新しいiPod touchは、薄くて速くて画面も大きく、手触りもいいらしい

ポスト

現地時間の9月12日、サンフランシスコで開かれたアップルのプレスイベントにて「iPhone 5」や「iPod nano」とともに発表された、新しい「iPod touch」。“世界で最もポピュラーなミュージックプレイヤーであると同時に、世界で最もポピュラーなゲーム機”。そんなキャラクターを持っているiPod touchは、第5世代となり、より“楽しさが詰まったガジェット”へと変貌を遂げたといえる。

◆9月13日未明に発表されたiPhone 5、新しいiPod touch、iPod nano、iTunes、iOS6 画像

一目見て新しくなったのがわかる、カラーバリエーションの存在。これまでのiPod touchといえば、iPhoneと同様にホワイトモデルかブラックモデルしかなかった。ところが今回は、5色のカラーバリエーションを用意。MacBookシリーズに使われているのと同じ種類の酸化皮膜処理したアルミニウムを今回初めてiPod touchに採用し、メタリックの鮮やかな発色だけでなく、上質な手触りまでも実現しているというのだから、とりあえず一度触って確かめてみたくなる、というものだ。

さて、手触りもよくなったiPod touchだが、注目すべきはほかにもある。発表前から世間の注目を集めた「iPhone 5」と同じサイズの4インチRetinaディスプレイを搭載(解像度1136×640pixel)。パネルの縦幅が広がりつつも、横幅は一世代前のモデルと変わらないため、誰もが持っている親指という名の“魔法のデバイス”で、これまでのiPod touchと同じように操作が可能だという。

本体サイズで目を引くのはその薄さ。従来のiPod touchも7.2mmと折れそうなほどに薄かったが、今回の新モデルは、さらに薄くなった6.1mm。ちなみに今、手元にある人も多いと思われるiPhone 4S / iPhone 4が厚さ9.3mmなので、これより3mm以上スリムということになる。では具体的にどんなものかというと、iPhone 4 /4Sの右側面を見て、背面(リンゴマークがある面)から、MicroSIMが収められているスロット(トレー下部)までが3~4mmといったところ。これだけの厚みが減るわけだから……iPod touchがどれだけ薄いか、ちょっとだけわかってもらえるだろうか。さらに重さも88gと、前モデルより20g近く軽くなっている。

また、前モデルと比較して7倍の解像度となる500万画素のカメラ(iSightカメラ)機能は、HD(1080p)でのビデオ撮影にも対応(もちろん手ぶれ補正付き)。iPhone 5と同じくパノラマ撮影も可能だ。

さらに、200以上の新機能を搭載したモバイルオペレーティングシステム「iOS 6」に加えて、iPhoneに搭載されていたアシスタント機能「Siri」を今回、iPod touchにも初搭載。Siriに話しかけるだけで、今日の天気や予定を表示させたり、音楽を聴いたりといった操作が可能となる(何気にSiriは、テキストを入力する時に使うと便利だったりする)。

機能が増えると負荷がかかって動作が重くなるのでは? という不安が頭をよぎるが、この点もパワーアップ。新しいiPod touchは、アップルのデュアルコアA5チップを内蔵しており、処理能力は前モデルの最大2倍。グラフィックの描写速度は最大7倍にまで引き上げられた。それでいてバッテリーは音楽再生で最長40時間、動画再生で最長8時間を実現と、音楽プレイヤーとして、ゲーム機として見事なスペックを備えている。

接続コネクターは、iPhone 5やiPod nano同様に、新開発の「Lightningコネクタ」を採用。そして、より自然なフィット感をもたらすデザインと向上した耐久性、そしてハイエンドのイヤフォンに匹敵する驚異的な音質が特長という新型の「Apple EarPods」に、写真撮影時やビデオ録画時、ゲームプレイなどの際に便利なリストストラップ「iPod touch loop」が付属する。

価格は、24,800円(32Gバイトモデル)と33,800円(64Gバイトモデル)で、9月14日よりアップルのオンラインストアで予約を受付開始。販売開始は10月から。

◆アップル
この記事をポスト

この記事の関連情報