【ライブレポート】アップアップガールズ(仮)が、自分たちの過去との戦いへ。聖地・横浜BLITZ公演決定

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サプライズ発表があることをステージ上で知った時、メンバーの古川小夏は、それだけで涙していた。暑苦しいほどのリアクションが持ち味の彼女だが、それは彼女の驚きのリアクションではなく、安心からくる涙。彼女は肩を震わせて、こう口にした。

「(ここまで)サプライズがなくて、私たち、スタッフさんに見捨てられたかと思った。」

この言葉の裏側にある、彼女たちのリアル。アップアップガールズ(仮)結成前、ハロプロエッグとして、その中でも中心メンバーとしてデビューを夢見て切磋琢磨してきた彼女たち。しかし制度の変更により、2010年で当時のハロプロエッグのメンバーは、研修過程を終了となってしまう。事務所を移籍して、新しい一歩を踏み出す仲間もいれば、活動を停止してしまった仲間もいる。そんな中で、古川小夏はもちろん、アップアップガールズ(仮)のメンバー誰もが、これからの自分自身の活動について、一度は途方に暮れてしまったことだろう。いや、もっと言えば「もう辞めないといけないのかもしれない。」ということが頭をよぎったことだって、あったかもしれない。

アップアップガールズ(仮)に限らず、どんな時でもキラキラした素敵な夢を見せて、我々を笑顔にしてくれるアイドルたち。しかし彼女たちもまた人間であり、それぞれに不安や迷い、様々な感情や想いを抱えている。そんな彼女たちが、自身の夢を掴んでもっと高いところに羽ばたけるように、いつも笑顔でいられるように、これからも素敵な夢を見せ続けてくれるようにすることができる存在。つまり、“彼女たちを笑顔できる”のは、ほかでもない、“彼女たちから笑顔をもらった”ファンだけ、なのである。

幸いなことに、アップアップガールズ(仮)には、その魅力と可能性にいち早く気づき、熱い応援でライブをバックアップしてくれるファンがいる。しかし、彼女たちがさらに上を目指すには、グループ名のとおりアップアップしていくには、これから先、もっと多くのファンの熱い応援と盛り上がりが必要になってくる。

サプライズがなくても彼女たちが不安にならないような状況・環境下での単独公演。それが訪れる日はくるのだろうか。今はまだ無理かもしれない。しかし、いつか、彼女たちとファンの手で、そんな日を掴み取ってほしい。勝ち取ってほしい。そう願わずにはいられない。

そんなことを感じさせる、彼女の涙だった。

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さて最後に、今回発表されたアップアップガールズ(仮)の情報をまとめよう。まずは、1月30日に1stアルバムのリリースが決定。タイトルは『ファーストアルバム(仮)』。この『(仮)』は、仮タイトルであることを示す(仮)ではなく、『ファーストアルバム(仮)』も含めての正式タイトルとなる(きっと、近い未来に2ndアルバムリリースが決定した際には、そのタイトルは『セカンドアルバム(仮)』になるのではないか、と大胆な推測をここでしておく)。『ファーストアルバム(仮)』には、7枚目のシングル「UPPER ROCK / イチバンガールズ」までの全A面曲に加えて、「UPPER ROCK」「アッパーカット!」のリミックス、PandaBoYのDJMIXも収録する。

さらに、対バン形式での武者修行、<TOWER RECORDS Presents アップアップガールズ(仮)対バン行脚(仮)>の開催も決定。日程は2月24日が新潟LOTSで<~新潟決戦 VS Negicco~>、3月9日が仙台Rensaで<~仙台決戦 VS Dorothy Little Happy~>。3月16日は松山サロンキティにて<~松山決戦 VS ひめキュンフルーツ缶~>、3月24日が福岡(会場未定)で<~福岡決戦 VS LinQ~>。そして4月6日が東京ラフォーレミュージアム六本木にて、<~東京決戦 VS 対戦相手シークレット~>となる。

そして、来るべき4月13日。<アップアップガールズ(仮) 3rd LIVE 横浜BLITZ 大決戦(仮)>の開催が決定。ハロプロエッグにとって聖地であり、彼女たちがエッグとして最後のイベントを行なった横浜BLITZへの凱旋公演となる。

text and photo by ytsuji a.k.a.編集部(つ)
◆<アップアップガールズ(仮) 2nd LIVE 六本木決戦(仮)>オフィシャル画像
◆かわいこちゃんねる
◆アップアップガールズ(仮)オフィシャルブログ
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