【インタビュー】アーティストとしての闘い、ヴィジュアル系バンドとしての誇り。MUCC最新アルバム『シャングリラ』が放つジャンルを凌駕した魅力

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◆MUCCは脱ヴィジュアル系を狙っているのか?

――ここでは、ニューアルバム『シャングリラ』が放つジャンルを凌駕した魅力を探っていけたらなと。

逹瑯:うん。特に脱ヴィジュアル系を狙っていたりはしないね。『シャングリラ』も、結成当初のガムシャラな感じこそないけど、この15周年のMUCCがすごくまんべんなく活かされて入っているように思うからね。本当に、一番MUCCらしいアルバムになったんじゃないかなって思う。

――そうだね。これまでのMUCCのいろんなアルバムの要素が、今回の1枚には入っているかもね。このアルバムからMUCCを知ってくれた人に、【この曲が好きなら、このアルバムを聴け!】的な誘導をしてほしいんだけど。

逹瑯:あぁ、それができそうなアルバムだよね、これね(笑)。1曲1曲、どれを気に入ったかで、過去のどのアルバムが好きかが解る的なことでしょ? あぁ、それできそう。でも、面倒くさいなそれ(笑)。やんの?

――お仕事です。

逹瑯:ふ~ん。でもね、結構昔のアルバムもいいアルバム多いんだよね。今回15周年で昔の曲をライブでやるのに改めて全部聴き返してみて思ったんだけど、いいんだよね、アルバム全部。改めて聞いたら『鵬翼』(2005年11月23日発売)ってめちゃめちゃいいアルバムだったじゃん! って思ったしね。

――実は私も15周年のライブが終わってから、『極彩』(2006年12月6日発売)と『志恩』(2008年3月26日発売)と『鵬翼』と『是空』(2003年9月3日発売)と『朽木の灯』(2004年9月1日発売)を何回も聴き直してて(笑)。結果全部聴き返しちゃったっていう(笑)。

逹瑯:ね。いいよね、MUCC(笑)。我ながらいいと思うよ、MUCC(笑)。

――ということで、初めて聴いてくれた人が昔のアルバムに遡って聴いてくれるように、よろしくです(笑)。

逹瑯:ん。じゃぁいっとこうか(笑)。でも、シングル曲はちょっと飛ばすね、なんかまた違うから。ってことで、「Mr.Liar」からいこうか。そうね、「Mr.Liar」は『極彩』とかそのあたりじゃないのかな?

――「G.G.」は?

逹瑯:「G.G.」は、『球体』(2009年3月4日発売)とか『カルマ』(2010年10月6日発売)とかかな。

――「ハニー」は?

逹瑯:「ハニー」は? なんだ?

マネージャー長島氏:『6』(2006年4月26日発売)じゃないですかね。

逹瑯:あ。そうだな、『6』だね。うん。『6』に入ってても不思議じゃないね。

――「終着の鐘」は?

逹瑯:「終着の鐘」は、『極彩』とか『朽木の灯』かな?

――『朽木の灯』ね。なるほど。

マネージャー長島氏:『鵬翼』とかじゃないですかね?

逹瑯:あぁ、まぁたしかに、『鵬翼』に入っててもおかしくないよな。うん、入ってそう入ってそう。

――「ピュアブラック」は?

逹瑯:「ピュアブラック」は、『球体』じゃねぇか? どうよ、長島。

マネージャー長島氏:『カルマ』です。

逹瑯:あははは。『カルマ』ね。なるほど、いいとこ突くね(笑)。結構近年だけどね、そこ。

――「狂乱狂唱~21st Century Baby~」は?

逹瑯:どうだろうね? 『是空』とかじゃねぇか?

マネージャー長島氏:そうですね、『是空』ですね。

逹瑯:「『是空』ですね」って(笑)。でも、ウチら本人より、傍から聴いてくれてる人の方が、そういうジャッヂは鋭かったりするからね、長島の感覚は結構正しいと思うよ。

――そうだね。では、「Marry You」は? これは該当するアルバムないのでは?

逹瑯:ないね~。これはないわぁ~。ここは新境地だね。これは『シャングリラ』を聴くしかないね(笑)。

――「夜空のクレパス」は?

逹瑯:「流星」ってどのアルバムに入ってたっけ?

マネージャー長島氏:『極彩』です。

逹瑯:んじゃぁ、『極彩』かな。それか、『鵬翼』な感じがするな。きっと「夜空のクレパス」を好きな人は、『極彩』と『鵬翼』好きだと思うな。

――「YOU&I」は?

