ジョン・メイヤー、「世間から忘れられたかった。僕だけが僕を知っている人間でいたかったんだ。

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全米1位を獲得した前作『バトル・スタディーズ』に続く、ジョン・メイヤーにとって2年ぶりとなるニュー・アルバム『Born And Raised | ボーン・アンド・レイズド』が、いよいよ日本でも6月27日に発売となった。

◆「シャドウ・デイズ」PV映像

このアルバムは、全米アルバム・チャートで2週連続1位に輝いているが、全米デジタル・アルバム・チャート全米ロック・チャートでも1位を獲得、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、カナダ、デンマーク、オランダの5カ国で1位を獲得し、さらにiTunesではなんと30もの国で1位をマークするジョン・メイヤー史上最大のヒット・アルバムになっている。

現在、喉の不調のためにプロモーション活動もライヴ活動もほぼ制限されているものの、発売直後からこれだけの高記録を叩き出すのは、ひとえにジョン・メイヤーの天賦の才というものか。

オリジナル・スタジオ・アルバムとしては5作目となる今作は、プロデューサーにDon Was (Rolling Stones, B.B. King, Joe Cocker)を迎えて制作された。アルバムのタイトル・トラックでは、ロック・レジェンドのデビッド・クロスビーとグラハム・ナッシュの黄金コンビがヴォーカルで参加し、夢のコラボレーションが実現している。

「このアルバムは全体的に今の自分のキャリアを語っている」とジョン・メイヤーは語っている。ここのアルバムの制作プロセスには、“セレブ”としても知られてしまったジョンの中に、いつの間にか積もった矛盾との対峙があったようだ。

「このアルバムでは何もかも切り離したかった。有名人という概念も、良くも悪くも名前を知られているという過去も、5枚目のアルバムを書かなければならないということも、何もかもね。ただ、素晴らしいアイデアに戻りたかった。」──ジョン・メイヤー

そんな制作プロセスを、「僕にとって一番純粋なプロセスだった」とも話す。「あるがままの自分でいたい、と思った。僕は世間から忘れられたかった。僕だけが僕を知っている人間でいたかったんだ。そして僕は戻ってきた、違う人間になって…」

ファースト・シングル「シャドウ・デイズ」でも、<目が覚めたのは 辛い時期があったから><でもやっと忘れることを学んだ 僕の暗い日々は終わったんだ>と、違う人間に生まれ変わった喜びを歌っている。「僕はただ自分の道を進んでゆく。このアルバムほど意味のあることはしたことがないよ。僕はこのアルバムを毎日考えてきたし、夢見てきた。これは大切なアルバムなんだよ」と新作についての大切な思いを語る。

学生時代に小田原に滞在した経験があるジョン・メイヤーは、デビュー後もたびたびプライベートで日本を訪れる親日家だが、今作に収録されている「ウォルト・グレイシズ・サブマリン・テスト、ジャニュアリー1967」には、その日本が登場する。この曲の主人公ウォルトは、ひとりで潜水艦を創り上げ航海に出るという異色のストーリーなのだが、“この世界に見切りをつけたら、未来は自分次第”と歌うウォルトが、数週間の航海の末にたどり着いた希望の地はなんとTOKYOだったという、我々日本人にはちょっと嬉しいサプライズもあるアルバムだ。


『ボーン・アンド・レイズド』
6月27日発売
SICP-3528 \2520(税込)
※国内盤ボーナストラック収録
1.Queen of California クイーン・オブ・カリフォルニア
2.The Age of Worry ジ・エイジ・オブ・ウォーリー
3.Shadow Days シャドウ・デイズ
4.Speak for Me スピーク・フォー・ミー
5.Something Like Olivia サムシング・ライク・オリヴィア
6.Born & Raised ボーン・アンド・レイズド
7.If I Ever Get Around To Living イフ・アイ・エヴァー・ゲット・アラウンド・トゥ・リヴィング
8.Love is a Verb ラヴ・イズ・ア・ヴァーブ
9.Walt Grace's Submarine Test, January 1967 ウォルト・グレイシズ・サブマリン・テスト、ジャニュアリー1967
10.Whiskey, Whiskey, Whiskey ウィスキー、ウィスキー、ウィスキー
11.A Face To Call Home ア・フェイス・トゥ・コール・ホーム
12.Born & Raised (Reprise) ボーン・アンド・レイズド (リプリーズ)
13.Fool To Love You フール・トゥ・ラヴ・ユー *ボーナストラック

◆ジョン・メイヤー・オフィシャルサイト
◆ジョン・メイヤー・オフィシャルサイト(海外)
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