POLYSICSが本物のギターを使うゲーム「ロックスミス」に挑戦! ドラマー・ヤノはツアーでギターを演奏できるか?

ツイート

結成15周年を迎え、3人体制になって2枚目、メンバー3人のみで作り上げたニューアルバム『Weeeeeeeeee!!!』を12月5日にリリースしたばかりのPOLYSICS。2013年1月23日から始まるツアーに向けて、なんとドラムのヤノがギターを特訓中。その一環として(?)都内某所にて、人気沸騰中のギターゲーム「ロックスミス」にハヤシとともに興じているという情報を聞きつけ、現場を直撃した。

そもそもドラマーであるヤノがギターを弾くことになったのは、ツアーのセットリスト会議中にハヤシ(Guitar、Voice、Synth、Programming)の一言がきっかけ(会議の模様はアルバム初回生産限定盤のDVDに収録のライブセットリスト決定会議ドキュメンタリー“燃えよギター”で確認できる。YouTube公式チャンネルでもダイジェストが公開中)。「15周年をしめくくるツアーで新しいことがしたい。ヤノがちゃんとギターを弾いて、僕が立ちボーカルをしたら新しい演奏になるんじゃないか」というハヤシのムチャぶりに、ヤノが「やりましょう」と答えたことから、今回の2013年の全国ツアーでギターをちゃんと弾けるようにという重大な任務がスタートした。

12月某日、都内の取材現場に訪れると、毎日ギターを猛特訓しているというヤノとハヤシが、「ロックスミス」を2人同時プレイモードで挑戦中。「ロックスミス」は遊びながらギターのテクニックが身につくプレイステーション3&Xbox 360用ゲーム。本物のギターをつないで楽しめる世界初のゲームであり、誰もが知っている洋楽ロックの名曲、ヒット曲50曲以上を題材にプレイできるということで話題を集めている。このロックスミスに向かった2人が「一番速い曲!」と選んだメガデスの曲を、ゲーム画面が見えにくいバイザーを着けた状態で音符を見失いながらも必死で演奏する姿を我々は目撃することになったのだった。楽しくプレイを終えた二人に、ツアーへの意気込みとニューアルバムの聞きどころを、「ロックスミス」の感想とともに聞いた。

──全国ツアーでのギター演奏を披露することになったわけですが、返事はその場で?

ヤノ:若干悩みましたが、これはやったほうがいい。バンドのためにも、自分のためにもやったほうがいいと。前のツアーで弾いてたこともあったんですよ。

ハヤシ:今年の1000本目ライブ(SHIBUYA AX)の時に披露したんですけど、ちょっとノイズみたいな(笑)。

ヤノ:その時はネタ感があって。今度はギタリストとして、ネタじゃなくちゃんと弾くっていう。

ハヤシ:アルバムの初回特典DVDに入ってるドキュメンタリーに、会議からからヤノがギタリストとして成長していく過程が入ってるんですけど、僕がちゃんとレクチャーするんですよ。リフの弾き方であったり、ステージアクションのコツだったり。

ヤノ:そうなんですよ。ただ弾けるだけじゃなくやっぱりステージングも大事っていうことで。さっき「ロックスミス」をやってた時も、弾き姿とフリは意識してやってました。そこ大事だと思うんですよ(力説)。やっぱりノリながらっていう。

ハヤシ:僕、全然気にしてなかった。ただ高得点とるために(笑)。

──ヤノさんがライブでやる曲は決まってるんですか?

ヤノ:まだですね。なんとか決めたいところです。

ハヤシ:ちょっと前に中間テストをタワーレコードのインストアライヴでやったんですが、けっこうガチガチだったんで。

ヤノ:まだミスタッチもあったし、まだツメが甘かったなと、すごい反省はあって。

ハヤシ:どうなることやらっていう感じですね。

──普段の練習はどれくらい?

ヤノ:日によってぜんぜん違いますが、もう起きたらすぐ。いっしょにギターと寝てるんで。起きたら持って運指の練習したり弾いたり、寝る前も曲を聞きながらコピーしたり。メンバーに教えてもらう面に関しては、バンドで合わせてる時に、ここはこういうふうに弾いたほうがいいとか、フリとかだったり、曲中でどうするかっていうのを教えてもらって。演奏的な部分のクオリティを上げる部分は自分でDVDなり教則本を見て練習してます。

──譜面を見て?

ヤノ:見ないですね。一応、教則DVDは譜面は載ってるんでそれは追いながらやりますけど、実際は体に叩きこんでやってます。

ハヤシ:9mm Parabellum Bulletのシングルにスコアが付いてるんですが、それが事務所に届いてて。スコアどうする?って言ったら、ヤノが「ください!」って(笑)。9mmをコピーしているっていう(笑)。

ヤノ:むずかしいっすね(笑)。

──POLYSICSの曲の練習も譜面はなし?

