カナルワークス、新モデルは未曾有のフルレンジ4ドライバ

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高い品質と独創性を兼ね備えた日本発のカスタムIEM(カスタムイヤホン)メーカー、カナルワークスが、またまた興味深い新製品を発表した。フルレンジ4ドライバという、かつて例を見ないドライバー構成を持ったCW-L05QDだ。

◆カナルワークスCW-L05QD画像

フルレンジドライバーが1発搭載されたモデルCW-L01は、高い支持を得ているカナルワークスの人気モデルのひとつだが、非常にナチュラルでキレが良く、タイトなサウンドが心地よいモデルとなっている。今回発表されたCW-L05QDは、フルレンジの持つナチュラルさをそのまま保持しながら高品質化に臨んだモデルのようで、なんと同一ドライバーが4発も並列に搭載されているという。

CW-L01で証明されているように1発でも必要にして十分な高品質なサウンドが実現されているが、ドライバが4基となることで1基当たりの振動板の駆動振幅が抑えられ、その結果低歪みでの再生が可能となり、ワイドレンジと高感度が両立できたという。各ドライバにベントを装備することにより、小型ながらも40Hzで-3dB、20Hzで-7dBという低域再生が実現されている。

イコライザーなどオーディオ電気パーツへのこだわりと、音響チューブやダンパーといった音響パーツとのバランスを総合的にデザインし、きめ細やかで解像度の高いサウンドが実現しているようだ。

ひとつの帯域に対し、同一ドライバーを2基搭載することで、低歪みを実現する方法はカスタムIEMの世界では常套手段だが、フルレンジで4発搭載はこれまで聞いたこともないし、おそらく過去にも例がない。設計の着眼点にも脱帽だが、それよりも未知の設計ゆえにいかなるサウンドが堪能できるのか、非常に楽しみだ。

発売(受注開始)日となる10月27日は、フジヤエービック主催の<秋のヘッドホン祭2012>の当日にあたる。会場ではカナルワークスもブースを出展しており、CW-L05QDも試聴することができる。未曾有のクアッドフルレンジ、そのサウンドを自身の耳でお確かめいただきたい。

なお、シェル・フェイスプレートのカラーバリエーションも21色と豊富だが、今回、ラデンフィニッシュやリアルカーボンプレートが新たなスペシャルフィニッシュとして登場となる。これまでのメタルプレートやラインストーン、オリジナルエンブレム製作、プリントアートワークなどと共に、フェイスプレートでのオプションの豊富さもカナルワークスの魅力の一端だ。

カナルワークスCW-L05QD
99,800円(税込)
ドライバー:バランスドアーマチュア方式(フルレンジ×4)
インピーダンス:24Ω
感度:105dB
ケーブル長(標準):115cm
プラグ(標準):ステレオミニプラグ
付属品:ハードケース、ソフトケース、ワックスクリーニングツール、クリーニングクロス
※本商品は完全受注生産品です。
※ご注文に際しまして耳型(インプレッション)の採取が必要になります(耳型採取費用別途)。
※納期は生産着手後約3週間となります。

◆カナルワークス・オフィシャルサイト
◆フジヤエービック<秋のヘッドホン祭2012>
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