イアン・アンダーソン、来日公演でジェスロ・タルの名盤『ジェラルドの汚れなき世界』を完全再現

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ジェスロ・タルのフロントマン、イアン・アンダーソンが、2013年4月に来日公演を開催することが決定した。このツアーでは、なんとジェスロ・タルの名盤『ジェラルドの汚れなき世界』とその続編である『ジェラルドの汚れなき世界2』を、二部構成で完全再現するという。

イアン・アンダーソンといえば、言わずと知れたジェスロ・タルのフロントマン。特異な風貌とユニークなステージパフォーマンスで圧倒的な存在感を持つアーティストだ。1968年のジェスロ・タルのデビュー時からヴォーカルとフルートを担当、多くの楽曲も手掛けるなど、まさにジェスロ・タルの顔といえる中心人物だ。ジャズや民謡などのトラディショナルな音楽や、中世ヨーロッパをイメージするような幻想的なサウンドによって巧みに構築されたジェスロ・タルのユニークな世界は、イアン・アンダーソンの手によるところが大きいのは言うまでもない。

そのジェスロ・タルを代表する作品が、1972年発表の『ジェラルドの汚れなき世界』だ。コンテストで優勝した8歳のジェラルド・ボストックという天才少年の書いた社会批判的な詩を楽曲化する、というコンセプト・アルバムだ。当時、コンテスト結果を報じる新聞をジャケットにした斬新なアートワークも話題を呼んだが、後にこの“イギリス文学推進協会のコンテストで8歳の少年が最優秀賞”というのがジェスロ・タルの創作したフィクションだったことが知らされ、さらに大きな話題となった。もちろん中身のほうも秀逸で、アナログ時代のAB面通しての43分で1曲という大胆な構成、それでいて一気に聴けてしまう楽曲のクォリティの高さが絶賛され、ジェスロ・タル初の全米1位を獲得。今聴いても聴きごたえ十分の名盤だ。

そして2012年、その続編が発表された。この『ジェラルドの汚れなき世界2』は“その後天才少年が○○になっていたら”という、誰もが考える“人生のもしも”をテーマに制作されたもの。この作品がリリースされたことで、40年の時を経て『ジェラルドの汚れなき世界』のストーリーがついに完結を迎えたことになる。

今回のツアーでは、この2枚のアルバムの世界を、二部構成のステージで完全再現するという。このステージについてイアン・アンダーソン本人は「ステージでアルバムどおりのアレンジを完全再現したうえで、ビジュアル面も加えより演劇的なショーになる」と語っているし、来日予定メンバーにはジェスロ・タルのメンバーも含まれているから、マニアックなファンも納得の“見ても聴いても楽しめる完全再現ステージ”になることは間違いないだろう。

■来日予定メンバー
イアン・アンダーソン(vo, flute)
フローリアン・オパーレ(g)
デヴィッド・グッディアー(b)
スコット・ハモンド(ds)
ジョン・オハラ(key)
ライアン・オドネル(vo, stage antics)

<公演日程>
2013年4月15日(月) 大阪 サンケイホールブリーゼ
[問]大阪ウドー音楽事務所 06-6341-4506
2013年4月16日(火) 東京 TOKYO DOME CITY HALL
[問]ウドー音楽事務所 03-3402-5999
チケット発売日:12/22(土)

◆ウドー音楽事務所
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