BUCK-TICK、25周年記念イベントのテレビ放送が決定、11月には5時間版でオンエアも

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不動のメンバーでデビューから今日までの25年間を走り続け、今年はトリビュート・アルバム『PARADE II -RESPECTIVE TRACKS OF BUCK-TICK』に参加した豪華アーティストを迎えた25周年アニバーサリー・イベント「BUCK-TICK FEST 2012“ON PARADE”」を開催したBUCK-TICK。9月22日・23日に千葉ポートパーク内特設野外ステージで開催された、まさに25年という区切りを象徴する一大フェスティバルとなったその2日間の模様がWOWOWにて放映される。

◆<BUCK-TICK FEST 2012 ON PARADE>画像

まず、10月28日・夜9時よりオンエアされる第1弾番組では、BUCK-TICKを中心に全出演アーティストのライヴを2時間に凝縮した内容で今回のフェスの模様をいちはやく楽しめる。そして、11月23日には、5時間という大ボリュームで「拡大版」が放送される。BUCK-TICKの2日間のライヴパフォーマンスはもちろん、当日のドキュメントやインタビュー、加えて過去のライヴ映像もたっぷりと披露される。

さらに、フェス出演全アーティストのライヴやBUCK-TICKへのメッセージなど見応え満点の番組放送に先駆けて、当日のオフィシャル・ライヴレポートと、WOWOWの番組サイトではライヴ動画の一部やセットリストが公開されている。BUCK-TICK25周年の“神髄”が詰め込まれたスペシャル・プログラムの放送を楽しみにしていて欲しい。

<オフィシャル・ライヴレポート>

メジャーデビュー25周年を迎えたBUCK-TICK。5月と7月に「エリーゼのために」「MISS TAKE ~僕はミス・テイク~」の2枚のシングルをリリースし、9月には約2年振りとなるオリジナルアルバム『夢見る宇宙』をリリースするなど、アニバーサリーイヤーを大いに盛り上げている。そして、9月22日(土)・23日(日)の2日間にわたって千葉県の千葉ポートパーク内特設野外ステージでBUCK-TICK FEST 2012 ON PARADE を開催した。

BUCK-TICK FESTはメジャーデビュー20周年を迎えた2007年に開催されたことがあり、BUCK-TICKをはじめ、J、KEN ISHII、清春など14組のアーティストが出演し大成功を収めた。前回は1日のみの開催だったが、今回は2日開催でフェスとしてのスケールも大きくなっている。

フェス初日。天候が心配されたが晴れて気温も高め。そんな中、トップバッターとして登場したのはMERRYだった。いきなりBUCK-TICKの「真っ赤な夜-Bloody-」のカバーを披露したほか、中盤でもトリビュート盤でカバーした「悪の華」を演奏するなど、BUCK-TICKへのリスペクトを感じさせるステージだった。続いて登場したMUCCは「JUPITER」や「蘭鋳」など5曲を披露。独自の空気感を作り出し、「風と太陽」ではオーディエンスがタオルを回し、ステージとの一体感を味わった。cali≠gariのステージでは6曲目の「MISTY ZONE」でBUCK-TICKの今井寿が一角獣のかぶりものでステージに登場! コラボ演奏のかっこ良さはさすがであった。 4組目のBREAKERZはトリビュート盤でカバーした「JUST ONE MORE KISS」を含め、全5曲を聴かせてくれた。BUCK-TICKの今井寿がいつも左の頬に“B-T”とペイントしているが、DAIGOは左頬に、AKIHIDEは手の甲に、SHINPEIはお腹に、“B-T”ならぬ“B-Z”マークをペイント。こんなところにもリスペクトを感じさせてくれた。和やかな雰囲気のBREAKERZの後、L'Arc~en~Cielのyukihiroのプロジェクト、acid androidが登場し、クールなステージパフォーマンスを展開していく。演奏曲は「unsaid」「violator」「let's dance」など全6曲。クールな中にある“熱さ”もしっかりと伝わってきた。続くTHE LOWBROWSはバンドとは違う魅力で会場を盛り上げる。途中、機材トラブルがあったが、修繕するまでの間、オーディエンスが手拍子で彼らを応援していたのがとても印象的だった。後半、再び今井寿が登場し、「スピード」でのコラボを実現させたところも大きな見どころのひとつ。

