末期のすい臓癌を患っていることを公表したウィルコ・ジョンソンが、病を診断されたときのことを語った。ジョンソンは「生きていることを実感した」という。

BBC Radio 4のインタビューでこう話した。「数ヶ月前、兆候に気づいた。胃のところに塊があったんだ。無視することにした。無くなることを願いながらね。診断されたとき、医師に“癌がある”、手術できないって言われた。彼らができることは何もなかったんだ」

「その場を離れたとき、魂の高揚を感じたよ。歩いていて突然、生を鮮明に意識したんだ。木や空、なにを見てもワオって思った。僕は惨めな人間だ。人生の大半が鬱状態だった。でも、それがすべて晴れた」

医師からは余命9~10ヶ月だと言われているそうだ。ジョンソンは受けたとしても2ヵ月延命するだけだという化学療法を拒否、3月にUKでお別れ公演を開催すると発表した。「もし癌が、その前に暴れだしたら、ステージに上がることはできない。具合悪そうにしながらステージに上がるつもりはない。同情買うのは嫌だからね!」

「いまの状態はすごく変だ。元気なのに、死が待ち受けているのがわかっている。奇跡の治癒なんか望んじゃいない。ただ、ギグをやる時間が欲しいだけだ。それで、僕はハッピーだ」

「僕は素晴らしい人生を送ってきた。これまで起こったことややってきたことを考えると、これ以上望む人がいるとしたら欲張りだと思うね。僕は欲張りにはなりたくないよ」

ウィルコ・ジョンソンは2月6日からフランス・ツアーをスタート。その後、英国シェフィールドで3公演を行なった後、3月にUK各地でお別れ公演を開く。

Ako Suzuki, London