ザ・リバティーンズ映画『傷だらけの伝説』、DVDついに発売

ツイート
たった2枚のアルバムで2000年代のロックシーンを劇的に塗り替えてしまったザ・リバティーンズを克明に伝える、ドキュメンタリー映画『傷だらけの伝説』日本盤DVDが6月27日に発売された。2010年夏、6年ぶりに行われた全英ツアーとその裏側を秘蔵映像や最新インタビューなどで描いた作品だ。

◆ザ・リバティーンズ『傷だらけの伝説』予告映像

この映画の見所のひとつはリバティーンズの4人の言葉によってバンド結成~人気沸騰~悲劇的な解散~そして再結成についてのヒストリーが赤裸々に語られるところだ。映画はピート・ドハーティのこんな独白から始まる。

「リバティーンズ、俺、カール、ゲイリー、ジョン…4人には魔法があった。それを俺が駄目にしたんだ。」「人生であれほど完璧に自分を表現できる機会は他に考え付かないよ。」

そしてカール・バラーの言葉が続く。

「俺たち2人の違いこそが俺たちの関係でもあった。あいつがいなくて寂しいが、俺の求めるピートにいつ会えるかは分からない。」


その後のセリフの中からピート・ドハーティとカール・バラーの発言をいくつかをご紹介しよう。

──バンド再結成について

カール:緊張してたけど本当はやるべきことは分かってた。昔から積み重ねたものが身体に染みついてたから。やるべきことは全て目の前にあった。そう思うと胸が躍った。

ピート:始めは昔の感じが戻ってきたみたいだった。パラノイドが襲ってくるんだ、4日も眠れないと。リハーサルに行けなくなる。昔だったら俺抜きでやってた。でも今は違うんだ。“リハーサルに来れない?”“気にするなよ、また明日”って。どんなに気が楽になったか言い尽くせないほどさ。

──ピートとの再会について

カール:久々の再会にお互い同じくらい緊張してた。ピートは大抵、ユーモアで隠しながら辛辣なことを言う。なだめようとするがしょうがなく言い返してしまう。お互いの皮肉をなんとかやりすごせたら元に戻れたんだよ。ホントにおかしな関係だよな。

──バンド結成時のカールとの出会いについて

ピート:ギターが上手い奴は俺の周りにはいなかった。皆リアム・ギャラガーみたいに髪を伸ばしてバンドを始めた。皆面白くなかったね。でもカールは違っててギターの才能があった。あいつの足元に座って学ぶのに必死だった。

──ソングライティング・パートナーとしてのピートについて

カール:曲作りのパートナーとしてピートほど特別な奴はいない。あんなケミストリーは二度と出会えるものじゃない。

──バンドの中で一番有名になりたがってた?と訊かれて

ピート:思うにメンバーで俺が一番人間が歪んだんじゃないかな。有名になっても無力であることに気づいて。俺はめちゃくちゃだった。

──ドラッグ問題が起こった時期について

ピート:カールには何でも話してた。ドラッグのこともね。“やめろ”と言われればやめたのに、あいつは俺と話さなくなったんだ。

お互いの才能を認め合い、唯一無二のソングライティング・パートナーと思いながらも道が離れていってしまったピートとカール。そしてやはり離れていったジョンとゲイリー。その4人の再結成は実際どうだったのか。そのリアルな空気感はぜひ映像でお確かめいただきたい。

ザ・リバティーンズ『傷だらけの伝説[日本限定コレクターズ・エディション]』
国内盤 2012年6月27日発売
TOBW-3393, 94(DVD 2枚組) 5,800円(TAX IN)

◆ザ・リバティーンズ『傷だらけの伝説』DVDサイト
この記事をツイート

この記事の関連情報

*

TREND BOX

編集部おすすめ

ARTIST RANKING

アーティストランキング

FEATURE / SERVICE

特集・サービス