Wonder Girls、日本での本格的初ワンマンに2000人熱狂

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先日、アジアツアー<Wonder World Tour>が終了したWonder Girls(通称・ワンガ)が来日。11月20日(火)、東京・Zepp Diver Cityにてアルバム『Wonder Best』発売記念ライブ<Best Performance>を開催した。

◆Wonder Girls 画像

これはアルバム購入者を対象としたフリー・ライブで、当日は多数の応募者のなかから選ばれたファン2000人が会場を埋めた。

日本での活動を長年待ち望まれていたWonder Girlsの、待望の日本デビューに続いて、ついにここ日本での初めてのワンマンライブを見られるということで、期待に胸躍らせて集まったファンのなかには、ペンライトやお手製のメッセージボードを持参する熱いファンの姿も見られた。

ワンガの日本初ワンマンライブは、さすが本場アメリカでのツアー経験があるだけに、ライブというよりも華やかなショーを見ている気分だった。目の前ではレトロなダンスミュージックからラップパートもあるいまどきのヒップホップまで、時代ごとのダンスビートが次々と繰り広げられていくのだが、そのどの曲も女っぽさをちゃんと残しながらカッコよくて、振りも覚えやすいというのが彼女たちの最大の特徴。1度ハマったらワンガからぬけられないというのがよく分かった。

19:00を少し過ぎた頃、場内の照明が消えた。まるで外国人の司会者でもいるかのようなオープニング。「Are you ready?」というアナウンスに続いてメンバーの名前を一人づつ高らかにコールすると、その声に合わせて暗いステージにピンスポットが当たり、彼女たちの姿を次々と頭上から照らしていく。セクシーなポーズを優雅にキメていくワンガのメンバーたち。モータウンのガールズグループのショーを彷彿させるような彼女たちならではの幕開けに、胸が高鳴る。

アナウンスの声が「Let’s party!」と叫んだあと、始まったのは今年(2012年)韓国で大ヒットした「Like This」。ワンガお得意のレトロな雰囲気の楽曲でくるのかなと思いきや、いきなりパワフルなビートにエレクトリックなサウンドを融合させたヒップホップチューンでスタート。開いた脚を素早く閉じたり開いたりするサビのダンスパフォーマンスは、生で見るとその早さに圧倒される。そこからアメリカのトップクリエーターたちとタッグを組んで作った「The DJ Is Mine」へ。軽快な4つ打ちビートにのせてJONTE振り付けによるダンスで魅せる。と思ったら、次は70'Sを彷彿させるレトロなダンスミュージック「So Hot」へ。真似したくなるような振り付け、とことん中毒性のあるサビ、その2つが揃ったときのワンガの破壊力はやっぱり生で見るとさらにくる!! クセになる。

「せ~の、こんばんわ! Wonder Girlsです」5人声を合わせて元気に挨拶した後は、一人ずつ日本語で自己紹介。おしゃべりしている姿はとても愛らしい。そういうところも彼女たちが同性に愛される理由なのだろう。

そして「Girls Girls」からはソネ、イェウンのソウルフルなフェイクにもエンジンがかかり、ここからは“歌”でたっぷり見せていく。5人のアカペラから声でのせていった「イパボ」、原曲とは違うしっとりアレンジで聴かせた「Be My Baby」は、歌いながらイスを使ったパフォーマンスも。ユビンがそのイスの上に脚を伸ばしてラップする姿はセクシーで、この曲の見どころになっていた。

この後はみんなが観たかった、聴きたかったヒット曲3連発で場内は大盛り上がり。イントロが始まるとメンバーの名前を呼ぶ合いの手がファンからわき起こった「Nobody(Japanese ver.)」。ここではファンが待ってましたといわんばかりに指ダンスで曲に参加。続いての「Tell me」はサビの“Tell me~”をみんなで大合唱。こうして60~80年代風のオールドスタイルなダンスミュージック2曲が続いた後は、片手でシューズをつかんだ脚を持ち上げるダンスが目を惹く「Nu Shoes」で再び現代に戻り、ライブ前編はあっという間に終了。

舞台からはけたメンバーが衣装チェンジをしている間、ステージでは「Nobody(Japanese ver,)」のミュージックビデオやレコーディング風景などの秘蔵映像が流れ、ファンを楽しませた。

