エアロスミス『ミュージック・フロム・アナザー・ディメンション』は、40年を貫く重厚な作品

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11年振りとなるエアロスミスのオリジナル・アルバム『ミュージック・フロム・アナザー・ディメンション』が11月7日に発売となるが、その詳細が明らかとなってきた。これまでのようなメンバーからの口走りではなく、レーベルから公式情報だ。

◆エアロスミス画像

今回、オリジナル・アルバムとしてはエアロスミス史上初となる通常盤とデラックス盤という2種類が同時発売され、通常盤(1CD)には15曲収録、日本盤のみのボーナス・トラックを含めると全16曲が収録される。CD収録可能の上限ぎりぎりのボリュームだという。ボーナス・トラックはテンプテーションズの1975年発売のシングル「シェイキー・グラウンド」のカヴァーだ。今回の発表内容は5月に海外サイト等で掲載されていた収録曲、曲順、曲数とは異なったようだ。

デラックス盤は2CD+DVDの3枚組となり、2枚目のCDには更なる新曲が、3枚目のDVDには初期の代表曲である「ラッツ・イン・ザ・セラー」「セイム・オールド・ソング・アンド・ダンス」「トレイン・ケプト・ア・ローリン」、新曲の「オー・イェー」のライヴ映像が収録されるという。ライヴ映像が商品化されるのは2005年発売のライヴ盤『ロッキン・ザ・ジョイント』の初回生産限定盤の特典映像以来、7年振りだ。他にもメンバーの最新インタビュー映像などが収録される。

アルバムは聞きどころも満載で、ゲスト陣が特筆ポイントだ。ジョニー・デップが「フリーダム・ファイター」でゲスト・ヴォーカルとして参加、「キャント・ストップ・ラヴィング・ユー」というバラードでは、キャリー・アンダーウッドがデュエットを務めている。当然のようにエアロのアルバムにデュエット曲が収録されるのは初のことだ。

そして何よりトピックスはリック・デュフェイの参加である。ジョー・ペリーとブラッド・ウィットフォードが脱退していた1980年初頭にエアロを支えたギタリストだが、30年ぶりのアルバム参加ということにある。そのうち参加することになった経緯も明らかになることだろう。

ボストンとロサンゼルスで約1年に及んだレコーディングはエアロ“第一次黄金期”を手掛けたジャック・ダグラスに、スティーヴンとジョーが共同プロデューサーとして加わった形で行なわれ、例外的に3曲のみ、『ナイン・ライヴズ』(1997年)以来、エアロ作品で多大な貢献をしてきたプロデューサー/ソングライターのマーティ・フレデリクセンとスティーヴンの2人が手掛けている。40年間のバンドの歴史を総括するような布陣で制作されたという事実は重い。重厚な作品だ。

「10年アルバムを出せなかったんじゃないだ。俺たちはアルバムの準備で10年間忙しかっただけなんだ!」──スティーヴン・タイラー

「このアルバムは、オリジナル・メンバーで再結成した1984年以来ずっと作りたいと思っていた作品なんだ。今回は、メンバー5人が一つの部屋に集まって『音量上げてくれ!』とお互い叫び合いながら聴くような作品になっているんだ。」──ジョー・ペリー



『ミュージック・フロム・アナザー・ディメンション / Music From Another Dimension』
11月7日発売予定
01.LUX XXX
02.Oh Yeah
03.Beautiful
04.Tell Me  
05.Out Go The Lights
06.Legendary Child *1stシングル(6月20日 配信限定発売)
07.What Could Have Been Love *3rdシングル(10月 配信限定発売)
08.Street Jesus
09.Can’t Stop Loving You
10.Lover Alot *2ndシングル(9月12日 配信限定発売)
11.We All Fall Down
12.Freedom Fighter
13.Closer
14.Something
15.Another Last Goodbye
16.Shakey Ground *日本盤ボーナス・トラック

Disc-2
Bonus Disc:「Up On A Mountain」「Oasis」「Sunny Side of Love」
Disc-3
DVD:最新ライヴ映像「Oh Yeah」(新曲)「Rats In The Cellar」「Train Kept A Rollin’」「Same Old Song and Dance」、最新インタビュー他収録予定

◆エアロスミス・オフィシャルサイト
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