ハヤシ:ないですね。もうその場で。コード、リフ、フレーズ……。

ヤノ:口頭で教えてもらって、あとは曲をやりながら体に入れるっていう。

──それでやれるっていうのは、前からやっているという素養あってのものなんでしょうね。

ヤノ:なんですかねえ。そうであってほしいです。

ハヤシ:(笑)

■ロックスミスは、ギターが初めての人のとっかかりにいい、プロも楽しめる


──ロックスミスをプレイしたのは今日が初めてということなんですが、どうでしたか?

ハヤシ:難しかったのは、けっこうハイポジションになった時に、画面とフレットの距離というか。どっちを見ていいかっていうのが、まだ慣れてないっていうのが。逆に、タブ譜と上下が逆っていうのにはすんなり慣れましたね。最初は抵抗があるかなあと思ったんですけど。違和感もなく。

ヤノ:それで2時間くらいプレイして。7、8曲くらいやって。

ハヤシ:あと、上3本の太い弦より下3本……。

ヤノ:そう!同じ、同じ(くい気味に)。

ハヤシ:……の弦を、まだちょっと…。バイザーで見づらいのもあるんですが(笑)、ぱっと変えられないのと、あとハイポジションもちょっと難しいです。フレットの間が狭いので、流れてきたのが17フレとか18フレとかだったりするとあせっちゃいますね。

ヤノ:ロックスミスでありがたいのは、弦によって色がちゃんと決まってて、それで認識して「あっ、これは一番下だ」って確認できるところが、すごいやさしいなと思いました。

──ピッキングの方法などのチュートリアルビデオが何十種類も入ってたり、コード練習モードがあったりするんですが、それは見ました?

ヤノ:それは見てないです。そんなすばらしい機能が? まさに俺がやるべきじゃないですか(笑)。

ハヤシ:あと、スケールを練習するゲームとかやったんだけど、(ヤノに向かって)それもおもしろかったよね。

ヤノ:楽しく学んで、練習していく感じで。

ハヤシ:あれ、いいよねえ。

──プレステはお持ちで?

ヤノ:持ってないんですよー。

ハヤシ:ビックカメラそこにあるよ(笑)。

ヤノ:買っていこうと思います(場内爆笑)。でも、これやったらうまくなりそうですよ。曲もいっぱい覚えられるし、曲数も多いし。で、練習もできるから。初めての人でもすごい深く練習できると思います。楽しめる。

──ロックスミスの収録曲とPOLYSICSの曲では曲調が違うと思うのですが、ギターの練習にはなりますか?

ハヤシ:いやあ、もうバッチリなるでしょう。

ヤノ:ロックスミスに入ってる曲ってけっこう幅広いんで。ソウルから最新の曲まで。

ハヤシ:初めての人はとっかかりとしてはすごく良いと思います。初めてじゃない人でも、ちょっとやったことある人とか、あとプロの人でもすごい楽しめると思うんですよ。たとえば、1曲目からジャンル関係なく1曲ずつ全部やっていったりしたら、すごいフレーズの引き出しも増えそうだし。そこがすごいなと思いましたね。オールジャンルいろいろ入ってるっていう。今日も目についたやつをいろいろやったんですけど。ポリスとか、ニルヴァーナとか。

ヤノ:ストーンズもやりました。

ハヤシ:あと、さっきやったメガデスのはまったく聴いたことないんです。

──知らない曲をやるのは難しくないですか?

ヤノ:やっていくうちにすぐ。見せ方がわかりやすいから、体にすぐ入りそうな気がします。

ハヤシ:ハイポジで苦戦したけど、それ以外は楽しくできましたね。

──ロックスミスにはソロ演奏も出てきます。ツアーではヤノさんはソロも?

ヤノ:そうですね。

ハヤシ:(ヤノに向かって)そこがけっこうテーマなんだよね。ちゃんとソロを弾くっていう。ノイズではなく(笑)。

ヤノ:(ギターをかき鳴らす手振りで)うわーー、じゃなくって(笑)。ロックスミスはちゃんとそういう勉強もできると。ゲームしながら。

■ツアーは今のPOLYSICSの楽しく激しい、いいところを見せれたら

──そんなヤノさんのギタープレイが見られるツアーですが、ライヴへの意気込みは?

ハヤシ:もう、ヤノギターはどうなることか、乞うご期待って感じなんですけど。これからロックスミスでどれくらい上達するかも見どころです(笑)。ツアー自体は15周年をしめくくるツアーでレコ発ツアーでもあるんで、今のPOLYSICSの楽しく激しいいいところを見せれたらな、と。それと同時にこの先のPOLYSICSもちょっと見せられればなあ、と思ってるんで。そういうツアーにしていきたいですね。

ヤノ:ギターだけじゃないんですけど。本業はドラムなんで、ちゃんとしたドラムを叩いて、いいツアーにしようってのはまずあって。か・ら・の……、ギターでステージに立てるようにがんばろうと思います。

──今回うまくいけばその後もギターを?

