「城南海」のよみかたVol.14「ココロもカラダもリフレッシュ!奄美大島旅日記(前編)」

ツイート

皆さん、「城南海のよみかた」Vol.11で城南海さんの出身地、奄美大島の魅力について取りあげたことを覚えていますか? 城さんから数々の見どころを聞いて、「実際に行ってみたい!」という気持ちが抑えられなかった私、ライターK。今回、城さんと奄美大島で観光ガイドをしていらっしゃる城さんのお父さんのご案内で、実際に奄美大島に行ってきてしまいました! 森の探検から黒糖焼酎の製造工程見学など、盛りだくさんの内容をレポートします。

アマミノクロウサギとの出会いに感動!

東京からの直行便は1日1便。お昼前に羽田空港を飛び立ち、約2時間後には南の島へ到着。奄美空港が近づいてくると、事前に城さんが説明してくれたとおり、窓の外には美しいブルーグリーンの海が一面に広がっている!「うわー、きれいー!」と最初からテンションは上がりっぱなし。空港に降り立つと、まず「いもーれ奄美」と書かれたポスターが目に止まりました(「いもーれ」は、「いらっしゃいませ」の意)。さあ、いよいよ奄美大島の旅が始まります。

「奄美大島へようこそ!」と、TV番組の収録で一足早く現地入りしていた城さんが出迎えてくれました。1日目の夜は、奄美大島の森ナイトツアーへ。ナビゲートは、観光ガイドである城南海さんのお父さん(以下、城お父さん)。アマミノクロウサギなど、多くの野生動物は夜行性のため、その姿を見たければ夜が最適なのです。ただし、夜の森には危険な生き物がいっぱい。必ずガイドの案内で行くことをおススメします。

最初に出会ったのは、道路脇をクネクネと徘徊していた「アカマタ」というヘビ。赤と黒の文様が鮮やかで目を惹きます。「アカマタは毒を持っていませんよ」という城お父さんの言葉に思わずホッ。車の中から見るとはいえ、実は最初からハブを怖がっていた私。少々腰が引けていました。

そのまま真っ暗な山道をライトで照らしながら進んでいくと、いろいろな場所からカエルの大合唱が。この日は雨が上がった後だったため、カエルたちはとても元気な様子。絶滅危惧種であり、奄美大島と加計呂麻島に生息しているオットンガエルを見つけることもできました。

▲アマミノクロウサギ(城南海撮影)
▲歩く姿がどことなくユーモラスなアマミヤマシギ
しかし、なかなかメインのアマミノクロウサギには出会えません。「今日は会えないかなあ」と半ばあきらめかけていたところ、城さんと城お父さんが「いた!」と、車の右側前方を指さしました。そこには丸くて黒い形のものが。目を凝らして見つめると、まさにアマミノクロウサギ! どうも赤ちゃんウサギのようで、じっとうずくまっています。驚かせないようにしつつも、みんな夢中で写真撮影。シャッターチャンスを逃さず、丁寧に撮影する城さんは、はっきりと姿を捉えた写真を撮ることに成功! そしてさらに山道を進むと、またまたアマミノクロウサギの姿を発見。今度は2羽います。結局、この日は計6回もアマミノクロウサギに出会うことができました。

「アマミノクロウサギは奄美大島の人でも、なかなか見ることができないんですよ。私も初めて出会いましたが、とてもかわいかったですね!」と城さんも、アマミノクロウサギにすっかり魅了されていました。

そのほかにも、アマミヤマシギ、リュウキュウズアカアオバトといった野鳥の姿も確認。アマミヤマシギは親子でテクテクと歩いていて、どこかユーモラスな感じ。その愛きょうある姿は、野鳥愛好家の間でも人気が高いそうです。

そしてナイトツアーのフィナーレは満天の星空観察。足元に近づいてくる恐れのあるハブに気をつけながら空を見上げると、たくさんの星が瞬いていて、夏の大三角形もはっきり見ることができました。昼間では分からない、森の夜の顔。普段観ることのできない景色や生き物たちと出会えるのは、奄美大島に豊かな自然が残っているからなんだ、ということを実感しました。

