相川理沙、東京で過ごす夏のライブ

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2011年10月、28歳で福岡から上京したシンガー&ソングライター相川理沙。彼女にとって新しい挑戦となった2012年。夏の終わり9月14日、武蔵小山のライブカフェagainにおいてアットホームなライブを行った。

◆相川理沙画像

この夏、何度か彼女の声を聴いた。その度、思うことがある。人に与えられた声というギフト。それをどう使うのか?どう活かすのか?ということ。誰もが歌がうまいわけではない、そして、うまい歌が何かを伝わるわけではない。それは、歌は言葉ではなく音だから。

相川理沙の声には奥行きがある。とても丁寧な声だ。時に優等生にもなる。しかし、彼女は、「うまく歌うより何を伝えるか」という気持ちを大切にして歌う。だから、丁寧な声に心地よく感情が絡まってくる。againでの1曲目は「若葉」、2曲目は金環日食があったことから創ったという「太陽と月」。ゆったりと、そして、ポップに曲の雰囲気が変わる。それがとても自然。続いて、女心の倦怠感を歌った「マニキュア」。女性は、時に残酷!?

それぞれに、思いが込められた曲。だからこそ、創り手である歌い手は、感情を押し出すことがある。誰かに必死に伝えたいと思うから。しかし、本当に伝わり届くのは、少しだけ自分の感情を抑えたときだと思う。誰かに伝えようと強く思うほどに、歌は空回りする。その微妙な場所を、相川理沙は知っている。重くなく、軽くなく、すっと心に入ってくる。

月に一度は、福岡でライブをしている話を。生まれ育った町を大切にする心。新しものに染まりきらないところが彼女らしい。カヴァー曲をはさみ、秋の曲を。「きんもくせい」、そして、ラストは「光」。

この夏、7月に渋谷B.Y.Gでライブを開催。新しい街で歌い始めた彼女を見た。そして、8月は京都でライブ。福岡でも東京でもない、ある意味アウェイな場所。彼女が、その場所に望むとき思ったのは、来てくださった方との間の「心のフィルターを一枚はがしてみよう!」ということだったそう。慣れた町で歌うのは、大切なことだしきっと安心できる。しかし、もっと多くの人に届けたいと思うとき、挑戦が必要になる。京都でのライブで、何かを感じたよう。8月16日の南青山マンダラでのライブを経て、9月14日アットホームはカフェでのライブ。ハコに合わせて、自分の見せ方を変える。それは、とても大切なこと。上京して間もなく一年。変わっていく彼女を見つめていたい。

<相川理沙ライブ>
2012年9月29日(土)
@渋谷SONGLINES
出演:Romio / Ayae / 相川理沙 and more...
open:18:30 start:19:00
charge:前売:2,000円 / 当日:2,300円(drink代別途必要)
渋谷SONGLINES:東京都渋谷区宇田川町41-29 石井ビル2F
http://song-bird.net/songlines/
TEL:03-5784-4186

2012年10月4日(木)
@福岡県親冨孝・HOME
2012年10月6日(土)
@福岡県春日市・ハーベスト
2012年10月7日(日)
@福岡県警固・日々ロ喜(ヒビキ)
2012年10月8日(月・祝)
@福岡県大丸パサージュ広場

[寄稿] 伊藤 緑:http://www.midoriito.jp/

◆相川理沙オフィシャルサイト
◆相川理沙オフィシャルblog
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