【インタビュー後編】秋 赤音、ライブ活動は「想定外だった」

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ニコ動発「絶叫シンデレラ」「平成の歌う絵師」との異名を持つ秋 赤音が、11月14日にニューアルバム『DRAGONFLY』をリリース。1stアルバム『ぼろぼろの生き様。』と同様、今回もニコ動の人気Pのniki、SaiBらの書き下ろしによる全9曲入りだ。

◆秋 赤音画像

「曲の発注はいつもメールで、(相手と)直接お会いしていません。今までにその人が作った曲を例に出して「こういう曲がほしい」という言い方をすることもあるけど、基本的には作家さんたちに自由に作ってもらいたいと思っています。また作家さんからも「こんな風に歌ってほしい」という指示は特になくて、詞も曲も自分なりに解釈して表現しています。

今回のアルバム制作では、スタジオで歌を録音して、そのデータを家に持って帰って、自分でテイク選びをしました。たくさんテイクを録ったので、選ぶのはしんどかったです。そして選んだものをネットでミキサ―さんに投げて、スカイプでああだこうだととやり取りしながら作ってもらいます」

そうした音源の制作に加えて、ジャケットやCDブック、PVに使うイラストも担当。今回、PV用のイラストだけで、何枚描いたかわからないほど描いたという。

「今回はやれるとこまでやりたくて、PVの編集も自分でトライしてみたんですけど…すごく難しかったです。編集の方のありがたみがよく分かりました」

絵は小さい時から自然に描いていたという彼女。歌を始めるきっかけは高校生の時、ニコニコ動画との出会いがきっかけだった。

「当時ニコ動ができたばかりで、いろんな人たちが遊びで投稿しているのを見て、「面白そうだからやってみよう」と軽い気持ちで投稿を始めました。歌はカラオケで歌う程度だったけど、人より高い声を出すのが好きだったので、ニコ動でも無意識にキーの高い曲ばかり歌っていた気がします。そしたら、いつの間にか「絶叫シンデレラ」みたいな言われ方が定着していて…(苦笑)」

2011年にメジャーデビュー。楽曲リリースと同時に、本人が「想定外だった」というライブ活動も行うことに。

「人前で歌うのは好きではなかったんですけど、マネージャーさんがずるくて(笑)、先に話を決めてきちゃったんですよ。『ライブ決まったから、やるしかないよ』って。それで『まあ、やってみなきゃわかんないこともあるし』と始めたわけですが、実際やってみたら、お客さんたちがすごく温かくてノッていけました。一時はマネージャーさんを恨みましたけど(笑)、今は感謝しています」

絵師として人気アーティストのCDジャケットも担当。最近ではAKB48・渡辺麻友のニューシングル「ヒカルものたち」(11月21日発売)の完全生産限定版ジャケットと衣裳デザインを手掛けている。2012年末には画集を発売、2013年1月26日には香港でのワンマンライブと、今後の活動からも目が離せない。

「今後はキャラクターデザインなどアニメに関わる仕事もやってみたいです。絵も歌もどっちも楽しくて、今まで通りのスタイルで活動していきたいですね。今後はもう少しゆったりしたペースでやれるといいけど…多分また死にそうになるんでしょうね(笑)」


Album『DRAGONFLY』
11月14日(水)RELEASE
TFCC-86418¥1800(tax in)
1.感弩≠Reduction
2.BBM
3.衝突未来予想図 feat.灯油
4.ボッカポッカと数奇な数字
5.アステロイドの錯視
6.鉄パイプと夜の雨
7.HEAT
8.ヒソヒソバナシ
9.桔梗色のサヨナラ

◆秋 赤音オフィシャルサイト
◆秋 赤音レーベルサイト
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