ヤノ:できれば。結果によりますよね。

ハヤシ:幅が広がるという意味では、アリじゃないでしょうかねえ。

ヤノ:それはやっぱりちゃんとしてるものでなければいけないと思うので、そこは今から頑張らないといけないなと思ってるところです。

ハヤシ:ツアーはほんとに盛り上げていこうかなと。そういうセットでいきたいなと思ってます。

──最後にニュー・アルバムの聴きどころを。

ヤノ:すごく幅の広い曲たちがいっぱいあります。1枚とおして聴くと今のPOLYSICSの感じがすごく出てるので、ぜひ聴いて、できれば初回盤CDを買ってもらって、特典DVDを見てもらって。そして今年3月のライヴのBlu-ray(『MEMORIAL LIVE OR DIE!!! 祝1000本&15周年!!! 2012.03.03/04』2013年1月23日リリース)も出ます。

ハヤシ:そこで最初のヤノギターも見れます。ツアー初日が発売日なので、できればフラゲして(笑)。フラゲして見てもらって……。

ヤノ:で、ツアーに来てもらうと、「あっ成長してるなあ」か、「こいつ、成長してねーな」と思われるか。

ハヤシ:ギターがセッティングすらされてないかもしれない(笑)。全部が連動してるので、すごいおもしろいですよね。あと今、「“燃えよギター”日誌」っていうのも毎日ブログでやってるので、それを見るともっとわかると思います。

ヤノ:で、ツアーに来ていただければと思います。

ハヤシ:今回、POLYSICSが新体制になって2枚目のフルアルバムなんで。まあ、なんでしょう。15周年なんですけど、すごい勢いがあるんですよねえ、今。新体制セカンドっていう意味でも、新しいものになったと思いますし、電子音と生バンドの融合というのがすごくうまくいったんで、その部分をぜひ体感してもらいたいですね。

取材・文●高松靖博


◆ロックスミス
対応機種:PlayStation 3、Xbox 360
価格:8,880円(リアルトーンケーブル同梱) ※リアルトーンケーブル単体は2,940円
発売中

『Weeeeeeeeee!!!』
初回生産限定盤:CD+DVD(2枚組)
KSCL-2163~2164 \3,500(tax in)
通常盤:CD(1枚組)
KSCL-2165 \3,059(tax in)
<DISC1 CD>
01.Sparkling Water / 02.Lucky Star / 03.Distortion / 04.Steam Pack / 05.Ice, Tights, Mike / 06.Why / 07.Quiet Smith / 08.Kitchen Ban Ban / 09.Lightning Express / 10.Raptus / 11.High Kcal / 12.Everybody Say No / 13.Round The World / 14.Weeeeeeeeee!!!
<DISC2 DVD> ※初回生産限定盤のみ
01.Lucky Star (Music Video)
02.Everybody Say No (Music Video)
03.ライブセットリスト決定会議ドキュメンタリー“燃えよギター”

<POLYSICS JAPAN TOUR OR DIE!!! 2013>
「15周年イヤーが終っちゃう! イヤー!!!」
1/23(水) 横浜F.A.D YOKOHAMA
問合せ:VINTAGE ROCK std. 03-3770-6900
1/26(土) 水戸LIGHT HOUSE
問合せ:VINTAGE ROCK std. 03-3770-6900
1/27(日) 高崎club FLEEZ
問合せ:VINTAGE ROCK std. 03-3770-6900
2/1(金) 静岡UMBER
問合せ:JAIL HOUSE 052-936-6041
2/3(日) 長野LIVE HOUSE J
問合せ:FOB新潟 025-229-5000
2/6(水) 金沢van van V4
問合せ:FOB金沢 076-232-2424
2/7(木) 京都KYOTO MUSE
問合せ:清水音泉 06-6357-3666
2/9(土) 米子AZTiC laughs
問合せ:YUMEBANCHI岡山 086-231-3531
2/10(日) 広島ナミキジャンクション
問合せ:YUMEBANCHI広島 082-249-3571
2/11(月祝) 福岡DRUM Be-1
問合せ:BEA 092-712-4221
2/13(水) 高松MONSTER
問合せ: DUKE高松 087-822-2520
2/14(木) 神戸VARIT.
問合せ:清水音泉 06-6357-3666
2/16(土) 名古屋CLUB QUATTRO
問合せ:JAIL HOUSE 052-936-6041
2/20(水) 札幌cube garden
問合せ:WESS 011-614-9999
2/21(木) 函館club COCOA
問合せ:WESS 011-614-9999
2/23(土) 青森SUNSHINE
問合せ:GIP 022-222-9999
2/24(日) 仙台MACANA
問合せ:GIP 022-222-9999
3/1(金) 大阪なんばHatch
問合せ:清水音泉 06-6357-3666
3/3(日) 新木場STUDIO COAST
問合せ:VINTAGE ROCK std. 03-3770-6900

◆ロックスミス 製品詳細ページ
◆ユービーアイソフト
◆“燃えよギター”日誌
◆PolyBlog!!!
◆POLYSICS オフィシャルサイト
この記事をツイート

この記事の関連情報

*

TREND BOX

編集部おすすめ

ARTIST RANKING

アーティストランキング

FEATURE / SERVICE

特集・サービス