【インタビュー】CLUTCHO、「ベストを尽くすことで、次のレベルへ到達するための伸びしろが見えてくる」

ツイート

ハードなサウンドとキャッチーなメロディーを融合させたスリーピースバンド、CLUTCHOが半年ぶりとなる2ndシングル「Flyleaf」を1月16日にリリース。人気アニメシリーズ『頭文字[イニシャル]D Fifth Stage』のエンディングテーマに採用され、タイトルを冠した<Flyleaf Tour>も1月27日から敢行するなど、2013年の幕開けとともにスタートダッシュをかけるCLUTCHOのメンバー、YUTO(Vo&G)とSHINICHI(B)が感じているバンドの成長のカギとは……。


■ 1曲にかける時間が長くなったのは、音楽に対して欲深くなったから(YUTO)

── ニューシングルのタイトル「Flyleaf」は直訳すると“見返し”とか“余白のページ”という意味ですが、どのような理由で付けられたのですか?

YUTO:実はアメリカにFlyleafっていうバンドがいて、大ファンだったんですよ。それで、バンドの名前がどんな由来なのかなと思って調べてみたら、ハードカバーの本を開いて最初にある、なんでもない見返しの白紙のことで、読み終わったあとの裏カバーの最後にある余白もFlyleafって言うんですよ。つまり、Flyleafをめくることで物語が始まって、Flyleafをめくることでひとつの物語が終わるっていう、その意味がすごくカッコいいなと。たったこれだけの単語に、そんな意味があるんだって感動して、ずっと使いたいと思ってたんですよね。

── そのタイトルへの思いは、歌詞にある“Please turn over the flyleaf”という部分に凝縮されていますね。

YUTO:やっぱり、そこが一番言いたいところですよね。これから新しいことを始めようとか、今まであったイヤなことは、もう終わっちまおうとか、どっちの意味でもいいから“Flyleafをめくれ”ってことなんですけど。歌詞に関しては、それがすべてですね。

── 歌詞を作るうえで全体として意識したことはあったんですか?

YUTO:これまでのCLUTCHOの歌詞って、割と日本語をベースに作っていて。前作のシングルは少し英語があったりもしたんですけど、今回の「Flyleaf」は英語の歌詞がすごく増えていて、自分としてはそこも新たな挑戦でしたね。実は、日本語の歌詞にポリシーを持ってるんだなとか、逆に英語だったら、英語の歌詞でやるバンドなんだなって認識されることが、すごくイヤで。自分としては日本語でも英語でも別に気にせず、純粋に楽曲になじむ一番キレイな音を探して、歌詞を組み立てていけたらいいと思ってるんですよ。だから、今回はあえて英語をちょっと多めにして歌詞を書きましたね。

── 小さなこだわりではなく、ベストなものを選択したい。

YUTO:そうです、そうです。英語でも、日本語でも、どっちでもいいじゃんっていう、小っちゃな熱い思いはありましたね。歌詞も音として捉えて、カッコイイ音を探していくっていう感じ。メロディーに乗せたときに、どっちも引き立てる音があるんじゃないかと思って、相乗効果のあるベストを探しました。

SHINICHI:自分も日本語の歌詞にこだわってたわけではなかったんで、最初に聴いたときも違和感とかはなくて、すんなり“あ、カッコいいね”っていえるものに仕上がったかなと思いました。

── 曲のほうは、どのようにして作られていったんですか?

YUTO:前作のシングルがミドルテンポだったんで、次は切れ味のいい曲がやりたいなと思っていて。楽曲的にはマイナー調というか暗い音も使いつつ、でもメロだけで聴いたらメジャーなスケールをいっぱい踏んでいるんで、明るいメロとちょっと激しめなサウンドを合わせたって感じですね。これまでは、“これでいいかな”っていう部分もあって、それはそれでストレートな表現につながってたと思うんですけど。経験を重ねるごとにいろんな知識も増えてきたんで、1曲に対する時間はホントに長くなったなと思いますね。

── ひとつひとつの作業に、より深く関わっている。

YUTO:そうですね。最初のテンポを決めるところから、まったく同じメロでもテンポが10違ったら全然印象が変わるんで、結構時間をかけて。ドラムにも時間をかけて、ベースに時間をかけて……。さらに、一部分だけ聴いたときにはベストであっても、全体と合わせると良くなかったりすることもあるので、そういう駆け引きみたいなところにも長く時間を割きますね。

SHINICHI:そうやって時間をかけてるっていうのは、やっぱりいろいろ試しながら作っていったからですよね。特に「Flyleaf」は、1曲を通してのバランスをすごく考えてる曲だと思うんですよ。フレーズであったり、どこで盛り上げていくかっていうところにかなり気を使ってるんですよ。それだけに、曲が完成したときは、すごく輝いたというか。思っていたよりも、いいものになったなと思いましたね。

── 曲作りにおいて、こうした変化が起こった理由はなんでしょうか?

YUTO:欲深くなったんだと思いますね。もっといけるだろうという、自分の欲やバンドの欲みたいなのが。より欲深くなったからベストを探すのに時間がかかるし、みんなが納得するまでに時間がかかる。曲作りは基本的に僕が作っていくんですけど、メンバーからの意見も前にくらべて多くなってる気もしますから、“自分がこうしたい”っていう気持ちが強くなってきてるんじゃないのかな。

SHINICHI:そういう意識はあると思いますね。「Flyleaf」に関しては、ベースで曲のニュアンスを支えるってイメージを受けてたんで、その部分をかなり重視してました。ベースって表に出すぎないパートなんですけど、実際、音が出ていないと全然違うんで。でも、実際の作業では、自分には音楽の神が降りてこないので、考えて、考えて。何回も何回も試して、作り上げていきましたね。

YUTO:まだやっぱり、すぐ行き詰まっちゃうんですけど、新しいことをたくさん盛り込んで、かつ、今までやってきたベースはちゃんと残しているという意味で、「Flyleaf」って曲はバンドとして1ランク成長できた作品かなって思います。
この記事をツイート

この記事の関連情報