【インタビュー】DJ KAORI「学ぶこともたくさんあった充実した1年」

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DJ KAORIの2012年は、3月にリリースされた国内アーティストのヒット・シングルをメインに吟味した『DJ KAORI'S JMIX V』から始まり、4月の海外のパーティ・チューンに照準を定めた『DJ KAORI'S Party Mix 3』、ニーヨの来日に合わせ彼の楽曲のみで構成された『DJ KAORI's Best of NE-YO 2012 MIX』が10月に発売された。

◆DJ KAORI画像

なおも彼女の活動は勢いを増し、11月には日本国内でのデビューを果たしている韓国アーティストの楽曲で形成された『DJ KAORI'S KMIX』、そして激動の1年を締めくくるシリーズ続編『DJ KAORI'S Party Mix IV』のリリースも加えられた。一昔前に比べたら、DJによるオフィシャル・ミックスCDの作品数は一気に増えたものの、これだけのニーズに応え高品質な作品を発表し続けられるのは、国内でもDJ KAORIは群を抜いている。

ここで紹介するのは『DJ KAORI'S KMIX』と『DJ KAORI'S Party Mix IV』の2作品だ。BIGBANGをはじめ、KARAや少女時代、4Minuteなど、一気に台頭することとなったK-POPは、そのダンサブルでメロディアスな楽曲を前面に押し出して、いまなお国内でのシェアを伸ばし続けている。そんなまばゆいK-POPを色鮮やかにミックスした『DJ KAORI'S KMIX』から話を聞いてみる。

――KAORIさんとK-POPの出会いというのは?

DJ KAORI:もともとBIGBANGが大好きだったんです。私の知る限り、BIGBANGのことを嫌い、って言っている人には会ったことがないくらい(笑)。彼らの音楽は常にチェックしていたので、自然とK-POPにも触れてきた感じですね。普段のDJプレイでもK-POPをプレイすることがあるんですが、フロアの反応も上々ですよ。

――K-POPの魅力というのは何だと思いますか?

DJ KAORI:すごくポップでありながらも、ダンス・ミュージックをメインに活動しているアーティストに引けを取らないくらい完成度が高いことですよね。しかも彼らは歌だけじゃなくダンス・パフォーマンスも優れていて、それが新人のアーティストでもしっかりしている。ポップでありながら非常に音楽的な部分がK-POPの大きな魅力ですね。

――ミックスはどのように?

DJ KAORI:選曲は基本、私が好きな曲をメインに選んだんですけど、いまのK-POPってある一定の方向性を保っているというか、時代性に見合った楽曲が多いこともあって、ミックスはとってもスムーズにいきました。それ以前にミックスしていてすごく楽しかったです。

――今回の作品は歴代作品でいえば“JMIX”のコンセプトに近いのでしょうか。

DJ KAORI:そうかもしれませんね。でも、今回収録したK-POPがすべて日本語の曲とは言え、JMIXと比べてみると感覚が違うことがわかると思いますよ。

――一方のシリーズ最新作『DJ KAORI'S Party Mix IV』ですが、いま巷を騒がせているEDM(エレクトロニック・ダンス・ミュージック)ムーヴメントに見事にリンクした作品となりましたね。

DJ KAORI:以前だとクラブに遊びに来ているお客さんだけが知っているような収録曲も、今回は普通にラジオやテレビでも流れているポップ・ミュージックを多く収録することができました。それはビルボード上位にチャートインする曲が「Party Mix」に収録できる純粋なパーティ・ミュージックであって、かつそれらの曲が2012年を象徴する曲だからなんです。カーリー・レイ・ジェプセン「Call Me Maybe」やマルーン5「Payphone」、ザ・ウォンテッド「Chasing TheSun」、ジャスティン・ビーバー「All Around The World」のようなポップ・ヒットした楽曲から、クリス・ブラウン「Turn Up The Music」、NE-YO「LetMe Love You(Until You Learn To Love Yourself)」、リアーナ「Where Have You Been」、ニッキー・ミナージュ「Starships」のようにR&B/ヒップホップ・シーンを代表するアーティストのヒット曲など、もう分け隔てなくミックスできましたからね。

――アフロジャックやデヴィッド・ゲッタ、カルヴィン・ハリスなど、いわゆるクラブ・シーンから大きな支持を集めるクリエイター/アーティストの楽曲もビルボード・チャートをはじめ、様々なシーンでヒットした年でもありましたね。