そして、後半はワンガいちのパワフルヴォーカリスト、イェウンがドラマ『ドリームハイ2』でおなじみの「Hello To Myself」をエモーショナルに歌い上げるところから幕開け。他のメンバーも出てきて「Me,in」以降のブロックはアメリカナイズされた最新のワンガのパフォーマンスで迫力あるステージを展開。

ギターをフィーチャーしたロックなサウンドにチャレンジした「Me,in」~「2Different Tears」では5人がギターを持って踊る、女っぽいのにカッコこいいパフォーマンスに目が釘付けになる。そして「Like Money」。これは曲も振り付けもカッコよさでいったらNo.1といいたいぐらいスタイリッシュ。そして、イェウンが作詞・作曲したバラード「Saying I Love You」をミラーボールが回る中で歌った後、「Wishing On A Star」が始まると感極まって泣き出すメンバーも。その後は「hey,hey,hey, hey!」とユビンが場内の空気を上げて「Be My Baby(Japanese ver.)、「Wonder Love」を楽しく歌って本編を締めくくった。

場内からはすぐに「アンコール」の代わりに「Wonder Girls! Wonder Girls!」のコールが自然と起こり、再びメンバーが登場。「Nobody(Korean ver.)」をミュージッククリップと同じ金色のマイクスタンドを使ってパフォーマンスし、ファンを沸かせた。

そして最後は、5人で手をつないで客席にお辞儀をし、フロアにいたファンに笑顔でハイタッチして客席にタオルを投げ、なごりおしそうにメンバーはステージを後にした。

取材・文●東條祥恵

<Wonder Girls「Best Performance」>SET LIST
2012年11月20日(火)Zepp DiverCity(TOKYO)

1. Like This
2. The DJ Is Mine
3. So Hot
4. Girls Girls
5. イパボ
6. Be My Baby(Ra.D MIX)
7. Nobody~あなたしか見えない~(Japanese ver)
8. Tell me
9. Nu Shoes
10. Hello To Myself
11. Me, in
12. 2 Different Tears(2012 concert ver.)
13. Like Money
14. Saying I Love You
15. Wishing On A Star
16. Be My Baby(Japanese ver.)
17. Wonder Love(Japanese ver.)
<encore>
18. Nobody(2012 Korean ver.)

BEST ALBUM
『Wonder Best』
2012年11月14日発売
【初回生産限定盤】(2CD+DVD)
DFCL-1951~1953 ¥3,980(税込)
【通常盤】(2CD)
DFCL-1954~1955 ¥2,980(税込)

[DISC1 CD]
1. Irony(2012 ver.) ※記念すべきデビュー曲
2. Tell Me(2012 ver.) ※大ヒット曲!復古三部作
3. So Hot(2012 ver.)  ※復古三部作
4. Nobody(2012 Korean ver.)  ※復古三部作
5. 2 Different Tears(Korean ver.)
6. G.N.O  ※メンバーのイェウンが作詞作曲
7. Be My Baby
8. Girls Girls
9. Me, in  ※メンバーのイェウンが編曲、ユビンがRAP部分を作詞
10. R.E.A.L  ※メンバーのイェウンが作詞作曲
11. Like this
12. Saying I Love You(2012 ver.) ※メンバーのイェウンが作詞作曲

[DISC2 CD]
1. Wonder Love(Japanese ver.) ※新録曲
2. Be My Baby(Japanese ver.)  ※新録曲
3. Nobody~あなたしか見えない~(Japanese ver.)
  ※興和「マシュパフコーワ」TVCMソング
4. Tell Me(2012 English ver.)
5. So Hot(2012 English ver.)
6. Nobody(2012 English ver.)
7. 2 Different Tears (English ver.)
8. Nu Shoes
9. The DJ Is Mine
10. Like Money feat. Akon ※USA最新楽曲 Akon とのコラボレーション
11. Be My Baby (Ra.D Mix)  ※BONUS TRACK
12. 2 Different Tears Remix ※BONUS TRACK

[DISC3 DVD]※初回生産限定盤のみ
1. Nobody~あなたしか見えない~(Japanese ver.)
2. Be My Baby
3. 2 Different Tears
4. Like this
5. Premier Live @ COTTON CLUB DIGEST
6. JYP NATION in Japan 2011 DIGEST
7. Making of “Nobody For Everybody”

◆Wonder Girlsオフィシャル・サイト
◆BARKS アジアンアーティスト・チャンネル
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