スマッシング・パンプキンズ、『メロンコリーそして終わりのない悲しみ』新装発売

2012.12.20 22:42

1995年にリリースされたスマッシング・パンプキンズ『メロンコリーそして終わりのない悲しみ』が、デジタル・リマスタリングを施され12月19日に新装発売された。全米1位、グラミー賞7部門に絡んだバンド最大のヒット・アルバムだ。

◆「トゥナイト・トゥナイト」PV映像

『メロンコリーそして終わりのない悲しみ』は、2012年8月にアメリカレコード協会（RIAA)によりアメリカ国内でのセールスが1,000万枚（ダイアモンド・アルバム）に達したことが認定されている。2枚組のアルバムが「ダイアモンド」に認定されるには500万セットのセールスが必要で、過去にこれを達成した2枚組アルバムとしては、ビートルズの『ザ・ビートルズ（ホワイト・アルバム）』やピンク・フロイド『ザ・ウォール』などがある。

今回、ビリー・コーガンによるライナーノーツが新たに加えられ、全曲について当時の心境を細かく記しているのも特徴だ。グラミー賞最優秀レコードの候補になったもののエリック・クラプトンの「チェンジ・ザ・ワールド」に敗れた「トゥナイト・トゥナイト」は、「歌詞にはチープ・トリックとイエーツに対する敬意を込めたつもりだが、メッセージそのものは僕のオリジナルだ。こんなにストレートに書いたのはめずらしい」と記されている。完全日本語訳付きでファン必読の内容だ。

リリースから17年目にしてデジタル・リマスタリングが行なわれたのは、今回が初めてのこととなる。サウンド向上は明らかで、「バレット・ウィズ・バタフライ・ウィングス」のイントロの低音の迫力など、リマスタリングの効果は顕著である。

なお、「デラックス・エディション」は14,800円（税込）の豪華版で、CD5枚にはリマスターされたアルバムの他、未発表のレア・トラックスが満載。さらに1996年のライヴを収めたDVDが付属している。