作るなんて、どういうことなのか?「魔術を使った」というのが最も適切な答えだ”(米ニューヨーク・タイムズ紙)“謎めいた、しかしまぎれもなく美しい、イングリッシュネスに関する思索”(ガーディアン紙)“思わず息をのむスペクタクル。発想、イメージ、想像力、その全てが豊か”(英ステージ誌)…など、英米の主要メディアで好評を博している。

今回のアルバム『ドクター・ディー』は、舞台のために書き下ろした曲を、アルバムのためにスタジオに入り直してヴァージョン・アップして収録したものとなる。今までのデーモンのソロ作品より、デーモンの歌声が多く聴けるのが大きな特徴だ。作詞・作曲・プロデュースは全て本人で、ミックスはビョークの作品で知られるヴァルゲイル・シグルズソンが担っている。今までのソロ作品では自分自身の写真をジャケットには絶対に使わなかったデーモンだが、今回の作品ではアルバム・ジャケットに登場しているのも、デーモンの『ドクター・ディー』への思い入れの証であろうか。日本盤のみ特典として、このデーモンが写ったジャケット写真を拡大した「ジャケット・ポスター」が封入されている。

ポスター同様、日本盤の特典となっている別冊ブックレットには、輸入盤には無い「歌詞」とその対訳が収められており、より深く作品を理解できることだろう。また現地で実際舞台を観たレポートや、ジョン・ディー博士に詳しい専門家による初心者向け“ジョン・ディー博士入門”も封入されており、デーモンが心奪われた『ドクター・ディー』の世界をより深く楽しむことができる。

デーモン・アルバーン『ドクター・ディー』
TOCP-71296 2,500円(税込)

◆デーモン・アルバーン・オフィシャルサイト
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