DJ KAORI:アフロジャックの「Take Over Control」は『DJ KAORI'S Party Mix 2』に収録しましたけど、その頃はまだアンダーグラウンドの印象が強かったですもんね。でも、それからエレクトロのムーヴメントが一気に加速して、日本においてもラジオ・フレンドリーなものになってきたと思います。

――それでも年間のチャートまとめミックスのようにならないのは、ゼッド「Spectrum」などもしっかり収録された現場での視点が息づいているからでしょうか。

DJ KAORI:そういった意味では、年齢的にまだクラブに行けない人たちも楽しめるし、コアなリスナーも楽しめる、かなりお買い得な1枚になっていると思いますよ。

――2012年は5作品がリリースされましたが、2013年はどうなりそうでしょう。

DJ KAORI:2012年はとにかく忙しかったけど、学ぶこともたくさんあった充実した1年でした。2013年は新人に戻った気持ちでふんどしを引き締めて、後ろを振り返らずに前に前に、常に右肩上がりで進んでいきたいですね。

『DJ KAORI'S KMIX』
2012年11月24日発売
UMCK-1436 2,900円(税込)
1.少女時代 / PAPARAZZI
2.SUPER JUNIOR / Mr.Simple
3.T-ARA / Lovey-Dovey (Japanese ver.)
4.KARA / エレクトリックボーイ
5.AFTERSCHOOL / Rambling girls
6.Wonder Girls / Nobody ~あなたしか見えない~(Japanese ver.)
7.KARA / ミスター
8.BIGBANG / MY HEAVEN
9.2PM / Take off
10.INFINITE / She's Back (Japanese Ver.)
11.4Minute / FIRST
12.BIGBANG / ガラガラGO!!
13.少女時代 / GENIE
14.キム・ヒョンジュン / Let's Party
15.BEAST / BAD GIRL(JAPANESE VERSION)
16.KARA / ステップ
17.少女時代 / FLOWER POWER
18.SHINee / Sherlock [Japanese ver.]
19.RAINBOW / マッハ
20.U-KISS / One of You
21.BIGBANG / HANDS UP
22.A-JAX / ホットゲーム
23.東方神起 / Why? (Keep Your Head Down)
24.PURETTY / チェキ☆ラブ

『DJ KAORI'S PARTY MIX IV』
2012年12月19日発売
UICZ-3132 2,400円(税込)
1.アウル・シティー&カーリー・レイ・ジェプセン/グッド・タイム
2.カーリー・レイ・ジェプセン/コール・ミー・メイビー (オールマイティ・クラブ・ミックス)
3.マルーン5/ペイフォン(カットモア・リミックス)feat. ウィズ・カリファ
4.アフロジャック & シャーマノロジー/キャント・ストップ・ミー(ラジオ・エディット)
5.クリス・ブラウン/ターン・アップ・ザ・ミュージック
6.アレクサンドラ・スタン/ミスター・サクソビート~恋の大作戦~
7.ニッキー・ミナージュ/スターシップス
8.タイオ・クルーズ/トラブルメーカー
9.NE-YO/レット・ミー・ラヴ・ユー
10.ザ・ウォンテッド/チェイシング・ザ・サン
11.ジャスティン・ビーバー/オール・アラウンド・ザ・ワールド feat. リュダクリス
12.アウタサイト/ナウ・オア・ネヴァー
13.フロー・ライダー/俺たちワイルド・ワンズfeat. シーア
14.ゼッド/スペクトラム feat. マシュー・コマ
15.ナディア・アリ.スターキラーズ・アンド・アレックス・ケンジ/プレッシャー(アレッソ・リミックス)
16.リアーナ/ホエア・ハヴ・ユー・ビーン
17.アッシャー/スクリーム
18.ハヴァナ・ブラウン/ウィー・ラン・ザ・ナイト feat. ピットブル
19.LMFAO/シャンパン・シャワーズ feat. ナタリア・キルズ
20.マドンナ/ガール・ゴーン・ワイルド
21.デヴィッド・ゲッタ/ウィズアウト・ユーfeat. アッシャー
22.ザ・ウォンテッド/グラッド・ユー・ケイム
23.カルヴィン・ハリス/フィール・ソー・クロース (Radio Edit)
24.ジム・クラス・ヒーローズ/アス・バック・ホーム feat. ネオン・ヒッチ
25.セバスチャン・イングロッソ&アレッソ/コーリング(ルーズ・マイ・マインド)feat. ライアン・テダー

◆DJ KAORIオフィシャルサイト
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