K-ROCKの熱きムーブメント、日本上陸

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ダンスビートとエレクトロ、キュートな容姿にキャッチーなポップサウンドで数々のK-POPアーティストが日本の音楽シーンを席巻して久しいが、いわゆるK-POPのみにあらず韓国のロックシーンもその勢力を伸ばし、日本への上陸を見据えている。そんな状況下、満を持して韓国のロック専門レーベル「HOME GAME RECORDS」が登場となる。

◆NELL「WHITE NIGHT」PV映像

「HOME GAME RECORDS」は、韓国のロック・シーンに精通しているロック・フォトグラファー畔柳ユキ氏がプロデューサーを務める渡辺音楽出版から発足されたレーベルだ。個性的で実力のある韓国のロック・バンドを選定し日本に紹介していくレーベルとして活動し、日本の音楽シーンにK-ROCKという新たなカテゴリーの確立をめざすものだ。

「韓流ブームの折、撮影のためにソウルに何度も足を運んでいるうちに、日本ではほとんど知られていないインディーズ・シーンの存在を知りました。そこには良質のロック・バンドが沢山いることもわかり、興味が涌きました」と、プロデューサーの畔柳氏は語る。

2005年頃から、日本のロック・フェスティバルのスタイルが韓国にも伝わり、フェスティバルが増えて行くと同時に、韓国のロック・シーンにはこれまで以上に個性的なバンドの数やジャンルも増えていった。その中でも選りすぐった実力派のバンドやシンガーをリリースしていくのがこの「HOME GAME RECORDS」で、そのレーベル第一弾アーティストが、韓国のU2、コールドプレイと形容され、韓国国内においてもK-POPアーティストから俳優まで多くの支持者を持つ実力派ロック・バンド、NELL(ネル)だ。

1999年に結成されたNELLは、海外生活の経験があるシンガー・ソングライターでヴォーカル、ギターのキム・ジョンワンの書く抒情的な歌詞の世界と、ヒーリング・ヴォイスと形容される美しい声に加え、突出したソング・ライティングのセンスの楽曲で一気に韓国のリスナーの心を掴んだ。CDのカバーやインナーのブックレットからも彼らの芸術的な感性が伺える。

1月23日にリリースされる日本盤『Slip Away』は、彼らが軍隊から戻って制作した初の作品で、キム・ジョンワンは「忘れていくもの、消えていくものをテーマに書いた。手放したくないのに自分から去ってしまう存在や、ずっと覚えていたいのに薄れゆく思い出などを思い浮かべながら聞いてもらえれば」と語っている。

韓国国内のみならず、既に日本でもデビュー前より多くのファンを獲得しているNELLだが、日本デビューを持ってK-ROCKのインパクトは、日本の音楽業界に様々な影響を与えることだろう。「HOME GAME RECORDS」が放つ韓国ロックの新しい波に要注目だ。



◆HOME GAME RECORDSオフィシャルサイト
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