BUCK-TICK櫻井敦司に絡みつく、いくつかの矛盾を解く

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メジャーデビューから25年、一切のメンバーチェンジをすることもなく、着実な歩みながらもアグレッシブな精神性とアバンギャルド性とポップセンスから放たれるB-Tサウンドは、今もなお比類すべきもののない孤高の立ち位置を築いている。12月29日には12年連続で武道館単独公演を続行するなど、なおも輝くカリスマ性はシーンのトップをけん引するパワーの源でもある。

◆BUCK-TICK櫻井敦司画像

そんなBUCK-TICKの25年の軌跡を、櫻井敦司自身が6月27日に発売となる雑誌『ROCK AND READ』042号で深く振り返っている。

全く饒舌ではないBUCK-TICKのメンバーだが、時間にして2時間、文字数にして2万字以上、とことんたっぷりと語ってもらったというそのインタビューは、“いくつかの矛盾”についてメスを入れるもの。元来あまり前に出たがらない性格の櫻井がボーカルを選び髪を逆立てた理由から、多くをしゃべらないわりにしゃべり出すと面白い理由、そして25年にわたり“退廃の美学”すなわち“滅びの美学”を提示しながらも滅びない意外な理由まで、BUCK-TICK及び櫻井敦司が持つ“矛盾”があらわとなっている。BUCK-TICKファンはもちろん、バンドマンにも読んでほしいと思わせるインタビューでもあれば、バンドはやっぱり素敵なんだと、続けることの素晴らしさをあらためて知ることができる音楽ファン必読の内容だ。

撮影は、櫻井の大人のセクシーさを引き出すために、淫靡な香りがする都内の某所を借り切って行ったという。バンドのときに見せる表情とはまた違う、櫻井個人の強力すぎる魔力と色香がかなりヤバいことになっている。

なお、『ROCK AND READ』042号は6月27日に発売となるが、表紙巻頭はもちろん櫻井敦司、巻末には、メンバーの急逝で活動を休止していた伝説のバンドRaphaelの復活ライブを行うriceの櫻井有紀が登場。Raphaelとして再びステージに立つことにした本当の理由を告白している。あれから13回目の秋、悲しみを背負ったまま前を向き、羽ばたくことにした“天使”の胸中。ファンならずとも、涙を誘う内容になっている。

『ROCK AND READ』042号
A5判:240ページ
1260円
シンコーミュージック・エンタテイメント
2012年6月27日発売
・櫻井敦司 BUCK-TICK
・INORAN
・ガラ MERRY
・ASAGI D
・葉月 lynch.
・AKIHIDE BREAKERZ
・万作 バロック
・Anzi 摩天楼オペラ
・樹威 GOTCHAROCKA
・準々 DOG inTheパラレルワールドオーケストラ
・九条武政 己龍
・一聖 BugLug
・櫻井有紀 rice
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