門倉有希、日本有数のプロスタジオでファンに直接歌唱指導

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1998年にリリースしたシングル「ノラ」はカラオケランキングの上位をいまだキープし、約80万枚のロングヒットを記録したのが記憶に新しい門倉有希。その後も、オールジャンルの日本人・外国人アーティストが登場する<六本木スイートベイジル139>への定期的な出演。さらに、ジャズトランペッターの巨匠、マイルス・デイビスが1990年にこけら落とし公演を行った<目黒ブルースアレイジャパン>でも2012年8月3日にライヴを行うなど、王道の演歌の枠を越えて精力的な活動を展開している実力派シンガーが、自身初の試みとなるファンへの歌唱指導というスペシャル・イベントを開催した。

今回の企画は、4月25日にリリースされた最新シングル「蝶」を第一興商のカラオケDAMで歌い、その点数が全国のランキングで何位になるかチャレンジできる<お宝ランキングバトル>への参加者から選ばれたファンと、門倉有希本人が生で対面することができる超レアな機会。しかも、彼女が見守る中で「蝶」を歌い、その「蝶」を始めとする門倉有希作品を手がける制作陣によってディレクションされながらレコーディング体験ができるという、ファンにとってはまさに夢のような企画だ。

その舞台は、日本の音楽シーンが誇るレコーディングスタジオであるビクタースタジオ。日本の数限りない名アーティストがレコーディングを行っている老舗のスタジオで、そうそうたるプロの機材を目の前にした今回の参加者、城内成美さんと菊池友里さんの緊張をほぐすように門倉は笑顔で握手を求める。

門倉:こういうメロディっていうのは、私にとっては初めて歌う感じのメロディなんですよね。今まではバラードでも、歌詞の世界でも、例えば切ない女性でもドロドロした感じの作品が多かったんですけど、今回の作品は同じ女性でも前向きな感じというか、これから自立しようっていうような恋愛の歌ですね。切なくもあり、表現が合ってるかどうか分からないですけど……ちょっと乙女的な気持ちを持った可愛らしい女性の歌かなって。その切ない女性を“蝶”に例えて、強く生きていくっていう。

蝶は儚く愛に生きる──。胸に秘めた愛がいつか届くと信じる女性の心情を、切なく、かつ力強く歌い上げる壮大なバラードナンバー「蝶」を、門倉本人も使ったビクタースタジオのヴォーカル・ブースで熱唱する城内さん、菊池さん。そのパワフルな歌いぶりに門倉は「すごい!」と拍手、今回のディレクションを務めたディレクター・菱田氏からも「初めてで、1回通してこれだけ歌えるのはすごいと思います」と称賛の言葉が。そして、ここからは、プロならではの厳しい耳によるディレクションがスタート。

菱田氏:一般の方々はどうしても、サビの盛り上がりっていうと、例えばキーが転調して高く行くところばかりを盛り上がりとしてとらえると思うんですが、例えばこの曲に関しては低く、しっかり響かせるところがカギなんですね。♪刹那(せつな)に散りゆく花びらが──のところは高くいくんですけれども、それと同様に、♪愛という森に迷い込み──のところもひとつの盛り上がりとして上手く決められるかどうかがカギだと思います。

高いキーでパワフルに歌い上げる箇所だけでなく、逆に、抑制を効かせた声でもしっかりと歌を表現する。さらに、歌いだしの言葉一つひとつをはっきりと発音する、クリックを聴きながらテンポを意識する、ピアノやストリングスがバックで本当に演奏されているような感覚でサウンドを意識する、など……。スタジオのコンソール・ルームとブールを介して、普段のカラオケではもちろん気がつくはずがない細かい部分をプロならではのジャッジでピックアップ、そして、そのポイントを理解しながらテイクを重ねていくやり取りは、まさにプロのレコーディング現場と同様の光景。そして、楽しい中にもシビアな雰囲気を感じながら、それぞれの「蝶」の完成を目指すふたりに……。

門倉:私も、すごく意識すればするほど上手くいかなくなるタイプなんです。「ここを重視しなきゃいけない」とか考えすぎると、絶対失敗するんですよ(笑)。ですから、とにかくゆったりと、“大きく”歌っていただくのがポイントだと思います。深呼吸をいっぱいして身体を膨らませて、あまり固まらずに、“大きく”いただければ良いと思いますね。

自身の歌唱に対するポイントをそんなふうに語る「蝶」を、門倉本人がその場で披露するサプライズ! 「歌うときはいつも裸足なんですよ(笑)。開放感!」。そんなレコーディング時の秘話を披露しながら、厳かに、そして、力を込めて放つ声の振動で上半身に震えが見られるほどの迫力の生歌に、城内さんと菊池さんは感動を隠せない面持ち。

門倉:こういう企画は初めてだったんですが、私の作品をあんなに上手に歌っていただいてすごく感激してます。こうやってスタジオで初めて経験して歌って、初めてのわりには堂々としていて、すごかったですね! カラオケで何百回も歌って練習してくれたんだろうなって思うと嬉しいですね。

音程、リズム、発音など、基本となる要素をしっかりと意識しながらも、とにかく大きく、ゆったりと……。ときには裸足になり(笑)、開放感を感じながら歌うことが、門倉有希のスケール感豊かな歌声が生まれる秘訣のよう。そして、その極意を間近で体験できて感激だったに違いない城内さんと菊池さんには、ビクタースタジオのプロ仕様機材で収録&編集されたご自身の歌を収録したCDがプレゼントされた。そんな門倉有希のファンの方はもちろん、他のジャンルの音楽ファンも、彼女の歌の極意を参考にしてカラオケに挑戦してさらに上手く歌えるようになったら、きっと自分の好きな音楽がさらに大好きになるはず。さらに、10月に開催される彼女の東京・大阪・名古屋でのワンマンライヴにも足を運んで、心を揺さぶる彼女の歌声を生で体験してみてほしい。

門倉:8月3日(金)のブルースアレイジャパンはピアノとウッドベースの3人のコラボなんですけども、アレンジとかも全部変えて同じ「ノラ」とは思えないアレンジになって今までとちょっと違った雰囲気で皆さんに聴いていただけそうな、初めて来ていただける方にも面白いライヴになると思います。大阪、名古屋、東京のライヴはアコースティックライヴになるんですが、こちらも、オリジナル作品はもちろんなんですけど色んなカバー曲とかも歌いますんで、ぜひ生のステージを観に来てください。

◆club DAM お宝ランキングバトル・ページ
◆門倉有希 オフィシャルサイト
◆BARKSカラオケチャンネル
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