SEKAI NO OWARI、全国ホールツアー・ファイナル開催! 場内全員シンガロングで幕を下ろす

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10月10日、SEKAI NO OWARIが全国ホールツアー<HALL TOUR 2012 ENTERTAINMENT>の最終公演を千葉・市川市文化会館大ホールで開催。約4万人を動員した初のホールツアーのファイナルを、1800人の観客と一緒に華々しく迎えた。

◆SEKAI NO OWARI、全国ホールツアー・ファイナル~拡大画像~

5月に行った<ZEPP TOUR 2012 ENTERTAINMENT>を経て、7月よりスタートしたホールツアーは、バンド史上最長の全国25カ所を廻るツアーに。初めてライヴを行う地方も多数含まれ、各地でSEKAI NO OWARIの持つファンタジックな世界観を披露した。またツアーのチケットは全公演ソールドアウトし、勢いを増すバンドの今を感じさせるものとなった。

ライヴのオープニングは荘厳なSEをバックに、ステージ後方スクリーンに映されるメンバーのパフォーマンスやオフショット映像からスタート。ツアータイトルが大映しになった後、場内の電気がステージも含めてすべて落とされると、ステージ後方に吊るされた無数の小さなライトがともる。そして1曲目の「スターライトパレード」の演奏が始まると、観客は一斉に笑顔を浮かべた。メンバーもとうとう迎えたツアーファイナルに興奮した様子で、Nanjing(Sound Produce, G)は早くも「今日はファイナルですよ!」とオーディエンスを煽る。

続く「虹色の戦争」では、Fukase(Vo)が客席に向け「歌える?」と問いかけると大合唱が起き、それを受けたFukaseが「いいね」と嬉しそうに応じる場面も。さらに「天使と悪魔」と、アッパーな楽曲が次々とプレイされていく。

そして最初のMCコーナーでは、DJ LOVE(DJ)が今ツアーを通して行ってきた“土地土地の妖怪を紹介するコーナー”に突入。FukaseやNakajinから「長いよ!」と突っ込まれてしまうひとときもあった。

「今日ファイナルだから、声出していこうよ」というFukaseの呼びかけから演奏された「ファンタジー」では、Saori(Piano)の奏でる軽快なピアノのバッキングが、心浮き立つような音像を作り出す。しかし次の「不死鳥」からは一転して、ダークかつシリアスな一面を見せる展開に。「世界平和」では緑色のレーザーが飛び交い、「Love the warz」ではスパニッシュギターを思わせるNakajinのギターがメロウな世界観を後押しする。

場内が圧倒されたように静かになる中、今度はステージ後方スクリーンにこれまでと調子の異なる映像が流れる。「2000年X月」という表示に続き、制服姿で金髪のFukaseとメガネのNakajinが登場し、15歳のときに先生がギターを弾いているのを見かけてかっこいいと思ったという話が公開される。さらにFukaseがSaoriをバンドに誘ったエピソード、FukaseがDJ LOVEをバンドに引き入れたエピソード、「club EARTH」を作った思いと、SEKAI NO OWARIが歩んできた道のりを振り返る映像を経て、ステージ上に映像と同じ“中学生コスプレ”姿の4人が現れると、客席から歓声と笑いが起こる。

そしてNakajinの「中学生の気持ちになって歌いたいと思います」という言葉で演奏されたのは、最新アルバム『ENTERTAINMENT』収録の「炎の戦士」だ。夢を追い求めるかつてのメンバーの姿が投影されたような歌詞に、観客はじっくりと聴き入っていた。

メンバーが袖に下がった後、SEKAI NO OWARIのライブにはかかせないマスコットキャラクター・OMC-1のファニーなMCコーナーを経て、衣装を着替えたNakajinが1人でステージに再登場。SEKAI NO OWARIとして初めてライヴを行ったのが千葉・稲毛海浜公園だったことについて触れ、それまでベーシストだったLOVEがそのライヴからDJになったこと、今のバンドの形が確立された大切なライヴになったことを明かす。さらに、その頃から今まで支えてくれたスタッフと観客のみんなに感謝する気持ちを込めて、と言葉を継ぎ始まったのは「TONIGHT(アコースティックVer.)」だ。Nakajinの弾き語りに重なるように、サビからはDJ LOVEがカホンを、Fukaseがタンバリンと鉄琴を、Saoriがピアニカを鳴らし、やわらかなサウンドでオーディエンスの気持ちを温かく包んだ。

