【インタビュー前編】SHIKATA、「希望を与えられるような曲が自分にはないと気づいた」

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作家、プロデューサーとしてBIGBANGの作詞をはじめ、ナオト・インティライミのアレンジ、w-inds.、JAY'ED、福原美穂の作曲など、多くのアーティストのヒット作を手掛けてきたSHIKATA(シカタ)が11月7日に1stシングル「言葉だけじゃたりないけど」でメジャーデビューを果たした。

◆SHIKATA画像

「メジャーデビューまで長いようで短かったです。20歳から25歳までクラブでバイトしながら人とのつながりを作って、インディーズでCDを売って、自分で曲を作れるように修行して…今までやってきたことにはひとつひとつ全部理由があって、どの時期を抜かしても今の自分はなかったと思います。たとえば今より3年早くデビューしていたら、今みたいに自信を持てなかっただろうし。このタイミングでのデビューというのは、僕にとっては必然だったのかなと思います」

ポップなタイトル曲「言葉だけじゃたりないけど」、ダンサブルな「エントリーシート」、壮大なバラードの「All my love」「ここから」と、シングルながら4曲入りのゴージャス版。SHIKATAの持ち味である美しいメロディと爽やかなサウンドは健在で、希望や温かさを感じさせる内容の楽曲が揃っている。

「以前は恋愛の曲が好きで、特に失恋の曲ばかり作ってたんですよ。ところが2011年3月11日の震災後、悲惨な状況に遭った人たちに希望を与えられるような曲が自分にはないと気づいたんです。そこから希望を与えられるような曲を作り始めて、今ではそっちの方が多くなりました。これまでいっぱい作った曲の中から、今回の4曲をセレクトしました。シングルの1曲目は僕がデビューするときに絶対出したいと思っていた曲です。日常の中から生まれる笑顔や幸せな部分を自然に感じられるような、そういう歌を歌いたいと思って作りました。「All my love」のような聴かせる曲も入れつつ、ライブで一緒に盛り上がれる楽しい曲として「エントリシート」のようなノリの良い曲も入れています」

そして彼自身「一番思い出に残っている」というのが、2012年の3.11に福島で行われた復興支援セレモニー<福魂祭>のテーマソングとして作られた「ここから」だ。

「西田敏行さん、秋吉久美子さんをはじめ、大勢のアーティストの方々とご一緒させていただいたのですが、出演者の皆さんのアドバイスをもらって、「ここから生きていこう」をテーマに歌詞を作り上げていきました。この曲をイベントで歌ったらお客さんたちがすごく泣いてくれて、「曲を聴いて勇気をもらった」「頑張ろうと思えた」「光が見えた」って言ってくれたんです。そういう言葉を直接聞いたら、たまらないですよね。なので、この曲はぜひ1stシングルに入れたいと思って…まぁ、シングルで4曲は多いんですけど(笑)、無理やり突っ込ませてもらいました。レコーディングの時は、福島にいる実行委員の方や地元企業の方をはじめ一般の方たちにも来てもらって歌を入れました。みんなの歌声を聴いていると、熱い想いが伝わってきます。僕は普段から「誰かと一緒に作品を作る」ことをベースに考えています。自分一人で考えるのも大事ですけど、いろんな人たちの気持ちや考えていることを組み合わせると、すごく面白いことになるんです。今回そのことをあらためて実感しましたね」

後編に続く

「言葉だけじゃたりないけど」
2012年11月7日発売
TFCC-89409¥1,050(tax in)
1.言葉だけじゃたりないけど
2.エントリーシート
3.All my love
4.ここから

<1stシングル発売記念イベント>
11月10日(土) 15:00~/17:00
@よこはまコスモワールド 大観覧車下 特設ステージ
11月18日(日)17:00~
@イオンモール高崎 専門店街1Fセントラルコート
11月25日(日)15:00~
@Wonder GOO 守谷店 GOOst

<ライブ Rosa Night×BEAT STACK in水戸>
12月2日(日)16:00~
@Rosa Felice
[問]CNプレイガイド 0570-08-9999

◆SHIKATAオフィシャルサイト
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