プリシラ・アーン、「できれば次のアルバムは2枚組にして…」

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日本と欧米の名ポップ・ソングをカヴァーした、プリシラ・アーンのアルバム『ナチュラル・カラーズ』が好評だ。前回に続き、今回は各曲に込めた想いを彼女の言葉で紹介しよう。

◆『ナチュラル・カラーズ』ティーザー映像

「まず「デイドリーム・ビリーバー」。この曲はモンキーズの原曲を子供の頃からよく聴いていたので、うたうことができて嬉しかった。タイマーズのバージョンを聴いたときは、清志郎さんの歌の生命力に驚きましたね。それも好きになったので、ここでは日本語詞と英語詞をミックスさせてうたったんです。「風の谷のナウシカ」は、もちろんまず映画が大好きだったんですが、この曲の歌詞も希望が感じられて好きになりました。私は子供の頃からよく空を飛びたいと思っていたので。「サヨナラCOLOR」も歌詞が素晴らしいですよね。ちょっと泣きそうになっちゃう感じ。「ばらの花」も歌詞がとても好き。私の「ウォールフラワー」という曲とちょっと重なるところもあるかもしれないですね。「ノルウェーの森」は、ギターを弾き始めた最初の頃にカヴァーした曲のひとつだったんです。ザ・ビートルズの曲はどれも好きですが、この曲のウッディな感じがとても気に入ってて。私、森好きですからね(笑)。「帰れない二人」は、初めて聴いたとき、なぜかちょっとハワイアン・ミュージックの雰囲気を感じて。それでウクレレを使ってみたんです。「哀しみのアダージョ」は、歌詞は暗いけど曲がクールですよね。これは80年代っぽくモダンな感じでやってみようと思ったんです。フランス映画の主人公になった気持ちでうたいました。「風をあつめて」は、どうしてもうたいたかった曲。『ロスト・イン・トランスレーション』のサントラに入っていて、何度もリピートして聴いていたんです。人生で初めて大好きになった日本語の曲がこれだったんですよ。私の好きな和の雰囲気を意識しながらうたってみました」

これらのカヴァー曲に加え、オリジナルも2曲収録。今回が初めてのCD収録となる「希望の歌」は、東日本大震災の被害に心を痛めたプリシラが日本のことを思って書いたものだ。そこには柔らかな励ましがある。

「2011年日本に起きたことによって今も苦しまれている方がたくさんいらっしゃると思います。そうした方々にも聴いていただいて、一時でも穏やかで和んだ気持ちになってもらえたら嬉しいですね」

さて、このアルバムを完成させたばかりのプリシラだが、実は既にオリジナル・ニュー・アルバムの準備も進めているところだとか。

「この1年くらい、リトル・ドラゴンとかリッキ・リーとか、エレクトロの要素も入ったクールなポップを好んでよく聴いているんです。だから私の曲にもそういう要素を取り入れてみようと思っていて。最近新しいキーボードも買ったんですよ。できれば次のアルバムは2枚組にして、1枚はそういったエレクトロよりのポップ、もう1枚は今までのようなアコースティックな曲を中心に、っていうふうにしたいですね。新しい試みもいろいろ追求していかないと」

カヴァー集を経て、次にプリシラがどんな世界観を見せてくれるのか。今から楽しみだ。

取材・文/内本順一


『ナチュラル・カラーズ』
2012年6月27日発売
TOCP-71312 2,300yen(tax in)
1.デイドリーム・ビリーバー(タイマーズ/モンキーズ)
2.風の谷のナウシカ(安田成美)
3.サヨナラCOLOR(SUPER BUTTER DOG)
4.ばらの花(くるり)
5.ノルウェーの森(ザ・ビートルズ)
6.やさしさに包まれたなら(荒井由実)
7.帰れない二人(井上陽水)
8.哀しみのアダージョ/T'en va pas (エルザ)
9.風をあつめて(はっぴいえんど)
10.希望の歌(プリシラ・アーン)
11.ドリーム(プリシラ・アーン)
12.サヨナラCOLOR(SUPER BUTTER DOG)
[歌唱言語]01,10,11=日本語&英語、02,04,06,07,09,12=日本語、03,05=英語、08=フランス語

<プリシラ・アーン来日公演>
7.18(水)ビルボードライブ東京
http://www.billboard-live.com/pg/shop/show/index.php?mode=detail1&event=8142&shop=1 
7.19(木)ビルボードライブ大阪
http://www.billboard-live.com/pg/shop/show/index.php?mode=detail1&event=8143&shop=2 

◆プリシラ・アーン・オフィシャルサイト
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