原生林とマングローブカヌー探検 自然からのエネルギーをしっかりチャージ

2日目のスタートは、奄美大島の中央部である名瀬(なぜ)から車で片道30分のところにある「金作原原生林(きんさくばるげんせいりん)」散策から。ここは映画『ゴジラ』のロケ地にもなったそう。めずらしい野鳥がたくさん生息していて、早朝は野鳥のさえずり合戦を聴くことができます。森の中で佇み、鳥の声に耳を澄ませていると、城さんが、「グイン入りのさえずりが聴こえますね」と教えてくれました。この鳴き声の持ち主は、ズアカアオバトという種類の野鳥。
▲見上げてみると、亜熱帯性の植物が頭上を覆っています。
▲カヌーは1人乗りと2人乗り。初心者は1人乗りの方がコントロールしやすいそうです。
確かにその声に集中して聴くと、こぶしをまわしてさえずっているように聴こえます。また、どこからか美しいさえずりが。「あの美声はアカヒゲです」と城お父さん。本当にたくさんの野鳥が生息しています。城さんが「城南海のよみかたVol.11」でイラストを描いてくれたルリカケス、アカショウビンの姿は残念ながら確認できなかったのですが、その声を聴くことはできました。

金作原原生林の植物はシダが多く、亜熱帯のジャングルの姿そのもの。トトロの傘のようなクワズイモはつぼみをつけていて、そろそろ咲くような状態でした。またここは、野生の蘭が多いことでも有名だそうです。

続いて、沖縄に次いで2番目の規模を誇る「マングローブ」探検へと向かいます。マングローブは海水と真水が混じりあう塩沼地に生息する植物群。住用町のマングローブ原生林は、オヒルギとメヒルギというヒルギ科の2つの植物を中心に形成されています。

マングローブはカヌーを使って回りますが、ライターKはカヌー初心者。「大丈夫かなー。置いて行かれないかなー」と一抹の不安を抱えながら、レッツトライ! パドルの使い方で最初はとまどい、思わぬ方向へフラフラ~。しかし、城お父さんの親切丁寧な指導で、次第にコツをつかめるように。カヌーを思った方向に動かすことができるようになると、断然おもしろくなります。迷路のような狭い水路では、植物を間近に見ることができ、マングローブ特有の原生林を目に焼き付けました。そして、視界が開け河口へと到着。川のゆったりとした流れを感じてしばらくぼーっと空を眺めていると、日常生活を思わず忘れてしまうほどリラックスできます。

『アイツムギ』で音響熟成にチャレンジ ゆるやかに作られる黒糖焼酎「れんと」

▲れんとの最初の工程。黒砂糖を溶かしていきます(食べてはイケマセン)。
▲ただいま『アイツムギ』でじっくり音響熟成中。
▲最後は巨大なれんとの瓶と一緒に撮影!
▲夕日が美しいホノホシ海岸
「城南海のよみかた」のVol.8でご紹介した、奄美料理のお店「みしょーれ奄美」(東京・五反田)さん。そこで出会った黒糖焼酎「れんと」は、約3か月クラッシック音楽を聞かせる「音響熟成法」を取り入れていると伺い、城さんと「音響熟成の製造工程を見たいですね」と話していました。今回、その願いが叶い、奄美大島中南部の宇検村(うけんそん)にある「奄美大島開運酒造」さんの黒糖焼酎製造場を見学することに。こちらでは工場スタッフの方の案内で、原料の黒糖を溶解するところから、仕込み、ビン詰めまでの一連の製造工程を見られます。

工場のなかにはいくつもの貯蔵タンクが置かれていて、まさに音響熟成の真っ最中でした。れんと(Lento)は、ゆるやかに ゆっくりと、という音楽用語。音楽を振動トランスデューサ(電気―機械振動変換器)によって振動に変換し、タンクに伝えています。クラシックは音の幅があるので、音楽のなかでもとくに焼酎の熟成に適しているのだそう。タンクに耳を当ててみると、確かに壮大なオーケストラの音と振動が聴こえてきます。この振動が水の分子クラスターを小さくし、香りと味をまろやかに、すっきりとしたのどごしにする効果があるのだとか。この日だけ特別に、城南海さんの『アイツムギ』を流していただくことになりました。タンク内に響く『アイツムギ』にじっと耳をすませる城さん。「どんな味になるのかな? 楽しみですね」とドキドキした様子。

