【異次元連載】トム・ハミルトンが語るエアロスミスの真実 Vol.10「「フリーダム・ファイター」に花を添えた超スペシャル・ゲスト、ジョニー・デップ」

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トム・ハミルトンによる『ミュージック・フロム・アナザー・ディメンション!』の収録曲解説もそろそろ大詰め。今回は、このアルバムの12曲目に収録されている「フリーダム・ファイター」について語ってもらおう。ジョー・ペリーの作詞/作曲によるこの曲では、リード・ヴォーカルについてもそのジョー自身が担当している。

◆トム・ハミルトン画像

「この曲に関しては、すでに完成された状態のものをジョー自身が持ってきたんだ。だから、ここではベースもジョーが弾いているんだよ。レコーディング・プロセスの最後のほうになってから彼が書いたものだから、バンド全員がレコーディングに関わってミックスするための時間的余裕がなかったんだ。それで、まずジョーが自分でレコーディングしてきたパートをもとにしながら、そこにジョーイ(・クレイマー)がやって来てドラム・パートを録り、それをミックスに加えたというわけなんだ」

そしてこの曲には、かの超人気俳優、ジョニー・デップがバッキング・ヴォーカルでゲスト参加している。さらに付け加えておくと、このアルバムのデラックス・エディションには3枚目のディスクとしてDVDが付いているが、そちらに収録されている全4曲のライヴ映像のうち、「トレイン・ケプト・ア・ローリン」(2011年8月6日、L.A.のハリウッド・ボウル公演の際のもの)では、そのジョニーがギタリストとして飛び入りしていたりもする。トムに彼がこの「フリーダム・ファイター」に参加することになった経緯を尋ねてみると、アルバム1曲目の「ラヴ XXX」へのジュリアン・レノンのゲスト参加について訊いたときと同様に、「実はそのバッキング・ヴォーカルを録ったときにも僕はL.A.を離れて東部に帰っていたから、自分なりの解釈を話すことになるけども」と前置きをしながら、次のように語ってくれた。

「L.A.滞在中のあるとき、おそらくジョーが彼と会ったんだろう。ジョニーが会いに来てくれた、ということじゃないかな。彼がジョー、そしてプロデューサーのジャック・ダグラスと友達になったことは聞いているしね。で、たまたまそれがバッキング・ヴォーカルを録る日のことだったんだろう。僕が彼と出会ったのは2011年の夏、ハリウッド・ボウルでの公演当日の夜のこと。ご存知の通り、そこで一緒に「トレイン・ケプト・ア・ローリン」をやることになったわけだけど、当日はあまり話す時間もなくて、僕自身には彼のことをよく知るチャンスはほとんどなかった。でも、彼のような人が、僕らのアルバムがどんなものになりつつあるのかを聴きたいとスタジオに足を運んでくれたことについてはとても光栄に感じたし、その事実そのものにもインスパイアされたよ」

実際、ジョニー・デップは音楽活動も長きにわたって続けており、過去にはザ・キッズというバンドの一員としてイギー・ポップの公演の前座を務めたことも。トムは、さらに次のように話を続けている。

「ジョニーは元々ギタリストでね、自身のキャリアを始めるために西海岸に移住してきた当時はバンドで活動することを望んでいたそうなんだ。そもそもは音楽の世界でやっていきたかったというわけさ。その後、俳優業を始めて、それが大成功した。それで結果的にはそっちの道に進むことになったわけだけど、それ以降も彼はギターを愛し続け、ギターで自分を表現することを好んできたんだよ」

そしてトムとの会話はまだまだ終わらない。次回の更新をお楽しみに。

取材/文:増田勇一

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