真野恵里菜インタビュー。Wikiに載っている“スタッフ説教”疑惑も語る

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 ■ “終わりを告げる時”のこと

── ではまず、「Song for the DATE」は、どういう曲でしょうか?

真野:
これは、そうですね。パッと聴くと、「青春ソングなんだなぁ」って私も最初、思っていたんですよ。“校庭”とか“机”とか、学校のワードが出てくるじゃないですか。「今回は青春ソングなんだ」って思って歌っていたんですけど、だんだん、こう、なんて言うんだろ。歌っていくにつれて、「あれ、これちょっと違うメッセージも入っているんだな」ってのに気づいて。

── ええ。

真野:
私がこの歌を聴いて、思い浮かんだのが、去年のツアーの大阪の最終日。「My Days for You」を歌ってて、ちょっと感極まって、最後、歌えなくなっちゃったんですよ。そしたらファンの方が(私の代わりに)歌ってくれた、あの光景がすっごい浮かんできて、それがこの<ふいに君があの歌口ずさんで / 誰かの声が重なって / 同じメロディ 心繋いだ>ってのと、自分の中で一致して。「あっ、これって青春ソングではあるけれど、サビとかでは、私とファンの方との関係性や絆を歌っている部分もあるのかな…」って気づきました。

── 曲の中に隠されていたドラマみたいな話ですよね。

真野:
(笑)。曲書いてくださったMIKOTOさんは、“初めまして”だったんですけど、まぁ知っててなのか、たまたまなのかはわからないんですけど。

── MIKOTOさんってふたり組なんですね。

真野:
そうなんですよ! この間、ライヴに来てくださって初めてお会いして。

── “◯◯美琴”さんだからMIKOTOなのかなぁとか思ったんですけど。

真野:
ね。私も思いました(笑)

── 曲制作の裏側とか全然知らないんですけど、真野ちゃんは今回の「Song for the DATE」について「こういう曲が歌いたい」とかリクエストしたんですか?

真野:
いや。「My Days for You」の時は、事務所の方や社長さんと話した上で作っていただいたんですけど。だから今回はどうなんだろう……って思ってて。ちょっと意味深な歌でもあるじゃないですか。<一歩一歩踏みしめる助走>とか<もっと遠くへ行こう>とか。「うわっ、なんだろうなぁ」って。最後のサビのとことか。

── 確かに。

でも、生きていれば終わりはあるし。何にでも終わりはくるので、たとえば学校生活とか。終わりはあるけど、また新しいスタートにもなるから。なんかいろいろ自分も考えるようになりました。ハロー!プロジェクトの先輩が卒業していく中で、自分ももう年齢でいうと上から3番目なので(笑)

── でもまだ21歳ですよ?

真野:
そうなんですよ! もうハロプロが若いんですよー!(笑)

── ここ1、2年でグッと若くなりましたよね。

真野:
変わりましたよねー。そうなんですよ。私自身も今回のライヴで歌ってて、ここ(ラスト)のサビの歌詞はグッときちゃうんですよね。<ずっと ずっと 歌っていたい>っていうのは。……うん。

── じゃあ、つまり、“終わりを告げる時”のことを考えたりは、する?

真野:
この歌詞を見た時に考えちゃいました。この間の新垣さんと光井さんの武道館(<モーニング娘。コンサートツアー2012春 ~ウルトラスマート~ 新垣里沙 光井愛佳 卒業スペシャル>)を観に行った時も、「あ、そっか。私にはこういう卒業セレモニーはないんだ。」って。

── あっ!!

真野:
そうなんですよ。ひとりだから。モーニング娘。っていうのは、加入がある限りはグループとして続くじゃないですか。でもハロー!プロジェクトとしての真野恵里菜は、卒業したらそこで終わるから、そこがなんか不思議な感じというか……。そうなんですよ。

── で、でも、考えようによっては、卒業しなくてもいいっていうか、ハロプロは卒業する時がくるかもしれないけど。

真野:
そうですね(笑) 別に今までもグループじゃなくてひとりでやってきたから、卒業した後もなんにも変わらないんです。だから、「私の卒業ってなんだろうなぁ?」って(笑)不思議な感じなんです。
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