【ライブレポート】3Peace☆Lovers、Gero、仙台貨物、√5が競演<BREAK OUT祭>

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深夜の音楽番組を牽引する『BREAK OUT』(テレビ朝日系)が主催するイベント<BREAK OUT祭>が、12月8日(土)、9日(日)の2日間にわたりZepp Tokyoにて開催された。ここではその1日目の模様をレポートする。

一番最初にステージに現れたのは、3Peace☆Lovers。人気俳優/佐々木喜英、V系ユニットで活躍していた二階堂隼人、人気K?POPグループZE:Aのメンバー/ミンウによる、いま話題のスーパーユニットの登場に場内がわき上がる。バンドをバックに、ダンサーも交えてヘッドセットを付けて踊りながら歌う新曲「Lover Evolution」をいきなりオープニングで披露。「一緒に踊ろう」という喜英のナビゲートで観客みんなが踊りで一つになったニコ動ヒット曲「Fire◎Flower」のカバーはダンサーなしで、曲の後半、3人が思い切り気持ちを込めてこの歌の歌詞を噛み締めながら歌っていた姿がとても印象的に残った。そして最後は、THE KIDDIEの揺紗(Vo)が書き下ろした「ARCADIA」でタオルを振り回しながら大騒ぎ。生まれも、活動してきたジャンルも違うアーティスト3人が、ダンス、V系、配信……様々なジャンルの音楽を縦横無尽に披露する。このユニットならでは個性を集約したライブになった。

◆3Peace☆Lovers 画像

次に現れたのはGero。“歌ってみた”の動画投稿をきっかけに歌い手としてデビューしたGero。「The Bandits (The Six Little Bandits)」のイントロでフロアが一気にオイコールを始める。熱い声援が響くなか、Geroが声援以上に熱いシャウト、そこにビブラートをきかせまくった歌声を大迫力で轟かせていく。ギターソロが始まると「Zepp、もっと声出せーっ!」とさらにフロアを煽り、続けて歌った「アイ」では超パワフルなハイトーンボイスを聴かせる。歌が終わると関西人特有のユニークなマシンガントークが始まり「Geroうっとおし~って。分かっとるがな!」と自虐ギャクでテンポよく落とす。歌もおしゃべりもとにかくインパクト大。短時間でGeroというの存在感をたっぷり知らしめた。

続いての登場は、この日のイベント唯一のバンド、仙台貨物。トレードマークの赤いつなぎ姿でキメた楽器隊が定位置につくと、千葉(Vo)はなんとこのイベントのために仕込んだSHAZNAのIZAMのコスプレ姿で登場。赤いスカートをヒラヒラさせながら歌う「サタデータイトゲイバー」はいつも以上に愛らしい。メンバーそれぞれの奇想天外なルックス、メタルから歌謡曲、演歌まで幅広い音楽性にのせて宮城弁でとことん歌いきるゲイ(芸?)魂炸裂の歌詞、はちゃめちゃなパフォーマンスはこの日のラインナップのなかでは「ちょっとアウェイ? でも頑張ります」と笑顔で千葉。「神様もう少しだけ」では「千葉さんがみんなの苦しみ、吸い取ってあげるからね~」といつものセリフをいった後、床に頭をつけて三点倒立の途中のような状態で、スカートの下の赤いTバックに包まれたお尻を見せると場内は大爆笑! 観客に笑顔を宅配し、きっちり仙台貨物としての役目を果たして彼らはステージを後にした。

最後に現れたのは、“歌ってみた”で人気を集めた歌い手の蛇足、ぽこた、みーちゃん、けったろ、koma’n(こまん)の5人によるニコニコ動画発の√5。この日のステージはデビュー曲「MERRY GO ROUND」で幕開け。1曲を5人5様の歌い方で、それぞれの鮮やかな声を次々とリレーさせて歌っていく歌唱スタイルは彼らならでは。そんなオリジナルな歌で次々とヒットシングルを披露し、観客を魅了。「僕たちは踊りとか踊れないですけど、頑張ります」とぽこたのトークの後に披露されたのは新曲「新星Ω神話(ネクストジェネレーション)」。これまでとは違った√5のカッコよさがぎゅっと凝縮された楽曲だった。最後は「きたー!」とお客さんも大喜びの「千本桜」。オーディエンスのからの間の手のかけ声もばっちり決まってライブは大盛り上がりで終演を迎えた。

◆√5 画像

V-ROCK、ニコニコ動画、配信系、声優など様々な音楽シーンの最新情報を網羅する音楽番組ならではの4組が集結したこの日のイベント。当日はニコニコ動画とも連動したほか、ステージの転換場面ではバックステージで手相芸人・島田秀平が出演者の手相を占いながら面白トークをする模様が実況中継されたり、事前に収録していた出演者たちが与えられたミッションをクリアしていくお宝映像も公開し、観客を喜ばせた。さらに、場外の物販ブースでは番組と出演者とのオリジナルコラボグッズも販売され、イベント終演後には出演アーティストたちとのハイタッチ会も開催するなど、とにかく来場者をライブ以外の場面でもとことん楽しませてくれるイベントだった。

取材・文●東條祥恵

◆『BREAK OUT』オフィシャルサイト
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