【インタビュー前編】秋 赤音『DRAGONFLY』、「前回は“今まで”、今回は“これから”です」

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歌い手/絵師としてニコニコ動画、pixivに数々の作品を発表し、2011年メジャーデビューを果たした秋 赤音。2012年4月18日に発表した1stアルバム『ぼろぼろの生き様。』に続き、11月14日に全新曲の9曲入りニューアルバム『DRAGONFLY』をリリースした。

◆秋 赤音画像

「前回はタイトル通り、自分の今までの“生き様”のまとめみたいな感じで出しましたが、今回はこれからの自分の方向性を示した作品になっています。前回は“今まで”、今回は“これから”です。タイトルの『DRAGONFLY』(=トンボ)は自分の名前(=アキアカネ)とリンクしていて、また『FLY』には『先に飛んでいきたい』という意味も込めました」

9~10月に行われたアルバム制作は、かなりのハードスケジュールだったという。

「最初はミニアルバムの予定だったのでそんなに気を張ってなかったんですけど、たくさん曲が集まってきて途中からフルアルバムを出すことになったんです。曲がそろって、「さぁ、覚えて録音するぞ」と思ったのが9月初旬で、(発売日まで)そんなに時間がないことに気づいて「やばいぞ」って。もう体調も崩していられない。曲も全部書き下ろしなので、自分の歌によって曲の評価が決まっちゃうというプレッシャーもあって…なんかプレッシャーばっかりでした」

1stアルバムではほとんどの曲(1曲目以外)を自宅で歌って録音したが、今回はスタジオでレコーディングを行っている。

「スタッフさんから『宅録でもいいよ』と言われたけど、せっかく全部書き下ろしだし、スタジオで録ろうかな、と。本来誰かに聴かれながら歌を録るのは苦手なので(苦笑)、最初は緊張しました。でも聴かれる恥ずかしさよりも予定通りに録り終えなきゃいけないというプレッシャーの方が強くて、必死にやってました。スタジオでは、いつもミックスをやってくださる方とボイスディレクターの方から歌い方のアドバイスをいただきました。人に聴いてもらって、アドバイスを素直に受け止めて歌う、というのは、私にとっては新しい経験でしたね」

完成したアルバムには、テレビ番組とのタイアップ曲「感弩≠Reduction」、ニコ動で人気の歌い手灯油とのデュエット曲「衝突未来予想図 feat.灯油」など、前作をさらに上回るような強力作がズラリと並ぶ。

「特に印象に残っているのはM1「感弩≠Reduction」、M8「ヒソヒソバナシ」。M1はタイアップが決まっていて、アルバムの中でもメインになる曲だったから“カッコよく歌わなきゃ”って。でも思ったように歌えなくて苦労しました。M8は今まで歌ったことのないタイプの曲。自分に女の子っぽさが出せるのか? どう表現したらいいんだろう? って悩みましたけど、スタジオで歌い方をアドバイスしていただいて『そういう表現方法があるんだ』と分かりました。それとM7「HEAT」、M9「桔梗色のサヨナラ」はすごく歌いやすくて、より自分を感じてもらえる曲なのかな、と思います。今回のアルバムは、ニコ動界隈の人ももちろん、今までニコ動を知らなかった人にもぜひ聴いてもらいたいです。前作はめちゃくちゃ高音の曲がありましたけど(笑)、今回はそうでもないから、初めての方も入りやすいのかな~と思います」

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※後半に続く

Album『DRAGONFLY』
11月14日(水)RELEASE
TFCC-86418 ¥1800(tax in)
1.感弩≠Reduction
2.BBM
3.衝突未来予想図 feat.灯油
4.ボッカポッカと数奇な数字
5.アステロイドの錯視
6.鉄パイプと夜の雨
7.HEAT
8.ヒソヒソバナシ
9.桔梗色のサヨナラ

【今後の活動】
12月25日 画集
1月予定 香港ワンマンライブ

◆秋 赤音オフィシャルサイト
◆秋 赤音レーベルサイト
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