「なぜ青い瓶を使用されたのでしょうか?」と城さんが尋ねると、スタッフの方が「宇検村の空と海のイメージ。そして、昔は焼酎というと、“少し年配の男性が飲むお酒”という印象を持たれていたんですよ。しかし『れんと』はまろやかで優しい飲み口なので、“女性でもかっこよく飲める”という焼酎にしたかったんです」と解説。最初は「青い瓶のお酒は売れない」と言われていたのだとか。しかし美しいブルーの瓶は女性のお客さんの心をがっちりとキャッチし、今では同じような瓶を使うメーカーも増えているそうです。

工場見学後には、作りたてのれんとを試飲。奄美大島の霊峰、湯湾岳の天然水を使用しているということで、大地からのエネルギーをいただいているような感覚がしました。

黒糖焼酎の魅力を堪能し、2日目ラストは、中南部にある「ホノホシ海岸」へ。ここの海岸は砂浜ではなく、荒波に洗われて、丸く磨かれた石で覆われています。引き波のときに石がカラカラコロコロ……とぶつかる音が響き、神秘的な雰囲気も漂います。

「奄美大島の海岸は、どの場所も特色があるんですけれど、ホノホシ海岸は男性的な力強い場所だと思います」と、城さん。ちなみに「ホノホシ海岸の丸石は持ち帰ってはいけない」と言われているそうですので、くれぐれもマナーを守りましょう。

さて、次回は最終日の様子をレポートします!

<ご協力頂きました皆様>
「金作原原生林散策&マングローブカヌーツーリング」
●アイランドサービス
TEL:0997-62-3889
http://www.synapse.ne.jp/~island-s/index.html

「“音響熟成”の「れんと」の工場見学」
●奄美大島開運酒造
TEL:0997-67-2753
http://www.lento.co.jp/

<城南海ワンマンライブ「ウタアシビ2012夏」>
【名古屋公演】
2012年8月4日(土) 開場 16:30/開演 17:00
@名古屋 TOKUZO
http://www.tokuzo.com/index2.html
席種・料金(前売):整理番号付自由 ¥4,000(税込/ドリンク代別)
info.:サンデーフォークプロモーション
TEL:052-320-9100
http://www.sundayfolk.com

【東京公演】※SOLD OUT
2012年8月5日(日) 開場 18:00/開演 19:00
@東京 ミュージックレストラン ラ・ドンナ原宿
http://www.la-donna.jp/

<城南海 出演 ディナー付、コンサート>
奄美からの涼風~城南海ライブコンサートとブッフェ料理
2012年8月12日(日)
@ホテルテラスザガーデン水戸( http://www.hotel-terrace.com/ )
・First Stage 開場&受付 11:30/立食 12:00/ライブステ-ジ 13:20
・Second Stage 開場&受付 17:00/立食 17:30/ライブステ-ジ 18:50
http://www.hotel-terrace.com/party/event.htm

<唄 -UTA- ~bird × 城南海 ~>
2012年09月23日(日) 開場 17:00/開演 17:30
@東京 代官山LOOP
http://www.live-loop.com/

城南海ニューシングル「アイツムギ/幸せの種」
2012年6月20日発売
PCCA.70338 \1,000(税込)
発売元:ポニーキャニオン
1. アイツムギ 作詞/作曲:川村結花/編曲:上杉洋史
2. 幸せの種 作詞:Mari-Joe/作曲/編曲:安岡洋一郎
3. アイツムギ (カラオケ) 作詞/作曲:川村結花/編曲:上杉洋史
4. 幸せの種 (カラオケ) 作詞:Mari-Joe/作曲/編曲:安岡洋一郎
※「アイツムギ」譜面付き
※セブン&アイ ホールディングスの企業CMソングとして、デビュー曲「アイツムギ」が再注目をされ、カップリング曲にBS朝日のドラマ『市長はムコ殿』の主題歌「幸せの種」を両A面で収録し、6月20日に再リリースとなりました。

NHK BSプレミアムのドラマ「薄桜記」の主題歌、城南海の「Silence」O.A中。

◆城南海オフィシャルサイト
◆城南海オフィシャルブログ
◆城南海YouTube公式チャンネル
◆【連載】「城南海」のよみかたチャンネル
この記事をツイート

この記事の関連情報

*

TREND BOX

編集部おすすめ

ARTIST RANKING

アーティストランキング

FEATURE / SERVICE

特集・サービス