続くMCコーナーでは、Saoriが8月に休暇として、メンバー4人とスタッフで千葉・九十九里浜を訪問したと話す。「すごく楽しかったので、絵に描いてきました!」とスクリーンを使って披露したのが、なんとも言えない味のある線画で、場内は大爆笑。メンバーに突っ込まれるほどの“画伯”ぶりを発揮する意外な一面を見せた。

ライヴの後半は、Saoriの「もう1曲アッパーな曲行ってもいいですか?」という問いかけから始まった「yume」よりスタート。この曲では間奏のSaoriのピアノソロで、Nakajinが寄り添ってギターを弾くなど、メンバー同士の絆を感じさせる微笑ましいシーンも。しかし続く「花鳥風月」「Never Ending World」では再びバンドのシリアスな面をあらわにする。

さらに「生物学的幻想曲」のイントロでは、紗幕がステージを覆うように下ろされ、そこに投影されるメンバーの影が幻想的なムードを紡ぐ。「illusion」では紗幕にアバターのようなキャラクターが映され、ステージにいるメンバー本人たちと二重写しのような状態になり、不思議な世界観を現出させた。

いよいよライヴも終盤に差し掛かり、Fukaseが感慨深げに「ファイナルだよ、ありがとうございます」とこの日何度めかの感謝の言葉を口にする。そして「次のライヴまでには新曲を作らなくちゃ」「アリーナツアーには新曲を持っていきたいと思います!」と宣言。オーディエンスから期待のこもった歓声が飛び交った。

そして特効のシャボン玉が会場中を包んだ「眠り姫」に続き、「幻の命」「深い森」と深遠な楽曲を演奏し、本編は終わりを告げた。

観客からアンコールを求める代わりに「スターライトパレード」のサビ部分が歌われたのを受け、ステージに再登場したメンバーは、まず「Fight Music」を演奏。この曲ではFukaseやDJ LOVEがハンドキャノンでテープを発射し大盛り上がりとなった。そして「次の曲がこのツアーで本当に一番ラストの曲になります! 歌っていいですか!」というFukaseのシャウトで、「インスタントラジオ」につなげる。場内のあちこちからシンガロングが響き、この上ないハッピーな空気の中、全25公演にわたったツアーに幕が下ろされた。

SEKAI NO OWARIは2013年1月から2月にかけて東名阪アリーナツアー<ARENA TOUR 2013 『ENTERTAINMENT』>を開催する。10月12日(金)13:00からは、オフィシャルサイトにてチケットの2次先行予約がスタート。ホールツアーでは熾烈なチケット争奪戦が繰り広げられたので、ファンはぜひこの機会を利用してみよう。

Photo by 上飯坂一

<SEKAI NO OWARI HALL TOUR 2012「Entertainment」>
10月10日(水)千葉県 市川市文化会館大ホール
セットリスト
01. スターライトパレード
02. 虹色の戦争
03. 天使と悪魔
04. ファンタジー
05. 不死鳥
06. 世界平和
07. Love the warz
08. 炎の戦士
09. TONIGHT(アコースティックVer.)
10. yume
11. 花鳥風月
12. Never Ending World
13. 生物学的幻想曲
14. illusion
15. 眠り姫
16. 幻の命
17. 深い森
<アンコール>
EN01. Fight Music
EN02. インスタントラジオ

<SEKAI NO OWARI ARENA TOUR 2013「ENTERTAINMENT」>
2013年1月14日(月・祝)大阪府 大阪城ホール
2013年2月2日(土)愛知県 日本ガイシホール
2013年2月22日(金)東京都 国立代々木競技場第一体育館
2013年2月23日(土)東京都 国立代々木競技場第一体育館
チケット一般発売日:2012年10月28日(日)
オフィシャルサイト2次先行:2012年10月12日(金)13:00~16日(火)23:59
a-ticket2次先行:2012年10月12日(金)13:00~16日(火)23:59

◆SEKAI NO OWARIオフィシャルサイト
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