そして、陽が沈み、すっかり夜となった18時30分。大型ビジョンにBUCK-TICKのヒストリー的映像が流れた後、初日を締めくくるBUCK-TICKのステージがスタート。「疾風のブレードランナー」「エリーゼのために」「羽虫のように」など、新旧の楽曲が次々と繰り広げられ、アンコールの「ICONOCLASM」ではMERRYのガラとcali≠gariの桜井青も参加するとともに、これまでの活動と経験で構築してきた圧倒的な存在感を示してくれた。

2日目は前日とは打って変わって雨模様。そんな中、「BE MY BABY」のSEに乗ってステージに現れた氣志團。「MACHINE」や「One Night Carnival」「俺達には土曜日しかない」といったお馴染みのアゲアゲな楽曲でヒートアップし、悪天候を忘れさせてくれるほどの楽しいステージを展開した。2番手はPOLYSICS。BUCK-TICKへのトリビュート曲「Sid Vicious ON THE BEACH」の時にPOLYSICSのメンバーと同じグレーのツナギとサングラスを着用した今井寿と樋口豊がステージに登場! 初日同様、2日目もこういった貴重なコラボを目撃することができた。N'夙川BOYSは「EMPTY GIRL」でメンバー3人が演奏中に次々とパート(楽器)を替えていくなど、自由度の高いパフォーマンスを見せてくれる。マーヤLOVEが客席のエリアにダイブを試みたり(結果的にはスタッフに止められたが…)、暴走気味のステージがオーディエンスに大きな衝撃を与えたのではないだろうか。Pay money To my Painも「love letter」で今井寿とのコラボを実現。破壊力のあるPTPのサウンドに今井寿のギターが加わったことで迫力が増し、そして華やかさも感じ取れた。AA=は1曲目にトリビュート曲「M・A・D」をハードなアレンジで聴かせ、オーディエンスを圧倒。MCでは「アニィ(ヤガミ・トール)の髪型が天に向かってバクチクしている間はやり続けてほしいと思います」とBUCK-TICKのメンバーに向けてエールを送った。続いて登場したのは1983年結成のD'ERLANGER。BUCK-TICK以上の長い歴史を持つだけに、その風格と貫禄はまさに圧巻!! しかもサポートメンバーとしてSOPHIAの都啓一が参加し、5人編成のステージとなった。しかし、それだけではなかった。途中でDIR EN GREYのDieが加わり、最初で最後かもしれない6人編成で「LA VIE EN ROSE」「ICONOCLASM」を聴かせてくれた。

そして、フェスを締めくくるのはもちろんBUCK-TICKだ。「独壇場Beauty-R.I.P.-」「Memento mori」など、前日からセットリストを大幅に変えて、また違う雰囲気を作り出していく。「雨の中ありがとう。いい男、いい女になってますよ」と櫻井敦司がファンへの感謝を伝える場面も…。「2日間も続けてお祝いしてもらって本当に嬉しいです。25周年ですが、アニィなんか50歳 になった今でもピンピンですよ」と、バンドはまだまだ続いていくという力強いメッセージも届けてくれた。

2日間で延べ1万4000人を動員。出演アーティストがBUCK-TICKをカバーし、時にBUCK-TICKのメンバーとコラボしたりと、出演したアーティストたちが大きな感動と興奮を与えてくれた全13組による熱いステージパフォーマンスは、今回のテレビ放送でも見逃せない。
(文・田中隆信、写真・MASA/Eri Shibata/makotoueda)

■番組名:BUCK-TICK 25th Anniversary FEST 2012 "ON PARADE"
■オンエア:10月28日(日)夜9:00~  WOWOWライブ 【2時間版】
      11月23日(金)夜11:30~ WOWOWライブ 【拡大5時間版】
■収録日・場所:2012年9月22・23日 千葉ポートパーク内 特設野外ステージ

◆BUCK-TICK オフィシャルサイト
◆WOWOW 番組サイト
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