ニュー・オーダー、「僕らは解散していない。ニュー・オーダーは続いている。」

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ニュー・オーダーのフロントマン、バーナード・サムナーが、ピーター・フック(B)がバンドを脱退した当時のことについて語った。これまで、フックからの話はいろいろ出ているが、ほかのメンバーが彼の脱退理由について詳しく話したのはこれが初めてだろう。フックは2007年、ニュー・オーダーの解散を宣言。しかし、メンバーはすぐに否定する声明を発表、フックぬきで活動を続けてきた。

◆ニュー・オーダー画像

サムナーは『Spinner』のインタビューでこう明かした。「(アルコール依存症の)リハビリから戻ってきたとき、彼は嫌な人間になっていた。僕の見解ではね…。彼は僕の心を引き裂き、ニュー・オーダーがうまく行ってないのは全部僕のせいだって言い出した。みんな、戸惑ってたよ…。それからほかのみんなを攻撃し始めたんだ」

「そしてハシエンダ・クラブの名義を買うことで、僕らみんなを当惑させた。クラブが傾いたとき、僕らはそれぞれ大金をつぎこんでいた。彼は名義を買った。僕らの知らないところでって思ったよ。それをいろんな用途で売り始めたんだ。たとえば、いまその跡地にアパートメントが建っている。ライセンスを建設業者に売ったんだ。2001年、カンバックした当時のことだよ。だから、僕らは彼に対するリスペクトも信頼も失ったんだ」

「南アメリカでツアーをしたとき、彼はものすごく怒れる男だった。そして、セレブのDJサーキットに夢中だった。(イアン・カーティスの自伝)『Control』の音楽をやるとき、監督はアンビエントで静かな音楽を希望していた。(フックに)“プレイしたいなら、ウェルカムだよ”って言ったら、“できない、DJやってるから”って言われた」「僕らはアルバムを完成する予定だった。(1月リリースした)『Lost Sirens』のことだけど。7曲あった。あと3曲作ってアルバムを完成させたかった。(でも)“できない、DJやってるから”だ」

「そして、彼は僕らに相談することなくバンドは解散したって発表したんだ。ニュースは世界中を駆け巡った。カンヌ映画祭の直前だったよ。だから、映画ではなくニュー・オーダー解散の質問ばかりだった。僕らは“ニュー・オーダーは解散していない。ピーター・フックによる一方的な決断だ”って声明を出した。で、僕らは解散していない。ニュー・オーダーは続いている。だから、僕らにとっては、彼はやめた、でもやめるって言いたくなかったんだって感じだよ」

ニュー・オーダーの新作となる『Lost Sirens』は先週(1月14日英国発売)、「I Told You So」(前作『Waiting For The Sirens' Call』収録)の“クレイジー・ワールド・ミックス”ヴァージョンが加わり8曲入りでリリースされた。前作と同時期の2003~2004年にレコーディングされており、サムナー、スティーヴン・モリス、フィル・カニンガム、そしてフックの名がクレジットされている。

Ako Suzuki, London
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