逹瑯:「YOU&I」は、結構前かなぁ。ん、いや、『極彩』かな。いや、もっと古いアルバムにもありそうだね。

――そうね、純粋なバンドサウンドでもあるし、ミヤくんの得意とする軽めなピッキングのギターも、少し昔のMUCCを思わせるから。

逹瑯:となると、『葬ラ謳』(2004年8月17日発売)とかを聴いてもらってもハマるかもな。

――なるほど。そうだね。「シャングリラ」は?

逹瑯:「シャングリラ」は、『朽木の灯』とか『極彩』『鵬翼』を並べて聴いてもらったらハマるんじゃないかな、うん。絶対、1枚振り返って聴いてハマったら、絶対にどんどん他も聴きたくなると思うから、全部聴いて(笑)。まず、聴いたことない人は、このアルバム『シャングリラ』から聴いてもらえたらなと思いますね。取っ付きやすいと思うから。『シャングリラ』は、マニアックじゃないし、聴きにくくないアルバムだと思うから、ぜひ、ここからMUCCを知ってもらえたら嬉しいなと思いますね。リリース後には、ライブツアーも決まっているので、ぜひ、アルバム聴いて気になってくれた人は、遊びに来てもらえると嬉しいです。


『シャングリラ』
11月28日(水)リリース
完全生産限定盤 写真集+CD+LIVE CD (A)
AICL-2484~2485 ¥6,915(tax in)
初回生産限定盤 CD+LIVE CD(B)
AICL-2486~2487 ¥3,800(tax in)
通常盤 CDのみ
AICL-2488 ¥3,059(tax in)
【完全生産限定盤・初回生産限定盤・通常盤 DISC 1】
01.Mr.Liar
02.G.G.
03.アルカディア featuring DAISHI DANCE
04.ニルヴァーナ
05.ハニー
06.終着の鐘
07.ピュアブラック
08.狂乱狂唱~21st Century Baby~
09.Marry You
10.夜空のクレパス
11.YOU& I
12.MOTHER
13.シャングリラ
【完全生産限定盤 DISC 2】
-MUCC 15th Anniversary year Live(s)- 「97-12」
2012.09.16 Zepp Nagoya
01.梟の揺り篭 02.アンジャベル 03.絶望 04.幻燈讃歌
05.友達が死んだ日 06.4月のレンゲ草 07.25時の憂鬱
08.月の夜 09.雨のオーケストラ 10.狂った果実(笑)
【初回生産限定盤 DISC 2】
-MUCC 15th Anniversary year Live(s)- 「97-12」
2012.09.13仙台Rensa
01.黒煙 02.FUZZ -Thunder Groove Ver. -
03.月光 04.燈映 05.娼婦 06.心色 07.暁闇 08.家路
09.流星 10.優しい歌

アルバムツアー<MUCC Tour 2012-Shangri-La->
12月1日(土)Zepp Namba
12月2日(日)Zepp Nagoya
12月8日(土)Zepp DiverCity SOLD OUT
12月9日(日)Zepp DiverCity SOLD OUT

■オフィシャルファンクラブ朱ゥノ吐会員限定イベント
<- MUCC 15th Anniversary year- 「朱ゥノ吐」プレミアムイベント『聖なる渋谷で赤青えんぴ2Days』>
~青い夜~
12月21日(金)渋谷公会堂
~赤い夜~
12月22日(土)渋谷公会堂

<DECEMBER’S CHILDREN>
12月27日(木)日本武道館
【出演】
MUCC、TK from 凛として時雨、凛として時雨、geek sleep sheep(kazuhiro momo from MO’SOME TONEBENDER / 345 from 凛として時雨 / yukihiro from L’Arc~en~Ciel)、9mm Parabellum Bullet、ドレスコーズ and more…
[問]SOGO TOKYO 03-3405-9999

<Over The Edge ’12>
12月31日(月)渋谷公会堂
【出演】
MUCC、BugLug、DaizyStripper、DOG inTheパラレルワールドオーケストラ、ギルガメッシュ、heidi.、JILS、lynch.、MERRY、Mix Speaker’s,Inc.、Moran、R指定、Sadie、ユナイト、vistlip and more…
[問]ディスクガレージ 050-5533-0888(平日12:00~19:00)

◆ムックオフィシャルサイト
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